続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)古牡丹。

2021-01-27 06:01:58 | 飯島晴子

   古牡丹この日光に騙されし

 年老いた猪、この日光(カコウと読んで、囲う)、囲い罠に騙されて捕獲されてしまった。

 古牡丹はコ・モ・タンと読んで、古、模、探。
 この日光に騙され(此日光騙)はシ・ジツ・コウ・ヘンと読んで、詞、昵、考、遍。
☆古いものを模し探(探し求め)、詞(言葉)に昵(慣れ親しむ)考えが遍(あまねく行きわたっている)。

 古牡丹はコ・ボ・タンと読んで、怙、簿、胆。
 この日光に騙され(此日光騙)はシ、ジツ、コウ、ヘンと読んで、試、実、講、変。
☆怙(頼りにする)簿(ノート)に胆(本心)を試みる実(内容)がある。
 講(話)は変(移りかわる)。


R.M『微笑』

2021-01-27 05:36:05 | 美術ノート

   『微笑』

 ANNO、紀元ということだと思うが、Dominiがない。ここでは宗教は問題でなく、単に時間の集積である数字、274・1957・30861が、過去・現在・未来を暗示しており、これらすべてが、この絵の時点では《遠い過去》となっている。

 30861年は恐ろしく感じるほどの未来だが、過去(274)現在(1957)と並置できるほどの遥かな宇宙時間のずっと先の景色である。硬質の石が劣化し、背景は暗緑色のベタで時空を問えない超時空である。果たして人間の存在はあるのだろうか。

 この標石を見る生物(人間)はこの刻まれた意味を理解できず、首を傾げるだろうか。それとも遺跡発掘に叡智のルーツを確認し《微笑》したのだろうか。
 

 写真は『マグリット』展・図録より


『城』3580。

2021-01-27 05:20:56 | カフカ覚書

「なんという乱暴な空想をしているのだ、ペーピ」と、Kは行った。「きみがいまはじめてこれらすべてのことを発見したというのは、ほんとうじゃないね。これは下の暗い、狭苦しい女中部屋から生まれてきた夢想以外のなにものでもないんだよ。そういう夢想は、女中部屋でこそふさわしいが、この広い酒場までもってくると、滑稽に見えるだけだ。


☆なんて野性的な(自然のままの)空そうなんだ」と、Kは行った。今、最初の発見は真実ではない。きみたちの暗く狭い作り話から生まれた希望にすぎず、来世(本当の死)へと行く場所、酒場(死の入口付近)では奇妙なだけの願いにすぎない。