なあむ

やどかり和尚の考えたこと

ラジオの他

2015年07月31日 05時42分36秒 | ふと、考えた
「ラジオ番組もっているんですか?すごいですね」と真面目に聞かれることがあります。
サンデーサンサンラジオというのを始めてから、もしかして、本当にこういうラジオ番組があるのかと信じている方がいらっしゃるのかもしれません。
失礼しました。
どこかの放送局で実際に放送しているわけではありません。
このブログ上だけの仮想ラジオです。
それなりの意図をもって始めたものですが、ある方から「もう少ししっかりしたものが読みたいな」という感想をいただきました。
確かに、ラジオを想定している分、内容が話し言葉、聴きやすさ、短い話、を意識しているところはあります。
その分、ガッツリした話というものからは少し離れてしまったかもしれません。
過去のブログを読み返してみると、自分でいうのも何ですが、しっかりしたまとまった文章を書いていたなと我ながら思うところがあります。
それを楽しみにしてくださっていた方には物足りなかったのかと思います。

そこで、サンサンラジオはせっかく始めたのでもう少し続けますが、その合間に、思いついたことを単独で文章にしてみたいと思います。

中には定期購読のように毎日このブログをチェックしてくださっている方もいるようで、定期的にアップしないと申し訳ないという思いからラジオは始めたのですが、それはそれとして、不定期に思いを綴ってみようと思います。

これまでのブログの記事は、2008年から2013年までの分を「なあむ やどかり和尚の考えたこと」として1冊にまとめましたが、その後の分と大震災のものをまとめてみたいという思いが湧き上がっています。
来年の還暦を一区切りとして活字にしようかと考えています。

ということで、今後もどうぞよろしくお願いいたします。

三ちゃんのサンデーサンサンラジオ15

2015年07月22日 20時24分45秒 | サンサンラジオ

♪三ちゃんのサンデーサンサンラジオ!

さあ今週も始まりました三ちゃんのサンデーサンサンラジオ。
お相手は、三ちゃんこと三部和尚です。

先日、何十年かぶりに眼科に行きました。今日はその話をしたいと思います。

涙目と言うのでしょうか。いつも目に涙が溜まって、一日に何度も拭わなければなりません。
残念ながら、人間性が豊かになって、何を見ても感動してウルウルしているというわけではありません。
母親曰く、目から鼻に抜ける管を通してもらうと治る、と自身の体験を語りました。
それならばということで、時間がある内にと先日行ってきました。
先生に診てもらうと、「目から鼻に抜ける涙道(なみだみち)が年とともにつまってそういう症状になりますね。確かに涙が多いですね。年とともになるんですよ」と。二度も年を理由にあげました。
いくつに見えているんだろう?還暦前だと知っているんだろうか?
それとも還暦近くは年ということなのだろうか。
年齢を理由にされる年頃となってきました。
「それと・・・」
「白内障がありますね」
やっぱり年なんだ。
「でもこれは経過を見ましょう」
ということで、なみだみちを通す処置をすることに。
「片方に二つずつ穴があるのでそこに水を流して洗いますね」ときれいな看護師さん。
「はーい、目を開いて足元の方を見てください」
その時に、チラッと目に入ったのは注射器のような形状でした。
「えー、それを指すんですか?」
「見えちゃいました?隠してたんですけど」
見ると、まさに注射器で、それに先の曲がった針がついています。それを目の内側の穴に差し込むのです。
おそらくは、みんな驚くので、なるべく見られないようにして差し込むのでしょう。
見えちゃいました。
だからといって看護師さんが許してくれるはずもなく、毅然として「足元を見てください」と有無を言わさず差し込んだことは言うまでもありません。
「鼻から出てきたら教えてください」
容赦なく注射器を押し込むと目からと鼻からと水が溢れてきました。
「塩水ですから飲んでもかまいません」
確かにしょっぱい味がします。
「涙道」演歌のタイトルのような立派な名前ですが、要するに下水管ですね。それが「年とともに」詰まったので、強制的に掃除をするということなのです。


このままでいくと、そう遠くない将来に、老人のステータスのような白内障の手術を進められることでしょう。
ある意味、順調に成長を遂げているということなのですね。
うれしいのか、悲しいのか、あいかわらず涙目です。


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赤倉温泉「いづみ荘」
当館は全7室しか無い、家族経営の小さな温泉宿です。
規模は小さくても、本物の源泉かけ流しのお風呂と、料理長が腕によりをかけて作ったお料理で、心を込めたおもてなしをさせていただきます。
※当館では、小国川遊魚券を販売しております。

三ちゃんのサンデーサンサンラジオ14

2015年07月18日 14時07分33秒 | サンサンラジオ
♪三ちゃんのサンデーサンサンラジオ!

今週も始まりました三ちゃんのサンデーサンサンラジオ。
お相手は、三ちゃんこと三部和尚です。

さあて今日は、飯舘中学校の話をしたいと思います。

16日木曜日、福島県飯舘中学校に行って来ました。
といっても、現在は福島市飯野町にある仮校舎です。
未だに全村避難の飯舘村、全人口の半数が福島市で避難生活をおくっています。
村役場も飯野町にあります。

今回訪れたのは、まけないタオルで支援したDVDが完成したので贈呈式をしたいという申し出からでした。

84000枚になったまけない!タオルのプロジェクトには多くの方のご支援をいただきました。
タオルの制作費を除いた支援金は、これまで様々な支援活動に使わせてきました。
その中で福島県に関しては、ふるさとを追われた人々の心をつなぐためにということで、特に文化復興に支援してきました。
今回も、県立博物館の紹介で、飯舘村に伝わる「飯舘田植え踊り」の支援をさせていただきました。
飯舘村では唯一の中学校である飯舘中。
ここの生徒たちは、総合学習の時間に3年前から田植え踊りを学んでいるとのこと。
特に1年生は、入学してから学んで全員が踊れるようになるということ。
それには先生方も踊れないといけないので練習したと。
しかし、正確に踊りをマスターするにはその手本がキチンとしていないといけないということで、保存会の人々の踊りを撮影してマスターを作り、そのコピーをDVDにする費用を支援してくれないかという要請を受けて協力させていただいたのでした。

16日、中学校にお邪魔すると、男女に分かれて男踊り、女踊りの練習していました。
その正面にはDVDが流されています。
最後に全員が体育館で合同の練習。保存会のお年寄りも指導に駆けつけていました。

練習が終わり、代表の生徒にDVDを贈呈。
一言挨拶をさせていただきました。
「文化は人間の根っこです。根っこのない人は浮き草です。しっかりした根っこのある人はどこに行っても、しっかりと生きることができます。この踊りをしっかり学び身につけて、強く生きてください。
なぜこの時代にここに生れてしまったかと思う人もいるかもしれません。しかし、私もこの命のある限り、福島の人々と寄り添っていく覚悟です。それがこの時代に生きている使命だと思うからです。それほど大きな問題です。
君たちも、この時代にここに生れたのは、それなりの意味と使命があるからだと思います。一緒に頑張って生きていきましょう。」

10月には村の文化祭と学校の文化祭で田植え踊りが披露されるとのこと。きっと見事に舞って村人を元気にさせることでしょう。出来れば観に行きたいと思っています。

今週はここまで。また来週もお立ち寄りください!


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赤倉温泉 「旅館 最上荘」

プールのような大浴場がある、赤倉温泉 最上荘。
大浴場貸切風呂&全館貸し切りで水入らずで過ごせる宿。
当館は建物も古く小さな旅館ですが、源泉かけ流しのお風呂や地の食材を使用した郷土料理でおもてなしさせて頂いております。


三ちゃんのサンデーサンサンラジオ13

2015年07月12日 06時04分03秒 | サンサンラジオ
♪三ちゃんのサンデーサンサンラジオ!

今週も始まりました三ちゃんのサンデーサンサンラジオ。
お相手は、三ちゃんこと三部和尚です。

さあて今週の話題は、ちょっと真面目な話をしたいと思います。

ここのところ気になっているのは、この国が二極に分裂してきているのではないかということ。
これまで、戦後の日本は、戦後の復興から経済成長へと、単一的な目標で国民が同じ方向を向いていました。
国民全員ががむしゃらに働いたお陰で、国民総中流みたいな社会になっていたと思います。
日本全国ほとんど同じような生活で格差がなく、ある意味安定していたと言えるでしょう。

しかし、物に満たされ必要な物がなくなった社会は経済にブレーキがかかり、成長が止まりました。
それはそれで自然の流れと受けとめればいいように思うのですが、経済というものは成長を止めてはいけないかのように、どうしても成長のみを目標にしてしまう人たちもあるようです。
すると、成長のない中で無理に成長を得ようとする者は、国民全体の成長ではなく、自分だけの成長、一部の強い人間だけの成長を求めることを是とするような構造になっていったのでしょう。いわゆる「勝ち組」の構造です。
競争に負け、成長から落ちこぼれた「負け組」は、勝ち組の成長のための踏み台とされてしまったのです。
そして、一部の富裕層と、恩恵にあずかれない大多数の人々、さらには見捨てられたかのような困窮者とに分断されてしまっているような社会となりました。

もう一つは、経済至上主義が、命の問題や弱者に対する考え方を二分化させているのではないかということ。
たとえば原発問題。
経済成長至上主義の人はほとんどが原発賛成派ではないでしょうか。
原発によって破壊されるものも、経済成長には必要悪というような考え方に見えます。
原発に反対する人々は、経済よりも命を優先するという考えの人だと思います。
この違いもこの国を二分化しているようです。
そして安全保障に関する考え方。
これも原発に対する考え方と同じような構造に見えます。
強さをもって相手に対峙しようとする考えの人と、他の人々と共に生きていこうとする考えの違いです。
そして、この二つのグループはほとんど重なっているのではないかと思えるのです。

このまま二極分化でいくと、国民同士が疑心暗鬼になり、より先鋭化するような危険を感じます。和を以て貴しとする国民性が破壊されていくことが最も大きな問題だと思う今日この頃です。

今週はだいぶ堅い話になってしまいました。


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赤倉温泉「ひやま山荘」
山間の一軒宿。
69.2度自噴!
無色透明に微かな硫黄の香り。独自の源泉と旬のお料理。
静かな環境をお楽しみください!

三ちゃんのサンデーサンサンラジオvol.12

2015年07月03日 17時07分22秒 | サンサンラジオ
♪三ちゃんのサンデーサンサンラジオ!

さあ今週も始まりました、三ちゃんのサンデーサンサンラジオ。お相手は三ちゃんこと三部和尚です。

今日は、長崎の話をしたいと思います。
先週の6月28日から30日、長崎に呼ばれて行ってきました。
29日の、曹洞宗長崎県宗務所婦人会結成10周年記念大会の講師に招かれてのことです。
メインは、やなせななさんの「いのちのふるさとを求めて」というコンサートで、私の話はその前座みたいなものです。
呼んでくれたのは、私の永平寺の修行仲間で、現在宗務所の教化主事をしている道洪さん。
やなせさんは、何度か九州、また長崎でもコンサートをされていて、その評判を聞いていた道洪さんがこの大会にお招きしたいと思ったそうです。
そして、まけないタオルのつながりで、私にも声をかけたということのようです。

久しぶりにやなせななさんに会い、コンサートを聴きました。
相変わらずお話は上手だし、歌との流れも絶妙でした。コンサートというよりも、歌法話のような公演だと思いました。
特にその声は「傷口を優しく包む絆創膏」のような特徴のあるお声で、みなさん、心を包まれ、ほぐされ、優しくなったことだろうと思います。

用事は29日の一日だけだったのですが、前後も泊めていただいて、二日続けて道洪さんにご接待をいただきました。
20年以上ぶりに会ったのに、顔を見た瞬間から、ワープしたように隔たりがなくなっていました。同安居とか同級生というのはそんなものなのでしょうね。

直前に大雨に見舞われた九州地方でしたが、長崎県はそれほどでもなく、当日の29日は晴れでした。


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赤倉温泉「みどりや旅館」。
全室清流小国川に面しており四季折々の「彩」をお楽しみいただけます。
のんびりと川面を眺めながら千百余年の伝統を持つ名湯にを満喫。
そして、ゆっくりと山形の旬の味覚を使った料理をご堪能ください。
大きな岩を伝って流れる源泉100%の温泉が自慢。

それでは今日はここまで。また来週お立ち寄りください。