ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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ECB量的緩和策好感、NYダウ259ドル高、ユーロ安一段と進む、NY原油46ドルへ反落、米石油在庫増加で

2015-01-23 09:50:54 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


「ドラギ総裁はECB(欧州中央銀行)を新時代へと導いた。デフレスパイラルを防ぐため、国債を含め少なくとも1兆1,000億ユーロ(約148億円)の資産を購入するプログラムを1月22日発表した。」と22日付ブルームバーグでJeffBlack記者は書いた。23日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「今回のECBの決定は野心的試みです。」と解説した。ドイツZDFは「ドイツではECBの決定には意見が分かれています。経済関係者は一体に歓迎しています。政治家は千差万別です。中央銀行には政治家は口出ししないことになっているが、メルケル首相は『景気回復につがることに期待する』と語った。左派党、緑の党は異議を唱えている。ダボス会議に出席のフインランド銀行総裁は『ます経済を安定させることが基本だ。そのための資金投入は大きなテーマとなる』と語った。」と紹介した。

23日朝5時45分放送のモーニングサテライト出演の野村総研、井上哲也氏は『①総額月600億ユーロ、各国が発行する国債をECBが購入する。3月開始、来年9月まで。『事前に伝えられていた内容とほぼ同じ規模である。為替市場では既に織り込まれてユーロが一段と下落した。終了期限は延長される可能性がある。』②購入資金は出資比率による。『ルールで縛るねらいだ。ドイツとの妥協で生まれたのだろう。』③投資適格国債に限る。損失が生じれば80%は発行国、20%はECBが負担する。』と解説した。同番組に出演した堀古英司氏は『一番大事なことは消費者信頼感指数だ。原油下落効果が特に5月からのドライブシーズン以降に顕著に出てくるだろう。』と原油安が個人消費を下支えし景気に好結果をもたらす。それが今後の株価にも反映する。」とコメントした。

22日、NY市場では、ECBによる量的金融緩和実施を好感してNYダウは259ドル高、17,813ドルで取引を終えた。米国債は売られ10年物米債利回りは1.872%へ上昇した。NY外国為替市場ではECBによる金融緩和実施を受けて対ドルでユーロ売りが加速した。対円では1ドル=118.63~65円、1ユーロ=134.73~82円で取引された。NY原油(WTI)は
バレル46.31ドルへ下落、NY金はオンス1,300.70ドルと反発した。23日朝7時30分からのNHK/BS「キャッチ!世界の視点」{経済情報}出演の大和証券キャピタルマーケッツアメリカ、大宮弘幸氏は「ECBによる量的緩和を市場は素直に歓迎した。11月の住宅価格指数が予想を上回り、米国経済回復に対する期待感が強まった。ユニオンパシフックなど鉄道企業、空運株が好決算を発表したあと安心感が広まった。ECBの金融緩和措置発表でユーロが1ユーロ=1.13ドル台と2003年9月以来となる11年4ケ月振りの安値を付けた。米国原油在庫が14年ぶりの高水準、日量1,120万バレルを記録したとエネルギー省が発表後、NY原油相場が反落した。」と解説した。

23日朝段階でイスラム国による日本人拉致被害者救済報道はない。ロシアRTR,ドイツZDFは停戦合意を目指すと伝えられる一方ウクライナ東部での戦闘は一向に収まらないと伝えた。伊ピナツボ火山が噴火した。ECB金融緩和も結構だがシートベルトは外せまい。(了)

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22日開催、ECB(欧州中央銀行)理事会後の記者会見待ちで様子見、NYダウ39ドル高、

2015-01-22 11:16:01 | 経済学
NY外為市場で1ドル≠117円台(学校で教えてくれない経済学)


「日銀は、21日の政策決定会合で追加の金融緩和の発表はなかったが2015年度のコアCPI物価上昇率見通しを、原油大幅下落を受けて1.7%から1.05%への下方修正を発表した。21日開かれた政策決定会合の後の記者会見で、日銀、黒田総裁は『2015年度期間に生鮮食料品を除いたコア物価指数が2.0%に達するとの見通しは変更しない。ただ、原油価格はこのところ大幅に変動している。物価が2%に達する時期が原油価格の動向によって多少前後する可能性があることは事実だ。』と語った。日銀はドバイ原油価格がバレル当たり55ドルを出発点にして、終盤にかけて70ドル程度に穏やかに上昇すると想定している。ドバイ原油価格は現在バレル44~45ドルで推移している。」と21日付ブルームバーグ電子版に日高正裕記者が書いた。日銀が原油価格幅について具体的に言及したのは今回が始めてである。

一方、ブルームバーグは別記事でLisaAbramowicz記者は「マイナス金利で行き場を失う1兆ドル、ECB(欧州中央銀行)による巨額の国債買い入れにより未踏の領域へ」の見出しで「金利を払って政府に借りてもらうマイナス金利の債券が益々増えている。マイナス利回りの債券は1兆4,000億ユーロ(円換算191兆円)存在する。昨年10月から5000億ユーロ増えた」と書いた。ドラギECB総裁は14日にインタビユーで「デフレリスクを避けるため国債購入する」と語った。欧州司法裁判所は同日、ドラギ総裁が導入した債券購入計画は合法との見解を表明した。フランス、オランド大統領は19日『ECBはおそらく大量の国債購入を今週(1月22日)発表する』と述べた。21日の欧州市場では22日開催のECB理事会で月500億ユーロ規模での国債購入を16年末まで続けることを決めると伝えられ欧州株が軒並み上昇した。ECB理事会開催後の記者会見でのドラギ総裁の発言が注目される。

21日、祝祭日明けの米国市場は、ECBによる追加緩和、原油反発、12月の米住宅着工件数増加を受けて、NYダウは、先週末比39ドル高、17,554ドルで取引を終了した。米国債が売られ10年物米国債利回りは1.875%へ上昇した。NY外国為替市場ではドルが売られ、1ドル=117.85~87円、1ユーロ=136.88~89円で取引された。NY原油(WTI相場はバレル47.78ドルへ反発した。NY金相場は小幅下げ、オンス1,293.70ドルで取引された。米住宅着工件数増加について、21日付ブルームバーグでShobhanaChandra記者は「予想を上回りかつ2007年以降最多の109万戸を記録した。2009年には過去最低の55万4,000戸まで落ち込んだ。」と書いた。低金利、原油安が庶民の懐に余裕を与え住宅投資を支えた。

原油関連のニュースではブルームバーグが「OPECバドリ事務局長は『昨年6月からの60%値下がりは需給要因に基づかない。原油価格はバレル45~50ドル前後でしばらく推移する。そのあと回復する公算が大きい。バレル25ドルや20ドルまで下落することはない。一部の産油国はバレル100ドルでなければ生産を維持できない。』と語った。21日、北海ブレントは反発、バレル48.61ドルで取引された」とFrancineLacqua記者が書いた。原油相場は庶民にも身近な情報である。原油相場の動向から引き続き目を離すことは出来ない。(了)

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身代金2億ドルをテロリストに払って日本人人質を解放しろという世論は今回、日本で起きないだろう

2015-01-21 10:19:56 | 経済学
:21日朝放送の英BBC(学校で教えてくれない経済学)


「テロリストも苦しめる止まらない原油暴落―レバノンを支配する過激派大ピンチ」と題して1月27日付のニューズウイーク誌日本版でジェフ・ニューマン記者が「イランは原油輸出が11年から60%減少した。財政赤字も90億ドルに膨れ上がった」と書いた。同誌は別ページで同誌コラムニスト、アフシン・モラビ氏は「北海ブレント相場がバレル135~143ドルでないとイラン財政は赤字。それが今45ドルだ。イラン、ロウハ二大統領にとって大事なことは経済制裁解除の大前提となっている核協議の妥結だ。それなくしてロウハ二の生き残りはない。」と書いていた。一方、イスラム国とみられる男が日本人二人を人質にして日本政府に2億ドルを要求する事件報道が20日、世界をかけ廻った。21日朝放送のNHKBS「ワールドニュース」で英BBCは「フランスとドイツはイスラム国に身代金を払って人質を解放した。両国は否定している。日本は過去人質事件で身代金を払ったことがある。今回は金額が2億ドルと巨額だ。それより重要なことだが、今回人質となった二人の日本人は危険承知で現地入りした。身代金を払って人質を取り戻してほしいという世論は今回は日本で起きないだろう」と解説していた。

日本人人質殺害脅迫のニュースを各国がどのように報道するか関心があり、21日朝の8時までの段階であるが「ワールドニュース」を見た。先の英BBC以外では米ABC,ロシアRTR,ドイツZDFが取り上げたが、フランスF2,豪ABC,アジア関係の韓国KBS,中国CCTV,上海RRTS,ベトナムTV,香港ATV、シンガポールCNA,インドNDTVは取り上げなかった。米ABCは、強く非難したあと、日本を支援して連携を取っていくとホワイトハウス報道官が語る様子を写していた。ロシアRTRは「中東訪問中の日本の安倍首相は今回のテロ行為に憤りを覚えるとしたうえで、あくまで日本はイスラム国との戦争で被害を受けた地域と国民を支援する目的で2億ドルを拠出すると語った。アメリカは昨年5月、空爆を開始した。今回の日本の援助はアメリカの動きに答えるものだ」と解説していた。

今朝放送の「ワールドニュース」では香港ATV,中国CCTV,上海RTS,シンガポールCNAが中国の2014年GDPが前年比7.4%増のニュースを詳しく伝えた。一方、IMFが2015年の世界のGDP伸び率を10月予想から0.3ポイント下げ3.5%と下方修正した。中国のGDPは6.8%と引き続き減速すると見込んでいると伝えた。20日のNY原油相場はIMFのGDP予測を受けて反落、バレル46.39ドルで取引を終えた。一方、NY金相場はオンス1,294.20ドルと7営業日連騰となった。

NY株式市場では、NYダウは一時164ドル安まで下げる場面はあったが、ECB理事会での国債買い入れの実施を材料に欧州株が上昇、米国景気に対する期待感からあと値を戻し、前日比3ドル高、17,515ドルで取引を終えた。NY外国為替市場では、米国は利上げに向かう。一方、欧州は緩和拡大の流れ、ドルが買い戻され1ドル=118.72円1ユーロ=137.19円で取引された。日本がテロの脅しに屈せず毅然と対応出来るか世界が注目している。(了)

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原油(WTI)相場はバレル40ドルまで下がる:中原伸之、元日銀政策委員、

2015-01-20 10:27:01 | 経済学
20日放送のモーニングサテライトで語る(学校で教えてくれない経済学)


ドイツ連銀は、『原油価格が今の水準に留まる限り、ドイツの消費者物価はわずかな上昇にとどまる可能性が高い。一時的にマイナスに転じるかもしれないがエネルギー値下がりは15,16年経済成長見通しの相当の上ぶれリスクにつながる。ドイツ経済は昨年の早い時期の調整局面を予想以上に早く脱した模様だ。良好な雇用、所得見通しとエネルギー値下がりに支えられた消費者信頼感の際だった強さが大きく貢献した。』との見解を発表したと18日付ブルームバーグ電子版にAlessandroSpeciale記者が書いた。

一方、『ロシアは昨年、消費者物価が上昇し、原油輸出量急減、国際的な制裁でリセッションに近づいた。ところが11月の失業率は5.2%と2013年の5.6%から改善したと発表した。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドのロシア担当チーフエコノミスト、タチアナ・オルロワ氏は『ロシアルーブルは過去1年で46%下落、輸入コストを引き上げ、インフレ率は15%に達し、所得も減る。人々は仕事を続けているが、適切な賃金が払われていない。隠れた失業者が増える。今後数ケ月ロシアでは失業者が急増、インフレで打撃を受ける公算が高い』と話した』と書いた。

世界のニュースではこのところ原油下落が話題にならない日はない。20日朝7時台放送のNHK/BS「キチャツチ!インサイト」で「原油下落でアメリカではガソリン店頭価格がガロン2.20ドルと日本円換算でリッター約70円まで下落した。『ガソリンが下がったのでレストランで食事の回数が増えた。余ったおカネで買い物もできる』と語る主婦の声。一方、日本円換算で年10億円の石油開発業を営むビル・アンダーソン氏は『原油値下がりで3つの井戸を閉鎖さらに5つ閉鎖。40ドル割れが続けば事業閉鎖になる。』と話した。ドル高の影響もジワリ出てきた。ジーンズが売り上げの20%を占めるデヴィッド・アンドレ―氏は『1ドル=120円になって日本向けは減らす。』と話す様子を写していた。NY外国為替取引は休場。20日ウエリントンでは1ドル=117.63円、1ユーロ=136.49円で取引が始まった。

20朝5時45分から放送のモーニングサテライトとのインタビューに元日銀政策員会審議委員、中原伸之氏は「日本は原油、天然ガス併せて年間20兆円を輸入している。原油が半値になり少なく見積もっても10兆円浮いてくる。これは消費税上げ分を吸収してなお余りある効果をもたらす。この先さらに40ドルまで値下がりすると見ている。ただ、リスクがあるとすれば原油の急激な値下がりにロシアが堪え切れるかどうかだろう。日銀のさらなる金融緩和はやらない方がいいだろう。』と話していた。19日付ブルームバーグ電子版でStephenKifkland記者は「イラク、アブドルマハディ石油相は『同国の原油産出量が1日平均400万バレルと過去最高レベルに達した』と話した。19日のNY原油(WTI)はバレル47.52ドルへ値下がりした。」と書いた。

19日NY市場はマーチンルーサーキング生誕祝祭日で休場したが焦点は原油相場だ。(了)

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2015-01-19 21:19:44 | 診断即治療と虹彩学
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大阪府立大学混声合唱団EWACHOR第56回定期演奏会風景(スケッチ&コメント)

2015-01-18 19:11:54 | スケッチ


大阪府立大学混声合唱団EWACHOR第56回定期演奏会風景

江嵜企画代表・Ken

大阪府立大学混声合唱団EWACHOR第56回定期演奏会が
2015年1月17日午後5時から「たかいし市民文化会館
アプラホール大ホールで開かれ楽しみにして出かけた。

 この日は阪神淡路大震災20周忌にあたる。地震発生時刻
午前5時47分からはじまる菩提寺、西林寺での法要に参加
帰宅後ルーティーンの経済レポート送信、正午集合の京都山科
での日本画教室新年会出席、演奏会から神戸の自宅に戻った
ときは午後9時を回っていた。

 会場のたかいし市民文化会館ははじめてだった。JR山科駅
午後2時38分発「新快速」乗車、大阪地下鉄経由、南海電車高石
下車、開場15分前に着いたので幸い比較的時間的余裕があった。

 開演前に会場に駆け付けたエヴァコールフアンを順番に描き
込む。当然ながら演奏を聴くことが第一の目的であるが、
恒例となっている演奏会会場のスケッチを描く楽しみが
なければはるばる高石まで正直駆けつけない。白状すれば、
新年会のあと日本画教室があった。猪熊佳子先生にご了解
いただき早退した。

 正直、絵を描くことで元気をもらう。絵を描く目的があれば
疲れも忘れる。独りよがりなのだろうが、会場の様子をスケッチで
見たという人が一人でもいてくれたらと思うだけで元気が出る。
おそらくアドレナリンが自然と沸いてくるのであろう。

 肝心の演奏会に触れなければなるまい。第一ステージ、混声組曲
『あなたと私』、みなづきみのり作詞、瑞慶覧尚子作曲、吉田享祐
指揮、藤井智文伴奏の演奏が始まったところから、歌を聴きながらで
あるが、目と手は舞台に集中、スケッチを始めた。

 第一ステージの前に、演奏された境田四郎作詞,安部圭介作曲の
エヴァコール部歌の合唱を懐かしく聴いた。卒団したのは昭和
36年(1961)だからかれこれ54年前だ。化石人間も
いいところだが、第二ステージ作詞、谷川俊太郎、松下耕作曲
「やわらかいいのち」の青春一杯の歌を聴かせてもらい元気が
出た。

 第三ステージは企画ステージ「Rabbit&Turtle],劇中の歌は
良かった。ただ、せりふ回しが早口で、失礼ながら失望した。
しかし、第四ステージの「混声合唱とピアノのための四つの日本民謡
「北へ」、作曲、松下耕,客員指揮,当間修一、客員伴奏、木下亜子に
よる力強い演奏が見事に締めてくれた。ひたすら感謝である。(了)

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スイス・ショック鎮静化、売られ過ぎの反動で、原油反発、ドル買戻し、米消費マインド改善で、

2015-01-17 09:11:52 | 経済学
NYダウ190ドル高(学校で教えてくれない経済学)


「スイス・ショック世界を走る―米FXCMやNZ外為業者直撃」と題して1月15日、スイス中銀によるフラン上限撤廃決定でロンドン金融街を皮切りに特に為替関係者は大混乱に陥ったと16日付ブルームバーグ電子版にMatthewBrockett記者が書いた。「ナショナルオーストラリア銀行、ニック・バーゾンズ氏は『さらに犠牲者が出るだろう。スイス銀行による180度転換だ。人々は傷つき裏切られた』 と話した。」と書いた。ブルームバーグ、JuliaVerlaine記者は別記事で「ドイツ銀行、UBSグループ、ゴールドマンサックスのディーラーは殺到する電話の中で注文をこなそうと奮闘した。外為市場を襲ったここ何年かで最大の衝撃だったと口々に話した。IGグループのアナリスト、デービッド・マッデン氏は『全員が不意打ちを食らった。スイス中銀は市場をきりもみ状態に陥れた』と語った。『十分な流動性があることが確認できるようになった午前10時半ごろまでサービスをすべて停止した』と語った」と書いた。

一夜明けた16日、NY外国為替市場では、ECB(欧州中央銀行)ドラギ総裁が、ドイツ、メルケル首相、ショイブレ財務相に、ユーロ圏各国の中銀が自国で発行された国債を購入するという量的緩和計画案を説明したと伝えられたこと、米消費者信頼感指数が04年来の高水準になったことが重なり、ドルに買いが向かった。NY債券市場では『15日はパニック状態だった。』それがおさまると、米国債は買われ過ぎとの見方から売られ、10年物米国債利回りは1.831%へ上昇した。ドルは対ユーロで一時03年11月以来の1ユーロ=1.1460ドルを付けた。ドルは対円でも買われ、1ドル=117.61~67円、一方、ユーロは対ドルでは売られたが、対円では買われ、1ユーロ=135.97~02円で取引された。16日付ブルームバーグ電子版で、AndreaWong記者は「モントリオール銀行、世界為替戦略責任者、グレッグ・アンダーソン氏は『他の代替資産は魅力に欠ける。ドルに買いが集まった。15日の出来事で、市場参加者はECBが積極的になるとの見方を強めた』と語った」と伝えた。

16日のNY株式市場では、米消費者マインド指数上昇、原油相場反発でスイス・ショックの影響が薄れ、NYダウは190ドル高、17,511ドルで取引を終えた。NY原油(WTI)相場はバレル48.69ドルへ反発、NY金相場はオンス1,276.90ドルへ6営業日連騰となった。サークル・スクウエアド・オルタナティブ投資会社、ジェフ・シカ社長は『今日は勢いが支配した。市場は原油価格に注目している。売られ過ぎの反動が見られる。ECBの量的緩和の期待もある』と語ったと16日付ブルームバーグにJosephClolli記者が書いた。NHKBS「キャッチ!世界の視点」{経済情報}出演の三菱東京UFJ銀行、栗原浩史氏は『原油反発、ミシガン大消費者信頼感指数改善で市場に安心感が生まれた。1月21日発表の米住宅着工件数、中古住宅販売、22日のECB理事会、25日のギリシャ総選挙を注目』と話した。

こちら神戸は阪神・淡路大震災20年目を迎えた。地震発生の5時47分,先祖菩提寺、西林寺での法要に参列した。激震の記憶がいまだ抜けない。命を頂いたことに感謝している。(了)

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スイス中銀ショックで、ユーロ急落、欧州株急騰、ドル売られ、1ドル≠116円台へ円上昇

2015-01-16 12:29:02 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


スイス中央銀行、ヨルダン総裁は、15日、1ユーロ=1.20スイスフランに3年間設定していた上限の撤廃とマイナス預金金利のマイナス幅をさらなる拡大を発表した。モルガンスタンレー、世界為替戦略責任者、ハンス・レデカー氏は『受身的な為替介入は代償が大きく効果がなかった。スイス中銀が1ユーロ買うごとにECB(欧州中央銀行)には3ユーロ供給する用意があったからだ。』と話したと15日付ブルームバーグ、AndreaWong記者は書いた。一方、インド中央銀行、ㇻジャン総裁は、15日、1年8ケ月振りに政策金利の0.5%引き下げを発表した。インド株式市場は約1年振りの大幅高を記録した。スイスフランは対ユーロで一時41%,対ドルで一時、27% それぞれ急伸した。スイス株が25年来の大幅安の7.8%安、一方、ドイツ株2.2%高,10,000ポイントを回復、イタリア株も2.4%高とスイス以外の欧州株が軒並み上昇したと15日付ブルームバーグニュースが伝えた。安全資産として米国債が買われ10年物米国債利回りが1.1728%へ低下した。10年物ドイツ債の利回りも過去最低を更新した。

15日、NY外国為替市場で、対ユーロスイスフラン為替レート上限撤廃を受けて、1999年のユーロ導入以来の高値、1ユーロ=1.0282フランで取引された。米国債の利回り低下からドルが売られ、1ドル=116.18~21円、1ユーロ=134.98~08円で取引された。15日、NY商品先物市場では、OPEC(石油輸出機構)がOPEC加盟国の石油需要見通しの引き下げ発表と米国の原油生産が過去最高を記録したことを受けて、石油(WTI)相場は反落、バレル46.25ドルで取引を終えた。ロンドン北海ブレントもバレル47.67ドルまで値下がりしたと15日付ブルームバーグが報じた。一方、NY金相場はオンス1,264.70ドルへ反発した。

16日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でドイツZDFは「対ユーロスイスフラン上限撤廃で、ユーロ安が進み、ドイツ株が急騰、ドイツDAX株価数が大台の10,000ポイントを突破した」と伝えた。シンガポールCNAは「インド中銀は政策金利を0.25%下げ7.75%と決めたと発表した。インド中銀、ラジャン総裁は利下げを行わないと前日まで発言していた。12月のインド消費者物価上昇が年率5%にとどまった。インドは原油消費の2/3は輸入に依存している。原油国際相場が昨年7月から50%近く値下がりした。インフレ懸念から利下げを見送ってきていた。景気刺激策に舵を切ると決めた。追加利下げの可能性が出てきた」と伝えていた。一方、英BBCは「原油相場急落で石油企業BPが300人人員整理を発表した。石油基地地元アバディーンにとって深刻な事態だ。」と伝え『北海ブレント相場は高い時はバレル140ドルもあった。現在50ドルを切った。もしスコットランドが英国から独立していたら大変なことになるところだった』と語るある市民の声を紹介していた。

15日、NY株式市場でNYダウは前日比106ドル安、17,320ドルで取引を終えた。「キチャッチ!世界の視点」{経済情報}出演シュナイダー恵子氏は「NYダウ7~10%安は調整範囲内。世界から米国へ資金はこの先益々増える。米株は高値を取ってくる」と強気だった。(了)

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米12月小売り0.9%減受けてドル売られ一時1ドル=116円台、NYダウ186ドル安、

2015-01-15 10:26:56 | 経済学
NY原油WTIはバレル48.48ドルへ反発(学校で教えてくれない経済学)


『日本酒業界は世界的な和食ブームを起死回生のチャンスと捉えている。しかし『①世界有数の日本酒の消費地、アメリカ、香港でも銘柄に応じた品質管理や飲み方は十分知られていない、②銘柄ごとの特徴が分かりにくい、③日本酒はラベルを見ても味に合う料理を想像できない場合が多い。産地やブドウの品種が明記され、簡単な解説がつくケースさえあるワインと対照的だ。④その結果、せっかくの商品がみりんのようになるまで店の棚に置きっぱなしされがちだ』と国内外の日本酒市場に詳しい友田晶子氏は話す』と2015年1月20日号のニューズウイーク誌日本版に安藤智彦記者が書いていた。一方、15日朝放送のNHK/BS「キャッチ!インサイト」コーナーで、中国で急速に進む高齢化で、日本の介護システムを真剣に取りいれようとする動きが急速に出てきた。中国は60歳以上を高齢者と呼ぶ。現在2億人と人口全体の15%を占める。2050年に30%を超える。「空巣老人(子供が巣立った後には老人だけ残る)」状況だ。王振耀、北京師範大学教授は『大連では6人に1人が高齢者だ。日本の介護は最先端にある。日本から学びたい。』と話す様子を映していた。

15日放送のNHK/BS「ワールドニュース」でロシアRTRはウクライナ東部ドネツクで戦闘が激化していると伝えた後、14日モスクワで開かれた内外関係者が集まる経済フォーㇻムでベドーベジエフ首相が『ルーブル価格が急落しているが、2~3ケ月で安定する。ルーブルは昨年末に変動相場制に移行したが正しかった。100ドルの原油相場が50ドルを割った結果、ロシアの予算は10%減った。ロシア経済の回復には1年から1年半かかるが年金、社会保障費など優先順位を決めて対処している。心配していない。』と話す様子をテレビ画面に映していた。先のニューズウイーク誌日本版は「ルーブルが昨年1年間対ドルレートで46%急落した。ロシアのGDPは1兆1000億ドルに減った。これは米テキサス州より小さい。イタリアの半分でしかない。ロシアの購買力低下で米国、欧州の小売りも痛みを感じるようになる。特にロシア周辺国に大きな打撃となっている。世界最貧国タジキスタンはGDPの42%がロシアからの送金だ。キルギススタン、モルドバ、ウズベキスタンなどで次々と政局不安が訪れるかもしれない。」とオーエン・マシューズ記者が警告していた。

14日、NY市場で、12月の米小売り高が予想以下の0.9% 減の発表後、米国経済に対する先行き懸念からNYダウは前日比186ドル安、17,427ドルで取引を終えた。米債券が買われ10年物米国債利回りは1.855%へ低下した。ドル売りが進み、1ドル=117.16~18円、1ユーロ=138.11~17円で取引された。一方、NY原油WTIはバレル48.48ドルへ大きく反発した。NY金もオンス1,234.40 ドルと値を保った。NHK/BS「キャッチ!世界の情報」{経済情報}出演の米国みずほ証券、村上実奈子氏は「12月米小売り高の予想外のデータはがガソリンの値下がりが大きく影響した。年末商戦に対する楽観が一気に失望的になった」と話した。一方、15日朝5時45分放送のモーニングサテライト出演の堀古英司氏は「米GDPの70%を占める米国個人消費が原油安の恩恵を受けてこの先確実に増加する。目先の取引にどうしても左右されるトレーダーに振り回されないことだ。」と指摘した。(了)

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世銀、2015年、世界の経済見通しを3.4%から3.0%へ下方修正、米国:3%から3.2%へ

2015-01-14 10:30:11 | 経済学
上方修正、ユーロ圏:1.8%から11%、日本:1.3%から1.2%へ下方修正(学校で教えてくれない経済学)


世界銀行は、世界経済見通しを昨年予測の3.4%から3%への下方修正を13日発表、欧州や中国の成長減速を米国景気回復と原油価格下落で相殺できないと分析したと13日付ブルームバーグ電子版でAndrewMayeda記者が伝えた。主要国別では米国は6月時点の見通し3%から3.2%へ上方修正したが、ユーロ圏は1.8%を1.1%へ、日本も1.3%から%1.2%へそれぞれ引き下げた。中国は昨年6月時点で7.5%,10月時点では7.2%だったが、今回7.1%へ引き下げたと書いた。14日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でブルームバーグ放送は、市況解説を打ちきり「ただ今、世銀が世界経済見通しを下方修正しました」と紹介「世界は3.4%から3%へ下方修正した。米国は3%から3.4%へ上方修正した。ロシアはマイナス2.9%へ修正。原油安に加えてロシアルーブル下落を理由に挙げた。日本は1.3%を1.2%へ引き下げた。原油は修正前の見通し時点から35%下落したが景気への改善効果は出ていない。今回の見通しは現状を追認したもので中身にはなんら新しいものはない。」と伝えた。

NY原油先物相場が13日も続落、一時、バレル45ドル割れ、米国原油在庫増加観測の見出しで13日付ブルームバーグでGrantoSmith記者が書いた。同記事によれば「原油WTI先物は米国原油在庫増加観測を背景に一時45ドルを割り込んだ。この日は2013年初めてWTIが北海ブレント価格を上回る場面もあった。LPSパートナーズ、エネルギー部門責任者、マイケル・ハイリー氏は「供給が需要を上回る典型的なケースだ。米国の生産は今後じわじわと増えつづけるだろう。OPECからは生産継続のメッセージが絶え間なく打ち出されてくる。」と話した。13日NY原油はWTIはバレル45.89ドル、北海ブレントは46.59ドルで取引を終えた。」と書いた。13日のNY金相場はオンス1,234.30ドルと小幅上げた。

13日朝放送のロシアRTRはウクライナ東部ドネツク空港でウクライナ軍とドネツク民兵との間で激しい戦闘が繰り広げられた。ウクライナ軍の砲弾がバスに着弾、民間人10人が死亡したと伝えた後、「原油相場が3%下落、46ドルを下回りました。ロシアルーブルが下げました」と伝えたあとウラジヲストックのスーパーが現れ「独占禁止委員会と農業省の係官が価格調査を行っています。原油相場は下がってもガソリン相場下がっていない。店によってパンの値段が違う。卵は123ルーブルから75ルーブルへ下がった店もある。」などとロシアRTR記者が紹介する場面を写していた。物価に対する市民の反応を伝えることでロシア政府が原油安、ルーブル安に神経質になっていることが伝わるニュースだった。原油関連では13日朝放送の英BBCは「12月の英国の消費者物価指数が0.5%増にとどまった。政府目標インフレ率は2%です。」と紹介のあと、ターニー、イングランド銀行総裁がインタビューに登場「原油相場はこの先数ケ月は下がるだろう。」と答えていた。

13日NY市場では原油相場一時45ドル割れを材料に、NYダウは27ドル安、17,613ドルで取引を終えた。10年物米国債利回りは1.905%に低下、原油安・株安・ドル安連鎖で1ドル=117.90円、1ユーロ=138.80円と円高が進んだ。原油安の動向に目が離せない。(了)

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