小田原市城内に難攻不落の城と言われた「小田原城」はある。日本100名城にも数えられ市内のどこからでもその美しい姿を見ることができる小田原のシンボルである。小田原城の築城は応永24年(1417)で別名は「小峯城」、「小早川城」とも呼ばれる。「小田原城」は武田信玄や上杉謙信といった武将でも攻め落とせなかった天下の名城である。この城の特徴は何といっても豊臣軍に対抗用に作られた広大な外郭である。八幡山から海側に至るまで小田原の町全体を総延長9㎞の土塁と空堀で取り囲んでいる。城を囲む防御のもう一つはお堀がある。堀には「水堀」と「空堀」がある。城が平地の場合は河川から水を引き入れる水堀、山や台地にある城は水を引けないことから空堀となる。小田原城は小高い山や丘に築かれた平山城であり水堀となっている。そのお堀は「渡り鳥」(カモ)たちの越冬場であったり、海が近いこともありカモメたちも休息に捕餌にやってくる。御茶壺橋、学橋、住吉橋あたりにはハシビロガモ、カワウ、ユリカモメ、オオバン、カルガモも見ることができるバードウォッチングスポットである。(2012)
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