
年末に「アシガール」というドラマがやってたので観たのである。女子高校生が引きこもりの弟の発明したタイムマシンに乗って戦国時代にタイムスリップし、若君様の足軽として頑張り、いろいろあって、若君と結ばれる話である。若君を救うために、何回か、若君を現代に送ったりして、若君は、女子高校生の家で高校生をやったりするのであった。
放映されていたのは総集編みたいなものとスペシャル版だったので、なんというか、なんということもない感じであったが、結局、主役の黒島結菜さま以外はなんということもなかった。相手の美男子は一体誰であろう。昔の武士はもっと汚いブルドックみたいなかんじであろうが(個人の見解です)っ
足軽で大将の妻という、いまなら、非常勤で学長補佐みたいなところか(違うか)
最近、政治をみてても、大学をみてても思うのだが、独裁というのは実は二大政党制みたいなところから生じるということがわかる。巨大な勢力がプロレスみたいな対話をするためには、愚にもつかぬスローガンのやりとりが必要になってくるのであって、安倍自民党と民主党の関係もおそらくそうであった。ほとんどニュースをみていないから分からんが、安倍政権のやったことと、安倍氏がたぶん頭が悪く嘘つきだということは一応分けて考える必要がある。要するに、どれだけ嘘をついていないやつがいいかみたいな闘いは政治ではないにもかかわらず、――そう考え出すと、下手すると、自分に正直なトランプが勝ってしまうではないか。問題は、われわれの暮らしや人権の実質だ。スローガンやシンボルの闘いと実質的なところでの闘いを混同すると戦時下や戦後世界で起きたような実質的な世界の滑落が起こる。混同してもいい場合もあるんだけれども……
確かにあまりストレスをため込むのはよくないから、ストレスを強いてくる親分はやっつけた方がよいというのは、あんまり考える必要はないことだ。とはいえ、ストレスをかけてくる相手が、悪の権化みたいなキャラクターだったらまだ分かりやすいが、そうではなくて、物事が進められる手順みたいなものがストレスの原因なのである。――書類類の偽造、数字のごまかし、議事録の勝手な改稿など、あまりにもありふれすぎていて、はじめはストレスだったが、あまりストレスを感じないというストレスの段階にまで達している。精神は平気なふりをしているが、われわれの体や魂はもう限界状態だ。これは、ボスが悪質な奴であるからそうなっている場合と、たいした奴が上にいないのにそうなっている場合があり、後者の方がかなり多いような印象だ。上からのチェックもないが下からも下々の忖度の結果ないので、――組織の全員が共犯者だと分かっているからよけいストレスなのである。そこで、ストレス解消のために、安倍や反日分子などが選ばれる。特に、隣人を攻撃できない場合はそうなる。そりゃ共犯者同士は戦わんわな。
というわけで、若君と黒島結菜さんのカップルが政治をやることには反対だ。絶対に、弟が更に強力なタイムマシンを創りつづけるという苦行を強いられることになる。
万国の労働者(に使われるかわいそうな人たち)よ、団結ではなく、――個人個人でどうにかしよう……