なあむ

やどかり和尚の考えたこと

三ちゃんのサンデーサンサンラジオ52

2016年04月24日 05時34分23秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

山が春色の装いに変わってきました。
寺の枝垂れ桜も満開となり、やはり1週間ほど早く季節は進んでいるようです。
近隣の農家も慌ただしく動き出しました。
農作業は最も忙しい時期を迎えました。
米の種蒔きは先週と今週の日曜日がトップシーズンと思われます。
特産品のアスパラもわずかに顔を出し始めました。
田の水はり、代掻き、田植えと、田圃の仕事も日を追って進んでいくはずです。
それが終わればすぐにアスパラの最盛期となります。
今年はスピードが速いので追いかけられるような状態になるかもしれません。
山の山菜も気になっているでしょうが、農作業と折り合いをつけながらの収穫となります。
この時期の農家には、ゆっくり桜を眺めている余裕はありません。
それでも山菜や野菜を届けてくれる方があって、恐縮しながらおいしく頂戴しています。

こうなるとお寺は暇になります。
窓から隣の畑をのぞきながら、若干身を縮めています。
新緑を眺めながらの散歩も気持ちよさそうですが、暇そうな様子を見られてはいけません。
かといって、母親の草むしりの仕事をとってもいけないと思い、邪魔しないことにしています。
だとすると、あとやることは、パソコンの前に座るとか、パソコンで何か書くとか、パソコンで遊ぶとか、結局は座りっぱなしの毎日になってしまいます。
そのせいでしょうか、腰や背中が痛くなってきました。

これではいけないと思い、ようやく重い腰を上げて、しばらくぶりにルームウォーカーに乗りました。
以前、歩いただけで膝が痛くなってしまい、だいぶ休んでしまったアレです。
これでは体がもちません。せめてこんなものにでも乗らないと。
昨日1日目でやはり足が突っ張りました。少し続けましょう。

5月の予定を見てみると、半月以上外に出ているような日程になっています。
体力がもつのかと今から不安を感じています。
だから体調を整えておかなければなりません。
しっかり食べて、しっかり呑んで。アレ?もしかしてそれがダメなのか?

まあとにかく、60歳の誕生日まであと一ヶ月ですから、このまま走り抜けたいと思います。
農家の皆さん、頑張ってくださーい。
豚の手を貸しても何の役にも立ちませんから、せめて刺激しないように大人しくしています。


それでは今週はここまで。また来週お立ち寄りください。


三ちゃんのサンデーサンサンラジオ51

2016年04月17日 06時30分30秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

九州地方で大きな地震が発生しています。
当初、熊本県の益城町という局地的な地震かと思っていましたが、あの震度7という地震が前震で、16日未明の地震が本震であったと気象庁が訂正しました。
震源地も大分県などに広がってきています。阿蘇山も噴火したり、今後も更に移動や誘発があるのかどうか、心配される状況です。
地震の規模では阪神淡路大震災を超える、というような報道もあり、大災害になってしまったことは間違いないようです。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、そのご遺族や、不安なまま過ごされている方々の心中をお察しし、心よりお見舞いを申し上げます。

地球上に生きる者にとって、地面が揺れるほどの恐怖があるでしょうか。
まさに、足下がグラグラすることは、生きる基盤が揺らぐことであって、生命の危機と感じて不思議ではありません。
一度大きな地震を経験した人は、その後しばらくは、少しの揺れでも心の芯から大きな衝撃を感じるようになってしまいます。
しかも、今回は、これまでにないほど何度も何度も繰り返し大きな揺れが発生しているので、その恐怖と不安はいかばかりかと、心中察するに余りあります。

しかし、実際は、他人の心中など察することはできないのです。
人の心中は、状況や環境、周囲との関係において千差万別ですから、軽々しく「あなたの気持ちは分かる」などと口走れるものではありません。

東日本大震災から1年後、仙台で曹洞宗の1周忌法要が行われました。
その時導師を務められた永平寺の福山禅師様が、お言葉の中で、
「ご家族を亡くされた方々の深い悲しみを分かち合いたいと思いながら、それは決してできないことであることが、私にとっての苦しみです」と仰いました。
他人の苦しみ悲しみは、分からないことではあるけれど、何とか分かりたい、少しでも分かち合いたい、と思う心を「慈悲心」と言います。

東日本大震災の被災地では、最初の地震が発生した次の日、早速復興市場に手作りの募金箱をおいて募金活動をはじめたというニュースが流れました。
インタビューに応えた人は「他人事じゃないもの」と仰っていました。
痛みを味わった者だけが共感できる、言える言葉ですね。
そういえば、奥尻島の津波の時は雲仙岳噴火の島原から真っ先に支援物資が送られました。
東日本の時は阪神地方から真っ先に人が駆けつけました。
痛みを共感するには痛みの経験が必要なのかもしれません。
だったら経験したことのない人はその資格がないのか、そんなことはないでしょう。
だからこそ、想像力が必要なのです。分かろうとする苦しみが必要なのです。
そして、その共感力は必ず、いざという時に自分を救ってくれるものと思います。

自分に何ができるか考え、行動を起こしましょう。
私が関わっている団体公益社団法人シャンティ国際ボランティア会では、職員の派遣を決め募金活動を開始しました。http://sva.or.jp/wp/?news=17830
よろしければ今後の情報をチェックしてみてください。


今週はここまで。また来週お立ち寄りください。




三ちゃんのサンデーサンサンラジオ50

2016年04月09日 13時53分30秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

4月は新年度のスタート、新たな1年の行事が動き出しました。
私も今年度の始まりが一つありました。

特派布教師というお役をいただいています。
曹洞宗には本山が二つあり、両本山と呼んでいます。
大本山永平寺と大本山總持寺です。
その貫首、いわば住職ですが、両貫首様が二年交替で務められるのが、曹洞宗の代表の役である管長です。
現在管長をお務めなのは永平寺の貫首である福山諦法禅師様。
その管長様が、今年度曹洞宗の檀信徒はこのような信仰生活を送りましょう、という指針をお言葉として呈示されます。
それが「布教教化に関する告諭」と呼ばれるものです。
その告諭を伝えるために、全国に派遣され、お話をするというお役が特派布教師なのです。
全国の曹洞宗の寺院では、教区と呼ばれる単位で檀信徒を集め、その教区を連日移動しながら布教して回ります。
そのようにして、全国の津々浦々の曹洞宗檀信徒に管長様のお言葉が伝えられるという仕組みになっています。

私は、平成8年にはじめて任命され、中抜けがありましたが、合計7期14年務めさせていただいています。
先日、今年度の任命式があり、8期目の2年を務めることになりました。
今回任命された布教師は39名で、全国各地の寺院、北米、南米、欧州にも派遣され、お言葉を伝えて歩きます。
今年度の私の任地は、6月に高知、9月に長野、10月に新潟と神奈川となりました。
高知と神奈川は1カ所ずつ、長野と新潟は6カ所7日間ずつです。
自分の話したいことを自由に話すのと違い、お言葉に添って話を進めなければならないので、じっくりと勉強して臨まなければなりません。

特派巡回中は、葬儀があっても寺に戻れないので、申し訳けなくも、代理に務めてもらうことになります。
なので、いつも、何もないことを祈りながら巡回をしています。
また、檀家に迷惑をかけながら出かけている訳なので、一座の話もおろそかに務めるわけにはいきません。
一座一座、本当に命がけの臨み方で務めなければならないと思っています。
ということで、檀家の皆さんには、もしやご迷惑をかけることがあるかもしれませんが、何卒ご容赦願いたく、伏してお願いを申し上げます。


それでは今週はここまで。また来週お立ち寄りください。


三ちゃんのサンデーサンサンラジオ49

2016年04月03日 06時31分34秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

4月に入り、新年度を迎えました。
新しく学校や職場に入って、期待と不安を胸にスタートを切った人もいるでしょう。
同じ職場でも配属が変わって、新たな出会いに胸を膨らませている人もいることでしょう。
新たなスタートは、死と再生にも似て、大きな転換期、チャンスととらえて頑張ってみてはどうでしょうか。

さて、今日は告知を一つさせていただきたいと思います。
松林寺集中講座、第11回目の開催です。
6月第1日曜日、5日の午後1時30分に開講します。
この講座は、私が松林寺の住職になった年に始めたものです。
「お寺は死んでから来ては遅い、生きているうちに来るところだ」ということで、これまでのお寺のイメージを変え、学び、楽しみ、癒される場所にしていきたいという願いを知ってもらうために始めました。
元来お寺は、地域の中心、文化・教育・情報の中心的存在でした。学校であり、公民館であり、相談所であり、逃げる先でもありました。
そういう本来の寺の機能を取り戻したいと思いました。
で、平成18年にスタートして、昨年めでたく10周年を迎えることができました。(パチパチパチ)
10年を経過し、少しリニューアルしようか、集中講座というネーミングはこのままでいいのか、と少し考えもしましたが、やはり、10年も継続するとそれなりに知れ渡って来ますし、横断幕やチラシの型もできあがっているし、今さら変えるのも面倒、ということで、第11回目となりました。
大学を卒業してから入った曹洞宗教化研修所で、先生に「寺に人を来るようにするには」と尋ねると、「祭りがいいよ。10年続ければ伝統になるからね」と言われましたが、本当でした。
これからも続けていきます。というか、続けていかなければなりません。

さて、今回の講師陣は、まずは音楽。
集中講座は、お話とお笑いと音楽の三本柱で構成していますが、今回の音楽は、ジャズです。
東京杉並区の阿佐谷JAZZストリートに毎回出演しているアマチュアバンド、リズムテイストの皆さんです。
メンバーは杉並区の公務員で構成され、そのお一人が冨澤出身の野口栄喜さんという方で、昨年そのご母堂が亡くなった葬儀の後席で話が盛り上がり、今回の出演が決まったものです。こういうのがお寺の強みですね。
今回おいでいただくのは何と総勢15名!
トランペットやサックス、トロンボーンと管楽器があり、ドラム、ピアノというビッグバンドなので、本堂が破裂しないか心配です。腰を抜かすお年寄りもいるかもしれません。準備しておきましょう。

高座2は、講演、お話は西田正法老師。前永平寺布教部長であり、現曹洞宗特派布教師です。
栃木県足利市からおいでです。実は集中講座の第1回目においでいただき二講座講演いただきました。その時聴かれた方からのリクエストもありました。仏教の話をきっちりとお話しくださいます。

講座3は、落語、柳家さん喬師匠です。
もう6回目の口演になります。本当に、現代江戸古典落語の第一人者であり、名人と呼ばれる方です。
「え、さん喬師匠が本当に山形に来るんですか?しかも最上町に?どうしてですか?ウソじゃないですよね」と、以前落語ファンから念を押して聞かれたことがあります。それほどの方なのです。
聴き逃したらもったいないです。

という、今回も豪華講師陣でお送りします松林寺集中講座。是非是非お越しください。
当日券1500円、前売り1000円です。FAX、メールでも予約受付いたします。


今週はここまで。また来週お立ち寄りください。