続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』1312。

2013-06-24 06:05:01 | カフカ覚書
だから、小使いの口をお引受けになっても、あなたとしては、なにひとつ失うことにならないの。でも、もしことわったら、たいへんな損をすることになるのよ。とりわけ、きょうにも城からなにか色よい返事をもらえなかったとしたら、本当にあなたひとりのためだけでも、どこにも、村じゅうのどこにも泊まるところがなくなってしまうのよーあなたの未来の妻としてのわたしが恥ずかしい思いをしないですむような宿はね。

 (小使いの口)/Stelle→Stille/沈黙。
 たいへんな/vieles→fiel/落ちる、戦死する。
 ひとちのためだけ/allein→all ahn/すべて、先祖。
 妻/Frau→Frei/自由。

☆だから、あなたは黙っていてもなにひとつ失うことはありません。でも、拒絶したら死の尊厳を失うことになるのよ。
 現今では城(終末=死)へ達することができなかったとしたら、ほんとうは来世のどこにも先祖のための小舟なんてないのよ。-あなたは未来の自由のために恥じるべきことはありません。

小物作り。

2013-06-23 07:35:41 | 日常
 インドア派のわたし、外に出て日焼けすることをむしろ喜んでいたきらいがある。けれど、ある夏の始め・・・見事に腕が赤く腫れあがってしまい、痛痒さに泣いた。

 以来、やっぱり夏の紫外線は避けるものと注意をし、首周りや腕の日焼け止めを考えるようになった。
 始めは単にマフラー状のもの、腕を覆うものというに過ぎないフラットなものを手作り・・・そのうちにローソンの百円ショップで売られていた日焼け止めショールを型紙にして幾つか試行錯誤。

 先日は洋品店で見つけた首周りの日焼け止め用ショール、友人は色を選んで購入。(でもわたし、こんなの手作りできるわ)と、内心豪語。

 昨日、ダイソーで見つけた紫外線除けマフラーを購入。その既製品をわざわざ切り刻んで、夕方から就寝時刻までかかって日焼け止めショールを作成、今朝は紅茶でベージュに染めて現在乾燥中。


 小物作り・・・チクチク作業が好き。
 つまらない噴飯物の手作りに時間を割いて、そうして疲労困憊。(買えば、一瞬なのに・・・)そう思うと、どっと疲労は倍増。

 小物作り・・・永遠に小者のわたしの笑話。

『ポラーノの広場』6。

2013-06-23 07:21:15 | 宮沢賢治
毎朝その乳をしばってつめたいパンをひたしてたべ、それから黒い革のかばんへすこしの書類や雑誌を入れ、靴もきれいにみがき、並木のポプラの影法師を大股にわたって市の役所へ出て行くのでした。


☆毎(そのたびごと)に諜/さぐり、新いく告(話して聞かせる)を書く。
 諸(もろもろ)、累(重ね加える)増(加えていく)詞(ことば)はNew(新しく)化(形、性質を変えて別のものになる)を併わせた記(書き記す)は、永(とこしえ)に包まれた死である。
 題(テーマ)は孤(固有の)の試みである。
 訳(ある言語を他の言語で言い表す)の諸(もろもろ)を推しはかる講(はなし)である。

『城』1311。

2013-06-23 06:37:17 | カフカ覚書
実際にあの先生の部下になるのは、わたしだけなんだけど、わたしだって、言いなりにこき使われたりはしないわ。わたしは、あの人の弱点をにぎっているんですもの。

 部下/Untergebene→Entgegen sehen/~を待ち受けている。
(全く)/einmal→Ahn mal/先祖、傷痕。

☆実際、すべての先祖が待ち受けている、先祖の傷痕は存在しないし、弱まっているんですもの。

梅雨の晴れ間。

2013-06-22 06:51:22 | 日常
 予報は晴れ、しかも暑いらしい・・・。

 今日こそは、衣類の整理・・・明日は資源回収日だから、不要の衣類をまとめなくては!
 はかどらない整理整頓、整理整頓に追われている。整理整頓をしたつもりの後から積みあげたり、なし崩しにしたりする悪癖が根源。このサイクルが止まらない。

 年を重ねるということは、物は増えるということでもある・・・という実感がひしひし。


 ああ、繰り返される日常、積み重ねられる不要物。
 忘却力が強くなっている昨今ではあるけれど、片づけようとすると、その物に対する思いが甦り、記憶を取り戻す新たなる新鮮さになぜか酔ってしまう。

 甦る記憶には自分を取り戻したような満足が過ぎる。あの日の自分に出会えたような感動・・・思い出すこともなかった記憶の波。(これをばっさり捨て去るなんて)ああ、見ることさえなければ思い出さなかったのに・・・。


 梅雨の晴れ間にやるべき作業は、果して遂行できるだろうか。
 積み重ねられていく思い、記憶は押入れや戸棚の中に温存させておくほうが無難かもしれない。

 梅雨の晴れ間は、外に出て買い物をして、また不要物を・・・ああ、どうすれば・・・。(やっぱり「見ないで捨てる方式」が一番かもしれない)

『ポラーノの広場』5。

2013-06-22 06:39:23 | 宮沢賢治
わたくしはそこの馬を置く場所に板で小さなしきゐをつけて一疋の山羊を飼ひました。

 馬はバと読んで、場。
 置くはチと読んで、致。
 場所はジョウ・ショと読んで、帖、諸。
 板はバンと読んで、万。
 小さなはショウと読んで、照。
 一疋はイツ・ショと読んで、溢、諸。
 山羊はサン・ヨウと読んで、Sun(太陽)、曜。
 飼ひましたはシと読んで、旨。

☆場(空間)を致(まねく)帖(書付)の諸。
 万(すべて)は照(あまねく光があたる=平等)の溢れる諸の太陽として曜(光り輝く)という旨(考え)である。

『城』1310。

2013-06-22 06:12:22 | カフカ覚書
教師に頭を下げるのは嫌だとおっしゃったけれど、わたしにまかせてくだされば、いやな思いはさせないわ。わたしが自分で先生と話をつけます。あなたは、だまってそばに立っていらっしゃるだけでいいのよ。

 lass・・・そのままにしておく。
 だまって/stumm→stamm/幹、人種。

☆教師(空虚)には面目失墜、狼狽したけれど、わたしにはその心配は大丈夫、わたし自身が話します。あなたは単にそれに近い人種というだけで、自分が望まないなら話す必要はありません。

梅雨寒。

2013-06-21 06:44:36 | 日常
 昨夜は久しぶりに掛け布団をかけて寝た。そういう気温で、春先に迷いこんだような薄寒さはむしろ懐かしいような心地よさとも思えた。

 にもかかわらず、不調・・・身体は正直、ちょっとした変化に付いていけないのかもしれない。肩凝り、ちょっと身体がだるい。午後からは水彩画のサークルがある、休みたいけど・・・行くだけは行くという感じ。(なんか伊豆諸島は大荒れの予報、三浦半島もそのエリア内かも・・・大雨、まぁいいか)


 黙っていても汗が流れる猛暑と梅雨寒・・・比べたら梅雨寒の勝ち!洗濯物は乾かないけど、じっと物思いに沈み込む空虚なだらしなさが性に合っている。
 こういう少し疲れたような日に「渇」を入れるようなことは・・・奮発して何か美味しいものを買おうか。

 空元気出して、頑張って行こう!

《犬も歩けば棒にあたる》
 書を捨て街に出よう!リュック背負って出かけよーっと。

『ポラーノの広場』4。

2013-06-21 06:09:41 | 宮沢賢治
わたくしはすぐ宿直といふ名前で月賦で買った小さな蓄音機と二十枚ばかりのレコードを持ってその番小屋にひとり住むことになりました。

 宿直はシュク・ジキと読んで、宿、自記。
 名前はミョウ・ゼンと読んで、妙、全。
 月賦はガツ・フと読んで、合、二。
 買ったはバイと読んで、媒。
 小さなはショウと読んで、衝。
 蓄音機はチク・イン・キと読んで、築、陰、記。
 二十枚はジ・トウ・マイと読んで、字、読、毎。
 持ってはジと読んで、字。
 番小屋はバン・ショウ・ヤと読んで、万、照、也。
 住むはジュウと読んで、自由。
 
☆宿(以前からの)の自記と妙(不思議)の全てを合わせ、二つの媒(仲立ちをさせる)。
 衝(重要なこと)を築く陰の記は、字を読み、毎(そのたびに)万(すべて)の字を照らしあわせる也、自由に。

『城』1309。

2013-06-21 05:55:11 | カフカ覚書
おのぞみなら、よくないことだとはおもいますけれど、村長の申し出もことわりましょう。だってね、きょうの午後にもべつの可能性が見つかれば、学校の小使いの口なんか棄ててしまうのは当然のことですもの。だれだって、それをとめられないはずだわ。

 申し出/Antrag→Ende rage/死、憤怒。
 午後/Nachmittag→nachen mitte/小舟、仲間。
 学校/Schule→Schuld/義務。
 小使いの口(地位)/Stelle→Stille/沈黙。

☆あなたが、死にたいし憤怒を抱いているなら、小舟の意図は間違っているのでしょう。なんとなればあなたは現今、小舟にいる仲間の先祖に死の可能性を見出している。自明のことだけれども沈黙の義務は直ちに放棄するに決まっている。誰もそれを阻止できないわ。