地層を形成する岩石や砂・土ができる過程や地層の形成過程について解説した入門書。
見開き2ページ構成で、基本的に左ページが文章、右ページがイラストになっています。
どのような岩石がどのような条件でできるか、どういう場所でどういう地層ができやすいかといったことが、かみ砕いて書かれています。花崗岩が3方向に割れやすいので直方体に切り出しやすく昔から使われやすかったとか、砂鉄が堆積する機序とたたら製鉄への利用など、文化的な側面にも言及されています。
また、日本列島が地殻運動が急激で多雨による侵食、河川による礫の運搬が盛んであることや、プレート境界のために岩盤の隆起が激しいとともに沈み込むプレート上の堆積物が陸地に押し上げられる付加体の形成など、世界的に見てもかなり特殊な地域であることも理解できます。
他方、当然のこととしてそれぞれの項目の掘り下げはなく、具体的な地層を見るときのポイントという観点でのガイドとしては使いにくい感じがします。
中高生が地層について学ぶというあたりが一番適切な使い方の本かなと思いました。
校正ミスというか修正の過程での表現の変更忘れと思われる不自然な言い回しが目につくのが残念です。
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目代邦康 誠文堂新光社 2010年4月30日発行
見開き2ページ構成で、基本的に左ページが文章、右ページがイラストになっています。
どのような岩石がどのような条件でできるか、どういう場所でどういう地層ができやすいかといったことが、かみ砕いて書かれています。花崗岩が3方向に割れやすいので直方体に切り出しやすく昔から使われやすかったとか、砂鉄が堆積する機序とたたら製鉄への利用など、文化的な側面にも言及されています。
また、日本列島が地殻運動が急激で多雨による侵食、河川による礫の運搬が盛んであることや、プレート境界のために岩盤の隆起が激しいとともに沈み込むプレート上の堆積物が陸地に押し上げられる付加体の形成など、世界的に見てもかなり特殊な地域であることも理解できます。
他方、当然のこととしてそれぞれの項目の掘り下げはなく、具体的な地層を見るときのポイントという観点でのガイドとしては使いにくい感じがします。
中高生が地層について学ぶというあたりが一番適切な使い方の本かなと思いました。
校正ミスというか修正の過程での表現の変更忘れと思われる不自然な言い回しが目につくのが残念です。
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目代邦康 誠文堂新光社 2010年4月30日発行