殺人現場に次の犯行場所を示唆する紙が残された事件が続き、4件目の殺人事件予定場所と目されるホテルに警察官が潜入し、ホテル側の協力、戸惑い、軋轢の中、いくつかの怪しい人物、できごとが続き…というサスペンス小説。
ホテル側のサービス業のあり方、客との関係・間合いの取り方、現在であれば「カスハラ」(カスタマー・ハラスメント)と呼ばれるであろう客側の無理無体なクレームの存在、そしてプロ意識とやりがい・達成感。他のサービス業にも通じるものと思いますが、いろいろと考えさせられます。
この作品では、女性のフロントクラーク山岸尚美を中心として描いていますが、ホテルの従業員を何の疑問も示さずに「ホテルマン」と書き表し続けています。ホテル業界では、そこ、疑問とされないのでしょうか。
末尾に「取材協力 ロイヤルパークホテル」と記載されていますが、作中の「ホテル・コルテシア東京」の所在地は、現実のロイヤルパークホテル東京の300mほど南の隅田川の中になっています。ここまでするのならロイヤルパークホテルの場所にしてもよさそうに思えますが、このあたりが落とし所なんでしょうかね。
東野圭吾 集英社 2011年9月10日発行
「小説すばる」連載
ホテル側のサービス業のあり方、客との関係・間合いの取り方、現在であれば「カスハラ」(カスタマー・ハラスメント)と呼ばれるであろう客側の無理無体なクレームの存在、そしてプロ意識とやりがい・達成感。他のサービス業にも通じるものと思いますが、いろいろと考えさせられます。
この作品では、女性のフロントクラーク山岸尚美を中心として描いていますが、ホテルの従業員を何の疑問も示さずに「ホテルマン」と書き表し続けています。ホテル業界では、そこ、疑問とされないのでしょうか。
末尾に「取材協力 ロイヤルパークホテル」と記載されていますが、作中の「ホテル・コルテシア東京」の所在地は、現実のロイヤルパークホテル東京の300mほど南の隅田川の中になっています。ここまでするのならロイヤルパークホテルの場所にしてもよさそうに思えますが、このあたりが落とし所なんでしょうかね。
東野圭吾 集英社 2011年9月10日発行
「小説すばる」連載