伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

Q&A 現代型問題管理職対策の手引

2024-10-03 21:18:18 | 実用書・ビジネス書
 使用者側の弁護士が、管理職の取扱をテーマにした使用者(会社)からの質問に回答する本。
 特に問題ないと思える管理職やどう見ても会社側の要求が身勝手だろと思う質問も見られますが、使用者側から見るとあれもこれも「問題管理職」ということなのか、単に管理職を切り口にしているだけでタイトルは人目を引くためだけなのか…
 基本的に使用者目線での解説で、執筆者によりスタンスに若干のでこぼこはありますが、裁判例は踏まえられています。プロジェクトリーダーの管理職が自分の都合でミーティング日時を頻繁に変えているとか勝手に欠席しているというケースで「解雇を有効に行うことができる可能性が高いと考えます」(169ページ)というのは、私にはずいぶんと強気に思えますし、他方で定年前に譴責処分を受けている労働者に対して定年再雇用拒否をしたいという質問に「再雇用の拒否は無効と判断されるリスクが高いものと思われます」(261ページ)というのは、私の目には使用者側の先生でもこう言ってくれる良心的な人がいるのだなとホッとします。


弁護士法人高井・岡芹法律事務所編 民事法研究会 2024年6月18日発行
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老化は予防できる、治療できる テロメアをムダ使いしない生き方

2024-10-02 22:06:28 | 自然科学・工学系
 染色体の末端にあり細胞分裂の度に減少して細胞分裂できる回数を規定しているテロメアの研究の現状を紹介し、老化と老化を遅らせる試みについて解説した本。
 細胞分裂の度に減少し短くなるテロメアを再生することができれば細胞分裂が可能な回数が増えて若返りなり老化を遅らせるなりの可能性が出てくる、そしてテロメアを修復するテロメラーゼという酵素が発見されたというのですが、テロメアとテロメラーゼの関係はまだまだわからないことが多いとか、そもそもテロメアを長くしたら不老不死と言うより癌細胞になるリスクがあるのではなど、「予防できる、治療できる」というタイトルは、あまりに希望を持たせすぎに思えます。せいぜい「将来は予防できるようになるかも」くらいじゃないでしょうか。


根来秀行 ワニ・プラス 2022年9月5日発行

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名医・専門家に聞く すごい健康法

2024-10-01 20:14:48 | 実用書・ビジネス書
 「週刊新潮」に掲載された健康関係の記事を13本集めて出版した本。
 いびきは慢性的な疲労の原因になっている(121ページ)、「いびきは、毎晩、眠っている間に細いストローで4000個の風船をふくらませているようなもの」(122ページ)って。いびきをかくというだけでそんなに体力を消耗するんだ。「寝床に入ってあっという間に眠ってしまうのであれば、かなりの睡眠負債を抱えている状態にあると思います。睡眠が足りている人は、照明を消してから脳波上の眠りに入るのに15分程度はかかるのが通常なのです」(155ページ)。ドラえもんののび太は3秒で眠れるというのですが、子どもながらにそんなに疲れていたのですね。
 体に適した温度と脳に適した温度は違い、脳には22℃~24℃が最適(124ページ)だとか。以前からかなり涼し目が快適に思えていたのですが、そうだったのか。
 さまざまな人がいろいろ書いているので、若干混乱もしますが、いろいろ勉強になりました。


週刊新潮編 新潮新書 2023年10月20日発行
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