イメージコンサルタント御手洗繭子のコンサルティングを受けて娘や夫から好評を得て前向きに生き始めた専業主婦の純代、繭子のコンサルティングを受けさせて男ぶりが上がった夫が浮気を再開したのを見て自分も良心の呵責を感じることなく再会した高校の同級生と浮気に走るアパレルメーカー販売計画部副部長のあかね、憧れのバンドのリーダーと交際することになり繭子のコンサルティングを受けてイメチェンを図るヘヴィメタファンの美波、素直じゃないやっかいな客のコンサルティングをする繭子の4つのエピソードの短編連作。
短編連作にする場合、第1話の純代が紹介してコンサルティングを受けさせたママ友のかすみ、杏子、薫を順に語り手にして、純代から見た話とは違う側面を語らせるというのが、常套手段ですが、4話に共通して登場するのは繭子だけで、別々の話になっています。イメージコンサルティングを素直に受け入れる客、自信を持ちすぎたりして問題行動を起こす客、周りからは褒められるがそれに違和感を持つ客、素直になれない斜に構えた客など、様々な客の様子を描きたかったのかなと思います。
48歳(高校卒業30年)で自分も夫も浮気しているあかねが、独身の同級生千佳子から夫とのセックスについて聞かれ、「ふつう」「レスではない」と答えたあと、どのくらいの頻度でと聞かれて「週1くらい」と答えたときの千佳子の反応。「週1いぃぃぃ!?」「この歳でそんなにやってんの、日本であんたたちぐらいよ」(99ページ)って…えっ…そういうもんですか…
椰月美智子 PHP研究所 2017年10月10日発行
短編連作にする場合、第1話の純代が紹介してコンサルティングを受けさせたママ友のかすみ、杏子、薫を順に語り手にして、純代から見た話とは違う側面を語らせるというのが、常套手段ですが、4話に共通して登場するのは繭子だけで、別々の話になっています。イメージコンサルティングを素直に受け入れる客、自信を持ちすぎたりして問題行動を起こす客、周りからは褒められるがそれに違和感を持つ客、素直になれない斜に構えた客など、様々な客の様子を描きたかったのかなと思います。
48歳(高校卒業30年)で自分も夫も浮気しているあかねが、独身の同級生千佳子から夫とのセックスについて聞かれ、「ふつう」「レスではない」と答えたあと、どのくらいの頻度でと聞かれて「週1くらい」と答えたときの千佳子の反応。「週1いぃぃぃ!?」「この歳でそんなにやってんの、日本であんたたちぐらいよ」(99ページ)って…えっ…そういうもんですか…
椰月美智子 PHP研究所 2017年10月10日発行