『セロ弾きのゴーシュ』101。 2013-05-28 06:15:22 | 宮沢賢治 「あゝあ。鼠と話するのもなかなかつかれるぞ。」ゴーシュはねどこへどっかり倒れてすぐぐうぐうねむってしまひました。 鼠はソと読んで、蘇。 話するはワと読んで、和。 倒れてはトウと読んで、禱。 ☆蘇(よみがえる)和(のどか、争いを収める)は、禱(神仏への祈り)。
『城』1285。 2013-05-28 06:02:40 | カフカ覚書 さらに、村長さんのお考えでは、あなたを雇うことによって、あなたの奥さんとふたりの助手の力も得られるのだから、校舎だけでなく、校庭も文句がないほどきちんと整備されるだろう、というのです。 奥さん/Frau→Frei/自由。 助手/Gehilfen→Gehirn/脳、頭脳。 校庭/Schugerten→Schuldig/(非難されるべき事に対して)責任がある。 →garbe/(光の)束。 ☆さらに、村長さん(死への第一の門)の考えでは、自由と頭脳の力によって責任の束(集積)もきちんと整理されるだろうというのです。
記念日。 2013-05-27 06:39:13 | 日常 もうとっくにお婆さんであることは間違いないし、現に孫もいるお祖母さんである。 でも、でも・・・女心。 「お婆さん」と、見知らぬ他人から呼ばれる日の来ることを畏れていた。 そ、それが・・・5月20日、某トイレにいた三才くらいの幼児が、わたしがトイレに入ったら、母親に 「いまおばあさんが入った」と!明らかに「おばあさん」という発声が耳に。 (そう、今日は記念日、待っていたわ、その言葉) 幼子に 「おばあさん」って 呼ばれたる 5月20日は おばば記念日 ああ、新しい門出・・・新しき門扉を開けた記念日。 (小さなぼくちゃん、君のこと忘れないよ!ありがとう)
『セロ弾きのゴーシュ』100。 2013-05-27 06:19:49 | 宮沢賢治 野ねずみはもうまるでばかのやうになって泣いたり笑ったりおじぎをしたりしてから大じさうにそれをくはえてこどもをさきに立てて外へ出て行きました。 ☆夜の球(地球)の象(すがた)が題(テーマ)である。 留めた我意を遂げる考えである。 *《月には地球照があり くゎくこうが飛び過ぎると 家のえんとつは黒いけむりをあげる》「自由画検定委員」より かっこう(死に逝く人)が飛び過ぎると家(うち→現世)のえんとつは(喪の)黒いけむりをあげると歌い、 《セロの音する液体をそゝぐべく》「峠の上で雨雲に云ふ」より セロの音する液体は雷雨、 《ゴーシュ四辺形》「バケツがのぼって」より 地球の東西南北を指すのだと思う。 これらの歌をおさめた『春と修羅』心象スケッチ、まさに壮大な構想のためのスケッチだったんですね。
『城』1284。 2013-05-27 06:05:48 | カフカ覚書 けれども、村長さんは、この地位は困っているあなたを救うことになるのだし、だからあなたも全力を尽くして任務をまっとうするように努力なさるだろう。 地位/Stelle→Stille/沈黙、不振。 ☆けれども村長さん(死への第一の門)は、この不振である苦境からあなたを救うことになるのだし、独力で力を尽くして努力なさるだろうと、おっしゃいました。
やったね!達成感? 2013-05-26 07:28:14 | 日常 ドサッと送られてきた箱いっぱいの古着物。 一枚ずつ、解いて洗ってアイロンの手作業・・・毎日時間の許す限り糸をナイフで切り、布地を剥がしていく、その糸の始末、洗濯、アイロン掛け・・・気の遠くなるような作業。でも夏が来る前に、否、梅雨が来る前にこの作業を終えなくてはと頑張った。暑い最中、膝の上に布地を置くのは耐え難い、梅雨時の湿気で虫などわいても困る・・・だから今、今やるしかない覚悟で敢行。 かくて、めでたくも終りの日が・・・ついに完了! 単に布地に戻したというだけだから、始まったわけではない。この大量の布地、果して生きているうちに使いきれるか否。 大好きな布地、病気を疑われても仕方がない状況かもしれない。
地層観察会。 2013-05-26 06:29:33 | 日常 荒崎~佃嵐崎を巡っての観察会。 天気予報は曇り、でも好天に恵まれ、海も波静かな引き潮。岩場も滑ることなく闊歩(?) 三浦半島の成り立ち・・・500万年前の地殻変動で押し上げられてできた陸地。遡って地層の時代変化を確認するに露出の明確な荒崎周辺が最適だということで海岸淵を散策。 断層、鍵層、火炎状構造(荷重痕のうち火炎のように見えるもの)、スランプ(地すべりにより地層が乱れている)リップルとデューン(波長60センチを境として)、斜交層理(水平面に対し斜めの縞模様)・・・三浦半島が海底に眠っていたころ、海流によって作られた地層の種類判別を博物館の柴田先生の説明・パンフレットの記載で確認していく。 タービダイト(地震等により斜面をなだれのように下る混濁流によって堆積した地層)、脈状構造などを順次観察。 三崎層はフィリピン海プレートの北上によって本州(大陸プレート)に付加された付加体であるとのこと。 自身の隆起によって作られたという荒崎の岩場、元禄地震や関東地震によって半島南部は大きく隆起、波食棚が現われ。侵食に弱い泥岩が削られたため、洗濯板状になっているとのこと。 子供のころ、舗装された道路にこんこん石で丸を描いて飛んだり跳ねたり、いたずら書きをした石、あれは泥岩で、三浦半島全体の多くの表層(新しい地層)は関東ローム層(泥岩)であるらしい。 柴田先生、三浦半島活断層調査会の方々、昨日は本当にありがとうございました。 でも、「微化石は初声のほうにありますよね」と、先生に訊ねたわたし。 一瞬先生の困惑。「タンポポはA公園にありますよね」(どこにだってあるよ)と同じ質問。 (無知って・・・恥ずかしい) それでなくても素っ頓狂なわたし。数々の失敗が過ぎるのを振り払っている日常であります。
『セロ弾きのゴーシュ』99。 2013-05-26 06:22:17 | 宮沢賢治 「いや、そのことではないんだ。たゞ食べるの果ときいたんだ。ではたべるんだな。ちょっと待てよ。その腹の悪いこどもへやるからな。」 ゴーシュはセロを床へ置いて戸棚からパンを一つまみむしって野ねずみの前に置きました。 ☆字を複(二つ以上)和(調合している)図りごとがあり、文(文章)には千(たくさん)の法(仏の道、仏の教え、真理)が、溢れている也。善(正しいこと)の知(心に感じる)のためである。
『城』1283。 2013-05-26 06:03:07 | カフカ覚書 あなたが小使いの仕事に心得がないことを度外視するとしても、わたしたちの校舎は、教室がふたつあるだけで、控え室もなにもありません。したがって、小使いは、家族とともにどちらかの教室に住み、夜もそこで眠り、たぶん炊事もしなくてはならないでしょう。むろん、こうなったら、教室がきれいになるどころじゃありません。 仕事/Arbeiten→Alibi/現場不在、現場不在証明。 教室/Lehrzimmer→Leer/空虚、Thema/テーマ。 家族/Familie→Fama/噂、評判。 ☆あなたがこんな現場不在を理解していないとしても(非難されるべきことに)責任ある人々(観衆)の抑圧があるだけで、空虚なテーマも何もありません。したがって責任は先祖の噂とともに空虚なテーマに留まって永眠し、恐らく腹が煮えくりかえっても、当然、明らかになることはないでしょう。
巷では・・・。 2013-05-25 06:35:54 | 日常 株の急騰により個人投資家が急増している。 先日も、前の家に訪ねてきた客人、外での立ち話。 「いやぁ、株が上がってすごいことになっているよ。自分は東電の株を一万株買ったんだけど」 「いくらで?」 「190円だよ、それがさぁ、今いくらだと思う?800円だぜ。毎日目が離せないよ。11時半から12時半は市場が休みだからその間に散歩しているってわけさ。いくら儲かると思う?働いている場合じゃないよ、つくづく。」 「いつ退職したの?」 「去年、定年になってから一年延ばしてもらったんだけど、辞めたんだ。今は株で働いてるよ」 《すごい!》聞いていてもびっくり!!190円が800円になるということは、×10000だから・・・500万円か。 ところでその翌日ニュースにもなった株の暴落。 「まぁ、調整ですな」と官僚。 そして昨日は差し戻し・・・。 乱高下・・・値動きは1000円超。 今朝見ると、東電 702円。彼は売り逃げ、果して儲けることができるだろうか。もっともっと・・・持ち越していくかもしれない。 それにしても、あんな危ない株、プロかど素人か・・・ちょっと胸が騒いだわたし。