続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『ポラーノの広場』10。

2013-06-27 06:35:03 | 宮沢賢治
わたくしは賑やかな市の教会の音で眼をさましました。

 賑やかはシンと読んで、真。
 市はシと読んで、死。
 教会はキョウ・カイと読んで、経、皆。
 音はオンと読んで、穏。
 眼はガンと読んで、願。

☆真(まこと)の死は経(常に変わらない)皆、照(普く光があたる=平等)であり、穏やかであることを願う。

『城』1315。

2013-06-27 06:21:26 | カフカ覚書
 彼は、部屋にはいるなり、いそいでストーヴのそばへ行った。教師はそしらぬ顔をしていた。教師は、テーブルのそばに腰をかけていたが、時計をとりだすと、「おそくなってしまいましたな」

 教師/Leher→Leer/空虚。
 ストーヴ/Ofen→offrn/あからさまな、公然たる。
 部屋/Zimmer→Theme/テーマ。
 時計/Uhr・・・寿命。
 テーブル/Tisch→Tiefe/胸奥。
 おそい/spat→spott/嘲笑。

☆彼は、あからさまにテーマ(問題)を促した。教師(空虚、空気)には関係なかったが、胸の奥に(テーマは)あった。寿命をこちらへ引っぱると「笑われましたね」

外へ出なくては!

2013-06-26 06:14:10 | 日常
 水曜日といえば月の一週目は「歩こう会」月イチだから何とか付いていけたけど・・・今回は週イチ水曜日の某講座を受講しているので、水曜日といえば外出。
 今日は観音崎に昆虫観察に行く。
 来週は「歩こう会」で、横浜に行く。
 再来週は、三崎の剣崎へ植物観察に。

 出嫌いのわたし、何とか外へ出ようと自ら申し込んでの予定。この三回が終盤である、何とかクリアーしたいもの。
《大丈夫かな・・・》不安は尽きない。


 体調は万全ではない・・・それでも、否、だからこそ自らに鞭打って外歩きを敢行したいと望んでいる。いくら努力しても単独で外へ出るなどとてもできない相談だから・・・。

 外へ出ようと、自分で自分の背中を押している。このまま貝のように閉じたまま死んで逝ってはいけないという自らの警告。


 外と言っても、地球を歩き回るわけではない。ごくご近所、近場の散策。友人たちのように桜を追って南から北へ走ったり、欧米などを闊歩することもなかった淋しい人生。どこか遠くへ行くということがわたしには負担、ストレスになり、行く前から胸が塞いでしまうことを畏れての貝殻生活。

 この貝殻生活の終わりに少しでも一歩でも外に出ようと、各種FW、イベントに申し込んでいる。《来年はもう無理かもしれない》そう思いながら・・・。

『城』1314。

2013-06-26 05:50:01 | カフカ覚書
 さきほどからずっと腕ぐみをして手で背中のほうをたたいていたKは、「じゃ、引受けるしか手がないな。さあ、おいで!」

 腕/Arme→arm、Arme/哀れな人。
 胸/Brust・・・心情。
 組む/gekreuzt///krenzen/組み合わせる、横切る。
 手/Handen・・・国家。
 
☆すべての時代を越え、哀れな心情が過ぎる国家を打ち動かそうとしていたKは、わずかに先祖を言及し「受けるしか手がないのです」と、言った。

呆けているかしら。

2013-06-25 07:13:58 | 日常
 街中を歩いていると、不意に声を掛けられたりする。
 驚いて相手を見ると、知人である。昨日会ったばかりのMさん。
「二日続けて出てくるんですか?」といわれ言葉に詰まったわたし。
 
 市内中央方面にあるサークルの教室、わざわざ出かけて行くという距離。翌日は買い物で再び中央方面。別に意識的に外出して来たというより、何となく・・・(これって徘徊?)

 思いがけない所で会うと、なぜかギョッとする。
 昨日も商店街でNさんにばったり、「歩こう会」のメンバー。
「呆け防止に、太鼓を習いに・・・なんか変な先生なんだけど、太鼓を叩いていると呆けないって言うから」と、笑った。

「なんか、このごろ、呆けてきたみたいなの」と、Nさん。
「わたしも・・・だってね、梅酒を造るのに梅酒を入れちゃったの」と、わたし。
「どういうこと?」
「ビンの中に梅を入れるでしょ、それから氷砂糖、そして焼酎。すでに出来上がった梅酒を入れちゃったの、だから今日はアルコール度35度の焼酎を買いにきたわけ」

「ええっ、やだわ。あははは」と、Nさん。
「わたしもね、目的があって出かけたのに、違う道を通ったら、元に戻っちゃったの。変でしょう?」


 確かに変である(二人とも)

 よく街中で笑い合っている高齢のご婦人たちを見かけるけど、やっぱりそれぞれの呆け具合を報告しあっているのかしら。

『ポラーノの広場』8。

2013-06-25 06:49:58 | 宮沢賢治
 またそのなかでいっしょになったたくさんのひとたち、ファゼーロとロザーロ、羊飼のミーロや顔の赤いこどもたち、地主のテーモ、山猫博士のボーガント・デスティパーゴなど、いまこの暗い巨きな石の建物のなかで考へてゐるとみんななつかしい青いむかし風の幻燈のやうに思はれます。
 では、わたくしはいくつかの小さなみだしをつけながらしづかにあの年のイーハトーヴォの五月から十月までを書きつけませう。


☆陽(ひかり)の詞(言葉)は信仰である。
 釈(意味を解き明かす)字の趣(考え)は、太陽の平(平等)であると吐く(言う)。
 詞(言葉)の案(計画)を拠/よりどころとしている。
 釈(意味を解き明かす)と顕らかになる仏の講(話)は、照(普く光があたる=平等)の譜(物事を系統的に書き表したもの)が現われる。
 当てる詞(言葉)が、衝(重要)であるという念(思い)。
 語(ことば)を合わせること、自由に合わせることが、初(物事の起こり)である。

『城』1313。

2013-06-25 06:13:02 | カフカ覚書
それに、あなたは泊まるところがなくても、わたしにはあたたかい部屋で眠れとおっしゃるのでしょう。あなたが夜の寒気のなかをほっつき歩いていらっしゃるとわかっていながら、どうしてわたしだけがぬくぬくと眠っていられるかしら」

 ない/kein→kahn/小舟。
 泊まる/Nachtlager→Nacht rage/闇の、憤怒。
 眠る/Schlafe・・・永眠する。
 部屋/zimmer→Thema/テーマ。

☆もし小舟に漆黒の憤怒を抱いたとしたら、わたしにはあなたの永眠(死)のテーマがこの地(来世)にあると思う。あなたが永眠(死)の外で冷たくあちこちをさまよっているとわかっているのに、どうしてわたし(平和)が、警告させるようなテーマを当地の永眠(死)にできるでしょうか。

凄いわぁ!

2013-06-24 06:57:05 | 日常
 氷が水になる・・・(温度が上がれば普通でしょう)と思っていた当たり前の現象が、「謎」だったなんて!

「ネーチャーカ誌」の表紙を飾った望月建爾氏(グループ)の研究、氷自身が自発的に結晶構造を乱し隔離のきっかけを作り出す均一融解という現象は、氷分子一個分のゆがみにあるという。均一融解の初期過程を分子レベルでコンピューターシミュレーション技法を用いて再現した結果、ある種の格子欠陥対の形成分離といった紆余曲折を経た複雑な過程を経ないと融解出来ないというこことを解明。
 水は生命には不可欠、生命の仕組みの解明にもつながる発見であると括っている。

 すごいわぁ、賢治が生きていたら飛び上がって目を輝かせたに違いない研究。

「相転移」は賢治の構想の主軸。氷から水への移行が(結晶欠陥対の)偶然の隔離から始まるなんて

 研究、発見には(ここまで)というリミットがない。どこまでも追求していく研究者の熱情に燃え立つような感動を覚えたわたし。しかも研究の本拠地は葉山の国際村、至近のエリアで・・・否、全国各地で地球上の秘密を解き明かしている情熱が日夜燃え滾っていることを夢想するだけで胸が熱くなってくる。


 たとえ為し遂げられなくても、連戦連敗に帰しても、前に進んでいくことだけを考えていきたいわたしではあります(・・・が)。

『ポラーノの広場』7。

2013-06-24 06:27:56 | 宮沢賢治
あのイーハトーヴォのすきとほった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波、


☆普く化(形、性質を変えて別のものになる)の態(ありさま)は霊(死者の魂)の精(こころ)である。
 審(正しいかどうかを明らかにする)職(役目)の詞(ことば)を考える我意は、双(二つ)の派(もとから別れ出る一方)がある。