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なあむ

やどかり和尚の考えたこと

本のかけはしプロジェクト

2011年02月28日 22時13分40秒 | シャンティ国際ボランティア会

仕事の暇な人は、こんなブログでも毎日覗いてくれているらしく、「最近更新されてないけど」などとメールで催促されてしまいましたので、書き始めたところです。ちゃんと仕事すればいいのに、と独り言言いながらありがたいことです。

それでは、シャンティ国際ボランティア会(SVA)の30周年記念イベント「人と絵本と未来をむすぶ『かけはし』プロジェクト」についてお知らせいたします。

このプロジェクトは、ブックオフさんの協力で行われるもので、あなたの本や音楽CDをブックオフさんが買い取って、その金額でアジアの子どもたちに本を贈ろうというものです。

本も指定の業者が無料で集配に来てくれるので、あなたの負担は本を段ボールに詰めるだけ!

本によって値段は大きく違います。新しくきれいな本やCDは高く買い取っていただけますが、古い本、傷ついたり書き込みのある本は値段が付きません。

後日、あなたの提供された本やCDがどれだけの金額になったのか報告が来ます。

詳しくはhttp://sva.or.jp/30/をご覧下さい。

また、宿用院が山形県の本の集積地になりました。宿用院に直接持ち込んでいただいてもかまいません。

いらなくなった本やCDを整理することで社会貢献ができます。30周年にあわせて30万冊の本を集めよう!のプロジェクトに是非ご協力下さい。

お陰でこんないい記事が書けました。


今日は総持寺へ

2011年01月24日 21時30分50秒 | シャンティ国際ボランティア会

先日の永平寺に続き、今日は大本山総持寺へご挨拶に行ってまいりました。

曹洞宗は、本山が二つあって、両本山として同格に位置づけされています。

普通、本山が二つあるということは、考え方の違いがある、あるいは派が分かれるということになり、「何々宗何々派」となって分かれてしまうことになりかねないことだと思います。

実際にそういう宗派が日本には多くあります。

ところが不思議なことに曹洞宗は、二つありながら二つを同格として敬う、という形をとって一宗をまもってきました。

これは貴重なことだと受け止めています。

「永平寺はお父さん、総持寺はお母さん、どちらも大事」というような説明がされてきましたが、だとすれば、「離婚しない宗派」なんだね、と受け止めることもできるでしょう。

その子供である地方の寺院も檀信徒も安心して信仰できる宗派であると言えます。

監院老師のお部屋でお茶をいただきながら、日の当たる穏やかな庭を眺めていました。

お父さんは厳しく、お母さんは優しくだな、うん、うん。


雪は降る 永平寺と

2011年01月22日 20時01分34秒 | シャンティ国際ボランティア会

♪ 雪は降る あなたはいない~ (妻歌う)

もう雪のことを書くのが嫌になりました。

この雪の降る中、後ろ髪を引かれながら(ないけど)永平寺に行ってきました。

シャンティ国際ボランティア会の会長、専務理事と、年賀の挨拶と30周年記念事業に対するご支援のお願いでした。因みに私は副会長。

今年、シャンティ国際ボランティア会(SVA)は創立30周年を迎え、様々な記念事業を企画しています。

それに合わせるように、1月4日、これまでの社団法人から公益社団法人へと移行の認可が下りました。

今、社団や財団の法人が本当に公益性があるのかが問われ、見直しが進められています。公益性なしとなれば法人格を失う事態となります。

そんな中、SVAは、いち早く公益社団の認可が下りたわけで、「仏教系団体の中ではトップだね」という評価もいただいているようです。

永平寺では、監院老師(かんにんろうし)というトップに面会し、親しく歓談してきました。

そこに、機関誌「傘松」の記事のための写真撮影に来たのは息子陽堂でした。現在その傘松会というところで機関誌編集の業務に就いています。

元気に飄々と過ごしているようでした。永平寺の修行も後残り1ヶ月半あまりとなりました。

雪の永平寺からピーカンの東京を過ぎ、山形に戻ってみたら昨日より多くの雪。

♪ 白い雪が ただ降るばかり ラ~ラララ ララ~ララ~


パキスタン洪水

2010年09月08日 21時15分37秒 | シャンティ国際ボランティア会

昨日はシャンティ国際ボランティア会(SVA)の臨時理事会でした。
議題はパキスタン洪水緊急救援について。
パキスタン全土の5分の1が水に浸かり、人口の1割にあたる1700万人以上が被災してといわれる大災害なのですが、日本ではあまり報道されません。
地震のようにドンと一気に被害が見える災害と違って、水害はジワリジワリと広がっていくことからニュースになりにくいという事情があるのでしょう。
また日本では、コップの中の嵐の方が大きいために、外に目が向かないということもあるのでしょう。
みんなが無関心のうちに、被害は、国の存続にも関わるような甚大な規模になっていました。
救援活動スタートには遅すぎた観もあるのですが、当初の被災地域がタリバンが力を及ぼしている地区でもあったことから、外国人と外国団体に対する攻撃も予想されたため、発動に躊躇していたという理由があります。
現在は国土全域にまで被害が広がっており、また、現地NGOとの協働も見通しがついたことから、理事会での協議となりました。
結論として、救援活動を開始することになり、スタッフを現地に派遣することにしました。
治安と感染症に気をつけてSVAらしい活動ができるように期待しています。
救援のための募金も開始しますので、お志のある方はお願いします。


アジアの子どもたちの笑顔のために

2010年02月17日 17時10分49秒 | シャンティ国際ボランティア会

昨日は、シャンティ国際ボランティア会(SVA)の今年最初の理事役員会があり東京へ。

朝の10時30分から夕方6時まで、久しぶりの一日会議で頭が疲れました。SVAは1~12月年度なので、今決算の時期となります。

来年30周年を迎えるSVAは、日本のNGO界の「老舗」と呼ばれ、前身は私たち曹洞宗のお坊さんが始めた「曹洞宗ボランティア会」というカンボジア難民支援をスタートとしている団体です。永平寺に修行に行く直前の私のアパートでボランティアが集まったことがきっかけとなりました。

創立以来、慢性的な財政難を続けてきましたが、マネージメント能力の成長により、昨年度から単年度黒字に転ずるようになりました。

ただ、利潤追求の企業ではないので、それによって儲けがあったということではなく、来年に不安を抱えずに運営できる健全化を果たしたということ過ぎません。

元来、こういう団体は、難民支援のように、「したい」ことがあって、そのためにお金を集めることから始まっているので、お金がないのが当たり前だとも言えます。あるお金を何に使うのかという発想はNGOではおかしいと思います。

それでも多くの職員を抱え、5~6億の年間予算を運営するには、安定した財政管理が求められます。次々と色々な問題も起こってきます。

ということで、いつも会議は長時間にわたることが多いのです。

O0554041810356074589 アジアの子どもたちの笑顔のために、今後もSVAは活動を続けていきます。

皆様のご支援をお願いします。以下をご覧ください。

http://www.sva.or.jp/


自分の仕事

2010年02月08日 22時28分31秒 | シャンティ国際ボランティア会

松林寺集中講座の収支はどうなっているの?と聞かれることがあります。

3組ないしは4組のゲストをお招きして、その謝礼を差し上げるには、200人から1000円の入場料をいただいてもまかなえる金額ではありません。

これはスタート時点から分かっていたことで、私が腹をくくってまかなっているというのが事実です。その元手は、私が法話や講演で各地にお招きいただいた時の謝礼を充てています。

いい加減な話をしていただいた謝礼を自分のために使うのは気がひけるため、集中講座が始まる以前から、それはボランティア団体に寄付してきました。

集中講座が始まってからもそれは続いていて、私が副会長を務める社団法人シャンティ国際ボランティア会(旧曹洞宗ボランティア会)の「ボランティアの寺」という運動の一環として送金しています。

昨年の分の感謝状が送られてきました。

今、この時に、この地球上で生きているものどうし、少しずつ分け合っていければ幸せな世界になるのではないかと願っています。Img_0001_2 Img_2


カンボジアの弟

2009年10月08日 19時24分06秒 | シャンティ国際ボランティア会

心配された大型台風も、当地はほとんど被害もなく、無事に過ぎ去って行きました。各地で被害に遭われた方には心が痛みます。

台風のお陰で様子伺いの電話をいただきました。東京の娘からと日本にいるカンボジアの友だち、というか弟のような存在のホッチから。

ホッチの家族とはカンボジア難民キャンプからのつきあいで、息子と娘を内戦で亡くしたお母さんが、「今日からおまえは私の息子だよ」と言われてから家族のつきあいが続いています。

E382abe383b3e3839ce382b8e382a2e5bc8 幸運にも家族一家で日本に定住することができて、お盆の頃には日本で亡くなったお父さんのお参りに埼玉まで行っています。

自動車関係の工場で働いていて、今年の夏にリストラの寸前までいきましたが、何とか持ち直して失業しなくて済んでいます。

一度目の結婚に失敗して、今2度目の奥さんと暮らしています。新しい奥さんの家族が、カンボジアで結婚式を挙げなさいと言ってくるので、今年の12月にカンボジアに行こうかと思っているけど、一緒に行きませんか、という話でした。

できれば行ってお祝いしたいと思うのですが、都合がつきますかどうか。

さて、いよいよ松林寺集中講座も間近に迫ってまいりました。講師陣の来山予定も固まりました。聴衆も大勢来られるようです。皆さんと楽しい時間を過ごしたいと思います。


水害と地震災害

2009年10月04日 20時52分41秒 | シャンティ国際ボランティア会

昨日一昨日と、シャンティ国際ボランティア会の理事会で東京へ。

当初フィリピンの台風による水害救援のための臨時理事会招集だったが、その前日発災したインドネシアスマトラ島の地震災害が甚大であるため、急遽そちらへの緊急救援の対応となった。

地震そのものは別にせよ、台風による災害、津波による被害の甚大化の要因には地球温暖化の影響があると思われ、今後益々甚大化することが考えられるだろう。

しかし、いつも被災地の多くが貧困地域なのはどういう訳だろう。過酷な条件をさらに過酷にする災害には心を痛めるばかりだ。

神の国の人々は、そのあたりをどのように説明し、どのように納得しているのだろうか。知りたいところだ。

結論としてSVA(シャンティ国際ボランティア会)は、スマトラに救援活動への力を結集してあたることが承認された。

フィリピンはじめ、サモア諸島など、今なお被災に苦しむ人々には我々の力のなさを手を合わせて詫びるばかりだ。

(昨日は疲れて途中で眠ってしまったため、一日遅れのUPです)