絵本専門士(民間資格)の日本テレビアナウンサーが、自分自身の子どもへの絵本読み聞かせとイベント等での経験を元に、絵本の読み聞かせに関する方法論や絵本読み聞かせの効用を語り、絵本紹介等をする本。
親に向けて子どもへの絵本の読み聞かせの心得や方法、技術、絵本の選択を解説する部分と、読み聞かせ会等のイベントの実践に向けた部分、そういう活動を世間に紹介する部分などが混在し、著者の関心があちこちを向いている感じがします。読者としては、「聞き手ファースト」(24ページ)じゃなかったの?と、ちょっと揶揄したくなります。
親が毎日毎日子どもに絵本を読み聞かせ続けても、子どもの方は大きくなったらもう覚えていないという嘆きが紹介されています(66~67ページ等)が、それは我が家でもそのとおり。でも覚えていなくても子どもの心と成長に寄与し残っているものはあるはずですし、子どもが嬉々として「読んで」と絵本を持って来たり読み聞かせているときのウキウキ感など親自身が幸せな時を過ごせたことで、それでいいじゃないかと思います。そういうことを思い出させてくれる本ではありました。
杉上佐智枝 小学館クリエイティブ 2020年11月30日発行
親に向けて子どもへの絵本の読み聞かせの心得や方法、技術、絵本の選択を解説する部分と、読み聞かせ会等のイベントの実践に向けた部分、そういう活動を世間に紹介する部分などが混在し、著者の関心があちこちを向いている感じがします。読者としては、「聞き手ファースト」(24ページ)じゃなかったの?と、ちょっと揶揄したくなります。
親が毎日毎日子どもに絵本を読み聞かせ続けても、子どもの方は大きくなったらもう覚えていないという嘆きが紹介されています(66~67ページ等)が、それは我が家でもそのとおり。でも覚えていなくても子どもの心と成長に寄与し残っているものはあるはずですし、子どもが嬉々として「読んで」と絵本を持って来たり読み聞かせているときのウキウキ感など親自身が幸せな時を過ごせたことで、それでいいじゃないかと思います。そういうことを思い出させてくれる本ではありました。
杉上佐智枝 小学館クリエイティブ 2020年11月30日発行