交通事故で両親を亡くしたイギリス人少女マイアが、アマゾンの奥地でゴム農園を営む親戚カーター氏にマイアの遺産狙いで引き取られ、家庭教師とともにアマゾンに渡って、船で知り合った旅芸人のクロヴィス、なぜか賞金をかけて追われている死んだ博物学者の息子フィンらとともに困難を乗り越えていく青春冒険物語。
アマゾンでもイギリス流の生活を貫き地元の食べ物は食べず殺虫剤と消毒液にまみれて暮らすカーター一家に、マイアは最初から違和感を持ち、使用人のインディオに関心を持ち、家庭教師のミントン先生からカーター一家に隠れてポルトガル語や地元の地理を習ってインディオと交流を深めていきます。マイアはイギリスでアマゾンのジャングルを想像して心躍らせ、ジャングルでの生活に憧れ、最初の書きぶりは、これはこれでブラジルへの偏見じゃないかとも感じましたが、マイアは最後までその線で行動し、異文化への理解・尊重・共感が謳われています。ストーリー上もインディオとの交流がマイアを助けます。
家庭教師のミントン先生がストーリー展開上意外なキーパースンになりますが、厳格で堅物のようで一面さばけたこのミントン先生の性格設定もなかなか楽しめます。
原題:Journey to the River Sea
エヴァ・イボットソン 訳:三辺律子
偕成社 2008年6月発行 (原書は2001年)
アマゾンでもイギリス流の生活を貫き地元の食べ物は食べず殺虫剤と消毒液にまみれて暮らすカーター一家に、マイアは最初から違和感を持ち、使用人のインディオに関心を持ち、家庭教師のミントン先生からカーター一家に隠れてポルトガル語や地元の地理を習ってインディオと交流を深めていきます。マイアはイギリスでアマゾンのジャングルを想像して心躍らせ、ジャングルでの生活に憧れ、最初の書きぶりは、これはこれでブラジルへの偏見じゃないかとも感じましたが、マイアは最後までその線で行動し、異文化への理解・尊重・共感が謳われています。ストーリー上もインディオとの交流がマイアを助けます。
家庭教師のミントン先生がストーリー展開上意外なキーパースンになりますが、厳格で堅物のようで一面さばけたこのミントン先生の性格設定もなかなか楽しめます。
原題:Journey to the River Sea
エヴァ・イボットソン 訳:三辺律子
偕成社 2008年6月発行 (原書は2001年)