「模倣犯」で事件に深く関わりすぎその後書けなくなっていたノンフィクションライター前畑滋子が、交通事故で亡くなった少年が、火災に遭った家の地下に親に殺されて埋められていた少女のことを予知していたという母親の依頼で、少年と殺人事件について調査するという筋立てのミステリー小説。
宮部みゆき、久しぶりに読みましたが、これだけの長さをスイスイ読ませる筆力はやはりさすがと思います。新聞連載で細かく区切って書きながら破綻しないことにも。まぁそれができてのプロなのでしょうけど。それでも依頼者である母・萩谷家の来歴のあたりは冗長に感じましたが。
主人公の前畑滋子が、「模倣犯」の事件を引きずり続けているように、作者自身も「模倣犯」の影を引きずっているように感じられます。大作で大きな話題になると、そこから簡単には抜けられないということでしょうか。単純に、それをネタに1作稼いだということなのかもしれませんが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en3.gif)
宮部みゆき 文春文庫 2010年2月10日発行(単行本は2007年8月)
宮部みゆき、久しぶりに読みましたが、これだけの長さをスイスイ読ませる筆力はやはりさすがと思います。新聞連載で細かく区切って書きながら破綻しないことにも。まぁそれができてのプロなのでしょうけど。それでも依頼者である母・萩谷家の来歴のあたりは冗長に感じましたが。
主人公の前畑滋子が、「模倣犯」の事件を引きずり続けているように、作者自身も「模倣犯」の影を引きずっているように感じられます。大作で大きな話題になると、そこから簡単には抜けられないということでしょうか。単純に、それをネタに1作稼いだということなのかもしれませんが。
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宮部みゆき 文春文庫 2010年2月10日発行(単行本は2007年8月)