
最近は、我慢の限界ださあ断固決断だ、みたいなアホが増えているが、――確かに、だれにもそういうことはある気がしないでもない。そういう時には、あいみょんとか頑張って聴くと頑張る気が起きてしまうかもしれないので、シマノフスキの練習曲なんかが良いと思う。そして、
よしあしの文字をもしらぬひとはみな まことのこころなりけるを
善悪の字しりがおは おおそらごとのかたちなり
とか親鸞のまねごとでもしてみればいいと思う。わたくしの経験では、このまねごとも余りやりすぎると、「しりがお」みたいなものへの憎しみが出てきてしまうので危険である。高史明の「歎異抄との出会い」という短文なんかはその点、すっきりしていて良かった。
罪を自覚した人間というのは、あまり書きすぎ喋りすぎというのはよくないのである。
Hopeless
という言葉は、日本語の「絶望的」というなんだか元気がいい語調と比べて好きだ。