「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」の第3巻で完結編です。第2巻で現れた/姿を見せた敵コールにさらわれた仲間たちを救おうと、ジェイコブとエマたちがロンドンの魔法で閉じられた地域を突き進むという展開を見せます。
第2巻(虚ろな街)のラストで、宿敵にして脅威の怪物であったホロウガストとジェイコブの関係に大きな変化が生じ、「風の谷のナウシカ」が映画化されたあとの物語でのナウシカと巨神兵のような驚きを感じました。第3巻はその延長で展開し、そこにポイントが置かれます。そういう場面でハリー・ポッターシリーズでおなじみの太くかすれたヘビ語活字が多用され、威力を発揮しています。
さまざまなファンタジーを連想させつつも、社会で怪物扱いされ見世物になるような特別な子供たち(ピキューリア)が活躍するところに独特の世界観/価値観が見られる作品かと思います。
原題:LIBRARY OF SOULS : THE THIRD NOVEL OF MISS PEREGRINE'S PECULIAR CHILDREN
ランサム・リグズ 訳:金原瑞人、大谷真弓
潮文庫 2018年3月20日発行(原書は2015年)
第2巻(虚ろな街)のラストで、宿敵にして脅威の怪物であったホロウガストとジェイコブの関係に大きな変化が生じ、「風の谷のナウシカ」が映画化されたあとの物語でのナウシカと巨神兵のような驚きを感じました。第3巻はその延長で展開し、そこにポイントが置かれます。そういう場面でハリー・ポッターシリーズでおなじみの太くかすれたヘビ語活字が多用され、威力を発揮しています。
さまざまなファンタジーを連想させつつも、社会で怪物扱いされ見世物になるような特別な子供たち(ピキューリア)が活躍するところに独特の世界観/価値観が見られる作品かと思います。
原題:LIBRARY OF SOULS : THE THIRD NOVEL OF MISS PEREGRINE'S PECULIAR CHILDREN
ランサム・リグズ 訳:金原瑞人、大谷真弓
潮文庫 2018年3月20日発行(原書は2015年)