人口問題をキーワードにした日経新聞の連載をまとめたもの。人口問題も、単純な人口増加や少子高齢化だけでなくて、民族・宗派間の人口バランスや較差問題も含んでいて、間口が広いとも雑多な問題を扱って焦点が絞れていないとも評価できそう。
イスラエルの占領地からの撤退はユダヤ人の少数派転落の悪夢を避けるため(12~15頁)とか、アメリカの人口が西部・南部で増大していることの政権への影響(86~90頁)とか、人口バランスの政治への影響の指摘は興味深い。でも、こういう視点って人を個性ではなくてグループで判断してしまい、そういう世間の見方がその傾向をさらに進めてしまうのが、悲しい。
中国が1人っ子政策の影響で今後急速に高齢化が進み、若者が急増して人口1位となるインドに世界の工場が移る(32~35、130~134、184~186頁)とか、ロシアで少子高齢化と人口減少が進み、極東・シベリアの過疎化とそこへの中国系移民の増加でロシア政府が神経をとがらせている(116~120頁)とかいう指摘も興味深く読みました。
日本経済新聞社編 日本経済新聞社 2006年12月1日発行
イスラエルの占領地からの撤退はユダヤ人の少数派転落の悪夢を避けるため(12~15頁)とか、アメリカの人口が西部・南部で増大していることの政権への影響(86~90頁)とか、人口バランスの政治への影響の指摘は興味深い。でも、こういう視点って人を個性ではなくてグループで判断してしまい、そういう世間の見方がその傾向をさらに進めてしまうのが、悲しい。
中国が1人っ子政策の影響で今後急速に高齢化が進み、若者が急増して人口1位となるインドに世界の工場が移る(32~35、130~134、184~186頁)とか、ロシアで少子高齢化と人口減少が進み、極東・シベリアの過疎化とそこへの中国系移民の増加でロシア政府が神経をとがらせている(116~120頁)とかいう指摘も興味深く読みました。
日本経済新聞社編 日本経済新聞社 2006年12月1日発行