続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)黒葡萄。

2021-11-23 06:24:17 | 飯島晴子

   黒葡萄長者伝説はじまりぬ

 黒葡萄はコク・ブ・トウと読んで、古句、侮、盗。
 長者伝説はチョウ・シャ・テン・セツと読んで、帳、写、典、窃。
 はじまりぬ(始)はシと読んで、詞。
☆古句を侮(甘く見て)盗み、帳(ノート)に写す。
 典(書物)から窃(そっと盗んだ)詞(言葉)がある。

 黒葡萄はコク・ブ・トウと読んで、酷、蕪、島。
 長者伝説はチョウ・シャ・デン・セツと読んで、眺、社、伝、説。
 はじまりぬ(始)はシと読んで、祠。
☆酷(程度がはなはだしく)蕪(荒れている)島を眺めると、社(やしろ)に伝説の祠(ほこら)があった。

 黒葡萄はコク・ホ・トウと読んで、穀、圃、稲。
 長者伝説はチョウ・シャ・テン・セツと読んで、凋、斜、転、折。
 はじまりぬ(始)はシと読んで、姿。
☆穀(人が主食にする植物の実)の圃(はたけ)の稲は凋(しぼんで)斜めに転(ひっくり返り)折れた姿があった。


ああ・・・。

2021-11-22 07:41:46 | 日常

 転倒後、病院から施設に移った友人、かれこれ、すでに三年。コロナになり施設を訪ねることもできないまま月日が流れた。
 彼女は、家の階段に手すりをつけないと帰れないと言い、「息子は忙しい」からとも言った。
「さっさと家に帰らないと呆けちゃうわよ」と軽く笑い飛ばし「家に帰ったら必ず電話してね」と約束。
 何時まで待ってもかかってこない電話・・・思い切って掛けて見たら、「はい」って彼女の声。

三年前「母は認知ですから、今日あなたが見舞いに来たことも明日には忘れてしまします」と息子さん。
 でも、だって・・・の思い。

「わたし、いつ帰ってきたのかしら、覚えてないの。一年前、いえ、一、二か月くらい前かしら」という。

 とにかく自宅に戻り、手も足も伸ばしてのびのび暮らしていることを想い一安心。
 それにしても、(聞いたことある声)のわたし。あんなに仲良くどこへでも出かけたのに、悲しい。


『飯島晴子』(私的解釈)大洪水。

2021-11-22 07:20:14 | 飯島晴子

   大洪水孔子は琴や敲きけん

 大洪水はダイ・コウ・スイと読んで、大、行、遂。
 孔子は琴やはコウ・シ・キンと読んで、弘、司、勤。
 敲きけんはコウと読んで、功。
☆大行(大事業)を遂げる。
 弘(大きくするのは)司(役目を担当する人)の勤(働き)の劫(手柄)である。

 大洪水はタイ・コウ・スイと読んで、滞、溝、彗。
 孔子は琴やコウ・シ・キンと読んで、巧、使、均。
 敲きけんはコウと読んで、広。
☆滞(とどこおる)溝(みぞ)を(ほうき)を巧みに使い、均(ならして)広げた。

 大洪水はタイ・コウ・スイと読んで、大、網、推。
 孔子は琴やはコウ・シ・キンと読んで、項、私、襟。
 敲きけんはキョウと読んで、況。
☆大網(重要な点)を推しはかる。
 項(事柄の一つ一つ)に私の襟(心の中)の況(ありさま)がある。


ホッパー『海に突き出た岩』

2021-11-22 07:01:45 | 美術ノート

   『海に突き出た岩』

 タイトル通りの巨大と思える岩石が海に突き出ている景である。

 海は・・・水平線は? 水平線の位置が不明確である。
 確かに海と空は岩の向こうにあるが、雲らしきものに遮られ、水平線を確認できない。海に突き出た岩の迫力、巨大さが目に付く。海と空とは岩によって狭められ背景と化しているにすぎない。

 岩の主張、海に突き出た岩の雄々しさ。
《そうだろうか》

 近視眼的な視野、大海原を考えるまでもなく岩はどんなに巨岩であっても、海に比して淋しく小さな存在に過ぎない。この悲哀を岩は隠している。

 海(世界)は広い、大声を張り上げても届かない。海に突き出た岩も限界があり、いつかその重みで崩壊を余儀なくされる日が来るに違いない。

『海に突き出た岩』は(わたし=作家自身)かもしれない。

 『HOPPER』(岩波 世界の巨匠より)


『水仙月の四日』52。

2021-11-22 06:33:13 | 宮沢賢治

「さつきこっどもがひとり死んだな。」
「大丈夫だよ。眠つているんだ。あしたあすこへぼくしるしをつけておくから。」「ああ、もう帰らう。夜明けまでに向ふへいかなくちや。」

 子供、こども、子供、こども、子供、子、子ども、子、子供、こども、こども、こども、こども・・・というように変化している。それぞれの字によって(コドモ)の意味が異なるのではないか。子供は死境と読んで、本当の死までの境を彷徨している人たち(複数)であり、子どもは半ば死にかけている人、こどもは本当の子供(幼い子)かもしれず、子は死(死人)を指しているのでは・・・現世と来世(冥府)のあいだ、水仙月の四日は水仙が咲くころの死の日であり、遂(やりとげる)、千(たくさん)合(あわせた)死の秘とも読めるのである。
 賢治の言葉の中には読み手に想像させる膨らみが《二重の風景》として潜んでいる。

「夜明けまでに向ふにいかなくちや。」
(向ふ)、何気ないが、向こうはどこ?
「北へ帰りたい」といい、「向ふ」といい、最後は西の方へ帰っていく雪童子・雪狼…変幻自在の出現。方角の意味も四散している。


ホッパー『カルーゼル橋とオルレアン駅』

2021-11-21 07:43:19 | 美術ノート

   『カルーゼル橋とオルレアン駅』

 左右に広がる橋、川の中央の支柱だけで、左右の岸にあるであろう支柱は描かれていない。広がりは感じるが、どこか心もとない印象のカルーゼル橋である。
 オルレアン駅に至っては隠れていて見えないがあの屋根がそうなんだろうかと推測するのみである。

 作品全体、距離を置いてみると、たしかにカルーゼル橋は威風堂々と在る。
 しかし、こともあろうか橋のたもとにある赤い舟に視線が走ってしまうのである。
 橋を見て、駅を捜そうとして妙に《赤い舟》が気にかかってしまう。『カルーゼル橋とオルレアン駅』なのだ、そうタイトルにある、しかし・・・。

 画面中央下の赤い舟、この《赤》の主張が意味なく心に残る。作家が『カルーゼル橋とオルレアン駅』と命名しているこの作品。
 作家の意図はつまり、《彩色の力》《彩色のマジック》における心理を隠している。

 作品の隠れた、否、作品の持つ見えない魔力(彩色の力)を誇示している。
「見えるか? さあ、どうだ!」ホッパーの声が聞こえる。

 『HOPPER』(岩波 世界の巨匠 ホッパー)より


『飯島晴子』(私的解釈)孔子一行。

2021-11-21 06:54:18 | 飯島晴子

   孔子一行衣服で赭い梨を拭き

 孔子一行はコウ・シ・イツ・コウと読んで、耕、姿、佚、荒。
 衣服で赭いはイ・フク・シャと読んで、委、腹、謝。
 梨を拭きはリ・ショクと読んで、罹、蝕。
☆耕す姿が佚(なくなる)。
 荒れて委(成り行きに任せていること)を腹(心の中)で謝(わびる)。
 罹(災害にあい)蝕ばまれた。

 孔子一行はコウ・シ・イツ・コウと読んで、講、恣、逸、構。
 衣服で赭いはイ・フク・シャと読んで、意、複、視野。
 梨を拭きはリ・ショクと読んで、理、嘱。
☆恒(つね)に詞(言葉)に逸(隠している)考えは、異なる複(二つ以上)を写(映し出す)。
 理(とりさばく、ととのえる、またはそうする人)に嘱(委ねている)。

 孔子一行はコウ・シ・イツ・ギョウと読んで、公、私、佚、業。
 衣服で赭いはイ・フク・シャと読んで、委、復、謝。
 梨を拭きはリ・ショクと読んで、離、職。
☆公私を逸(なくし)、業(仕事)を委(他人に任せた)。
 復(繰り返したこと)を謝り、離職した。

赭赭赭赭赭


『飯島晴子』(私的解釈)ランプまはすと。

2021-11-20 06:29:45 | 飯島晴子

   ランプまはすとさふらん色の諸国にて

 まはすと(回)はカイと読んで、悔。
 さふらん色はシキと読んで、私記。
 諸国はショ・コクと読んで、諸、告。
☆悔やむ私記。
 諸(もろもろ多く)を告げている。

 まはすと(回)はカイと読んで、芥。
 さふらん色はショクと読んで、拭。
 諸国はショ・コクと読んで、渚、酷。
☆芥(ごみ)を拭う。
 渚(波打ち際)は酷(程度がはなはだしい)。

 まはすと(回)はカイと読んで、改。
 さふらん色はシキと読んで、死期。
 諸国はショ・コクと読んで、初、哭。
☆改めて死期になり、初めて哭(大声で泣き悲しんだ)。 


感謝している。

2021-11-19 09:27:54 | 日常

 月曜日から金曜日まで毎日ラジオ体操に通っている。
 起床して、今日はもうダメ、歩けない…歩行困難者の弱気。

 でも、8時37分になると俄然、家を出る。8時45分からの体操、その繰り返し。でもコロナで長いことお休みになったので、このカードは4月26日からと記してある。80回、やっと・・・。

 うれしい!
 歩くのが辛い、やっと歩いているわたしの一日の要。

 感謝、感謝である。
 満期になるといただける記念品、百均のものだけど、すごく嬉しい!
 今回は、大抵の人が遠慮しそうな(ネコ・イヌ用忌避剤)、なんでもいいの。

 近頃はノラ猫、ノラ犬を滅多に見かけない。よって不要かもしれないけど、用心のため。
《今日も歩いた》、往復・600メートル。大満足のわたし。


『飯島晴子』(私的解釈)小沙漠。

2021-11-19 07:14:44 | 飯島晴子

   小沙漠蛇は賢きみどりいろ

 小沙漠はショウ・シャ・バクと読んで、床、斜、驀。
 蛇は賢きはジャ・ケンと読んで、邪。験。
 みどりいろ(緑色)はリョク・ショクと読んで、力、嘱。
☆床が斜めだと驀(たちまち)邪(害を及ぼす)。
 験(ためしに)力に嘱(任せて見る)。

 小沙漠はショウ・サ・バクと読んで、章、再、駁。
 蛇は賢きはジャ・ケンと読んで、邪、兼。
 みどりいろ(緑色)はリョク・シキと読んで、力、識。
☆章は再(重なり)駁(まじっている)邪(や)。
 兼(かねているので)力(力を尽くし)識(見分ける能力)がいる。

 小沙漠はショウ・サ・バクと読んで、証、査、縛。
 蛇は賢きはジャ・ケンと読んで、邪、憲。
 みどりいろ(緑色)はロク・シキと読んで、録、識。
☆証(ありのまま)を査(調べ)縛(戒める)邪(や)。
 憲(行動の基本となる掟)の録(書き記したもの)で識(物事の道理を見分ける)。