12の邦を支配するレイン王国の王が死に14歳の王女テッサラが王位を継ぎ、相談役の魔術師ヴィヴェイは新女王の未熟さと政治や儀式への無関心に困り果てていますが、そこに侵略者の予兆を読み取ります。他方、王立図書館では、図書館で育てられ16歳になった孤児の書記ネペンテスが、持ち込まれた未知の文字で書かれた文書の翻訳を続け、そこに書かれている古代の伝説の皇帝アクシスとその顧問の魔術師ケインの物語に魅了されていくうちにアクシスの帝国と遠征の驚異の謎に行き当たり・・・というストーリーのファンタジー。
物語は、①王立図書館の地下深くの書記の部屋でのネペンテスの翻訳とネペンテスを慕う同僚のエイドリー、ネペンテスと惹かれ合う空の学院の学生(魔術師見習い)のボーンの絡み合い、②ネペンテスの翻訳する文書の中での古代の伝説の皇帝アクシスとケインの物語、③王宮と周辺の森での新女王テッサラと魔術師ヴィヴェイの危機対応と謎解きが平行して進行していきます。
かなり荒唐無稽なお話ではありますが、ファンタジーとして割り切る限りは、なかなかに楽しめます。
登場人物の男女の関係が、古い時代を背景にしながらも、爽やかな感じで、そういう観点からも評価できます。
原題:ALPHABET OF THORN
パトリシア・A・マキリップ 訳:原島文世
創元推理文庫 2009年1月9日発行 (原書は2004年)
物語は、①王立図書館の地下深くの書記の部屋でのネペンテスの翻訳とネペンテスを慕う同僚のエイドリー、ネペンテスと惹かれ合う空の学院の学生(魔術師見習い)のボーンの絡み合い、②ネペンテスの翻訳する文書の中での古代の伝説の皇帝アクシスとケインの物語、③王宮と周辺の森での新女王テッサラと魔術師ヴィヴェイの危機対応と謎解きが平行して進行していきます。
かなり荒唐無稽なお話ではありますが、ファンタジーとして割り切る限りは、なかなかに楽しめます。
登場人物の男女の関係が、古い時代を背景にしながらも、爽やかな感じで、そういう観点からも評価できます。
原題:ALPHABET OF THORN
パトリシア・A・マキリップ 訳:原島文世
創元推理文庫 2009年1月9日発行 (原書は2004年)