会社などの組織の中で評価されていないと感じている人が、周囲に認められながら自分の価値を発揮して着実に評価を上げるために、周囲のメンバーが抱える課題・関心事や困りごとに自分の知識やスキルを活かせるようなテーマを見出して自己の立ち位置(ポジショニング)を固め、相手に意図した評価や行動をとらせるような働きかけを考え(メッセージ思考)、多くの人の共感を得る志・大義(アスピレーション)を持とうと論じた本。
著者は、読者に「自分株式会社」のCEOとして自分を売り込む方法を考えようというのですが、それは組織の一員として動きまた動こうとしている読者を想定し、組織の中での売り込み方を論じているもので、この本の大半は組織内での泳ぎ方に関するものです。私のような自営業者がどのような発信をすべきかという点では、ごく一部に企業が顧客/世間に向けて発信するときのことが書かれているだけで、それは成功した大企業の事例である上に、ジェフ・ベゾス(アマゾン創業者)やホリエモンだったりするので私の好み・信条上そこから学ぶ意欲が湧きません。
自分が言いたいことを言うのが発信力・広報力ではない、相手が困っていること、求めていることを探り、相手が自分の話をどう評価しどう受け取るか、さらにどう行動するかを考え、相手に話を聞かせ自分の提案を受け容れさせるやり方を見出して実行しろというメッセージは、肝に銘じておきたいと思いますが。
金山亮 イースト・プレス 2023年2月20日発行
著者は、読者に「自分株式会社」のCEOとして自分を売り込む方法を考えようというのですが、それは組織の一員として動きまた動こうとしている読者を想定し、組織の中での売り込み方を論じているもので、この本の大半は組織内での泳ぎ方に関するものです。私のような自営業者がどのような発信をすべきかという点では、ごく一部に企業が顧客/世間に向けて発信するときのことが書かれているだけで、それは成功した大企業の事例である上に、ジェフ・ベゾス(アマゾン創業者)やホリエモンだったりするので私の好み・信条上そこから学ぶ意欲が湧きません。
自分が言いたいことを言うのが発信力・広報力ではない、相手が困っていること、求めていることを探り、相手が自分の話をどう評価しどう受け取るか、さらにどう行動するかを考え、相手に話を聞かせ自分の提案を受け容れさせるやり方を見出して実行しろというメッセージは、肝に銘じておきたいと思いますが。
金山亮 イースト・プレス 2023年2月20日発行