★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

清明社を訪ねる(長野の神社2-1)

2023-01-01 23:14:05 | 神社仏閣


大みそかには上の段の清明社を再訪する。





木曽はビルらしきビルがないから、神社仏閣がまだまだ町のなかで大きい体で存在を示している。こんな小さい神社でもなかなかのものと思えばなかなかのものである。彫刻が素晴らしいですね。

昨日車内で聞いた寝覚ノ床の説明では言われていなかったが、浦島太郎の晩年、寝覚ノ床が彼の終の棲家であったのは有名である。しかし、そう簡単にいわれてもこまるのは、こんな寒いところでしかも川べりで浦島が耐えられたとは思えないのだ。木曽町が死に場所だったといわれている安倍晴明もおなじではないか。安曇野にもいろんな海に関わる人たちが流れてきて、そこに故郷と神を見出したみたいな話を聞くが、あそこもそこそこ寒いと思う。後世のロマンに対して、流民たちは寒さに震えて多くが死んでいったに違いない。


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