高齢者に対する看護を学ぶ看護学生用の教科書。
高齢者への接し方として、相手のライフヒストリーへの尊敬、どのような人生を送ってきたのかを考えること、その人の生活習慣や価値観の尊重を挙げ、高齢者の生命力や潜在力に関心を向けてその人の持てる力を引き出しながら、1日の終わりには今日はこんなよいことがあったと安堵できるような看護をすることを求めています(27~28ページ)。言うは易く、という面はあるかも知れませんが、こういうものを目にするたびに医療関係者に頭が下がる思いをするこの頃です。
老化に伴う変化の説明では、皮膚が薄くなり傷つきやすくなる(42~44ページ)というのは実感します。若い頃は感じないですが、老化と新型コロナウィルスをめぐるご時世から、皮膚のバリア機能の重要性がしみじみと感じられるようになりました。
老化によって心身が衰えた状態を意味する「フレイル」(定義では「高齢期に生理的予備能が低下することでストレスに対する脆弱性が亢進し、生活機能障害、要介護状態、死亡などの転帰に陥りやすい状態」って、おどろおどろしい…)の診断基準に「6か月で2~3kg以上の体重減少がある」という項目があるそうです(36~37ページ)。コロナ体制後、毎日体重(と体温と血圧)を測定しているのですが、1~3月に比べて8月は3kgくらい減少していて…まぁ9月半ば以降1kgくらい増えているので単なる夏痩せかとも思いますが。
高齢者は寝たきりになると1週間で筋力が15~20%低下するって(77ページ)、高齢者にとってはベッドは宇宙空間より危険ということでしょうか。
看護をする側からだけでなく、高齢になり看護されるかも知れない側からもいろいろ勉強になる本です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en4.gif)
小山千加代編著 編集工房球 2020年10月6日発行
高齢者への接し方として、相手のライフヒストリーへの尊敬、どのような人生を送ってきたのかを考えること、その人の生活習慣や価値観の尊重を挙げ、高齢者の生命力や潜在力に関心を向けてその人の持てる力を引き出しながら、1日の終わりには今日はこんなよいことがあったと安堵できるような看護をすることを求めています(27~28ページ)。言うは易く、という面はあるかも知れませんが、こういうものを目にするたびに医療関係者に頭が下がる思いをするこの頃です。
老化に伴う変化の説明では、皮膚が薄くなり傷つきやすくなる(42~44ページ)というのは実感します。若い頃は感じないですが、老化と新型コロナウィルスをめぐるご時世から、皮膚のバリア機能の重要性がしみじみと感じられるようになりました。
老化によって心身が衰えた状態を意味する「フレイル」(定義では「高齢期に生理的予備能が低下することでストレスに対する脆弱性が亢進し、生活機能障害、要介護状態、死亡などの転帰に陥りやすい状態」って、おどろおどろしい…)の診断基準に「6か月で2~3kg以上の体重減少がある」という項目があるそうです(36~37ページ)。コロナ体制後、毎日体重(と体温と血圧)を測定しているのですが、1~3月に比べて8月は3kgくらい減少していて…まぁ9月半ば以降1kgくらい増えているので単なる夏痩せかとも思いますが。
高齢者は寝たきりになると1週間で筋力が15~20%低下するって(77ページ)、高齢者にとってはベッドは宇宙空間より危険ということでしょうか。
看護をする側からだけでなく、高齢になり看護されるかも知れない側からもいろいろ勉強になる本です。
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小山千加代編著 編集工房球 2020年10月6日発行