なあむ

やどかり和尚の考えたこと

サンデーサンライズ499 インフルエンザ

2024年12月29日 05時00分00秒 | サンデーサンライズ

三ちゃんのサンデーサンライズ。第49回。令和6年12月29日、日曜日。

 

インフルエンザ初感染。

日曜日から木曜日まで寝ました。

おそらく、19日に東京から戻った時にもらって運んできたのだと思います。

21日土曜日の飲み会で一緒だった仲間にもうつしてしまいました。

その時は全く症状がなかったのですが、次の日曜日から、体がだるく、くしゃみ鼻水咳と風邪の症状が現れました。

発熱は一度だけ、38.3℃に上がりましたがすぐに平熱に戻りました。

症状はコロナに罹った時に似ているのでもしかしてと思っていました。

火曜日ようやく起き出して病院に行くと、検査の結果インフルエンザ陽性との診断。

これがそれかという感じでした。

全く気にしていなかったのでワクチンも一度も打ったことはありません。

熱が出ればもっと辛いのでしょうが、この程度であればそれほど重大なこととも感じられません。

ただ、眠れるものですね。

一日だいたい5時間ぐらいは起きていましたが、それ以外の19時間×5日間はほとんど眠っていました。

脳が体に「休め」の指令を送っているのでしょう。

この間いくつか用事がありましたが、キャンセルしたり代わってもらったりして何とかこなしました。

自分が流行り病に罹るのは自己責任の部分もあるし避けられない状況もあるかもしれませんが、知らぬ間に他人にうつしてしまうのは申し訳ないことと思います。

これも症状の一つでしょうか、尿意が以上に近くなりました。

出たいと思うとたんに我慢できなくなり、トイレに着くまでに何度もちびってしまう状態です。それが1時間に何回も。

筋肉が弛緩していたのでしょうか。

尿漏れパッドを買ってもらい対処しました。

ついにここまで来たかと、老いの進行を嘆いていましたが、やがて平常に戻りました。

パッドはやがて使うだろうととっておきます。

 

そんな中、27日、どうしても外せない最上の地酒を創る会の今年度の「新酒を楽しむ会」は何とか開催できました。

今まで新酒ができるのが1月だったので楽しむ会も1月後半でした。

今年は2回に分けての仕込みとなり、その1回目が正月前に完成というスケジュールでしたので楽しむ会も年末となりました。

ただ、この時期多忙の人が多くまた、私以外にもインフルエンザ感染者がいて、参加者は少人数でした。

けじめの恒例行事として開催できたことを良しとしたいと思います。

今年は会員の2名が他界し寂しい思いをしました。

お二人とも町議を勤め、人一倍町を愛し酒を愛した方でした。

昨年は(実際は今年の1月ですが)ここで一緒に盃を交わし、夢を語り合ったことを考えると哀惜の情禁じ得ません。

乾杯の前に、二人に盃を供え新酒を献じました。

今後も、美味い酒で町を盛り上げていくことを誓います。

 

今回のこのブログが今年の最終回となりました。

第499回。

そう、次回は正月のタイミングで500回を迎えます。

我ながらよく続いたと思います。

もう毎週の習慣になってしまったのでさほど苦労も感じません。

毎週毎週積み重ねて行けばこんな日も来るのですね。

せっかくですので、500号記念の読者プレゼントを用意しようと考えています。

詳しくは年明けの来週5日にお伝えします。

 

それでは、今年も当ブログにお立ち寄りいただきありがとうございました。

また来年お立ち寄りくださいますよう、心よりお待ち申し上げます。

佳いお歳をお迎えください。

 

今週の一言

「一歩、また一歩」

 

今週はここまで。

 


サンデーサンライズ498 車の話など

2024年12月22日 05時00分00秒 | サンデーサンライズ

三ちゃんのサンデーサンライズ。第498回。令和6年12月22日、日曜日。

 

昨日は冬至でした。

朝食にあずきかぼちゃを食文化習慣に倣いました。

夜飲み会だったのでゆず湯には入りませんでしたが。

太陽の光が極まるこの日はまた、新たな太陽の始まりとも捉えられ「一陽来復」としてめでたい気持ちで迎えられたものでしょう。

ハロウィンなどよりもずっと意味のある行事だったのです。

経済効果は薄いかもしれませんが、意味のある伝統文化は何とかつなげていきましょう。

 

先週は、17日に仙台で東北管区教化センターの「禅をきく会」に行き、藤田一照老師のお話をお聴きしました。

そのまま次の日東京へ。特派布教師協議会の一泊二日の勉強会。

そしてその後、布教師養成所の事前学習ビデオ撮影と続きました。

毎度のことながら、誰もいない所でカメラに向かって話をするというのは苦痛以外の何ものでもありません。

講演というのは一方的に話をしているように見えて、やはり話は対話であり、聴いてくれる人の反応を見ながら話すものです。

カメラといっても、人でないもののどこを見ればいいのか、焦点が定まりません。

結局話はしどろもどろになり、満足のいくものにはなりませんでした。

そう考えてみると、テレビのアナウンサーなどはたいしたもんだと思います。

慣れでしょうか。

YouTubeのようなもので一人で話している人を見かけますが、あれもすごいと思います。

カメラの向こうの人に向かって話すのでしょうね。

私は苦手です。

 

めずらしく車の話をしたいと思います。

現在乗っているのはトヨタ・プリウス。

9年目で走行距離12万3千㎞、燃費はリッター27㎞です。

来年3月に車検を迎えることになっていて、それを機会に買い替えようかと思っています。

今のプリウスの前もその前の車種のプリウスでした。

そちらは22万キロを走っており、バッテリーの寿命を想定して買い替えたいと思っていました。

ちょうどその時、プリウスに4WD車が出るというので、今の車種になりました。

4WDと言っても、e-fourという形式で、坂道やスリップを検知したときに自動的に電気のモーターで後輪も動かすという4輪駆動です。

前のプリウスが雪道に弱く、少しの坂道でも登れないことがあったので求めたものでした。

ところが、4WDと言いながらe-fourというものは雪道には決して強くありませんでした。前車種よりは少しいいかなという程度です。

一度、少し積もった平らな道でスタックしたことがありました。

やはり雪道には弱いと実感していました。

もう一つの理由は、来春から車で出かける用事が増えることが予定されていることです。

これまで以上に走らなければならない状況です。

年齢的にもいろんな能力が衰えてきていることを感じており、安全性を重視した車選びが求められてきました。

安全性で調べてみると、スバルの車が最も優れているということがだんだん分かってきました。

ただ、燃費はとても悪い。

そこで悩んだのは、燃費をとるか安全性をとるかの二者択一でした。

燃費で言えばプリウスを乗り継いでいくことも選択肢です。安全性で選べばスバルに軍配が上がります。

おそらく最後の車選びとなるでしょう。後悔のないものにしたいと思いました。

車好きの人に聞いたり、ネットでいろんな情報を見たり、さんざん悩み選んだ結果、スバルに買い替えることとしました。レボーグ・レイバックという車種です。

契約は済ませましたが、納車は2月末か3月になるようです。

大きな買い物ですし、さんざん選んで決めたものですから、子どものように今から楽しみです。

 

今週の一言

「無常はまさに現前の道理」

 

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。


サンデーサンライズ497 縁に随って

2024年12月15日 05時00分00秒 | サンデーサンライズ

三ちゃんのサンデーサンライズ。第497回。令和6年12月15日、日曜日。

 

今年も押し迫り、来年の予定表の書き込みを行っています。

定期的な用事も大分あるので、忘れずに書いておかなければなりません。

その他にも依頼を受けた講演など、決まっている用事が数件あります。

それに今年の予定表を見ながら、来年の予測をして予定を書き込んでおきます。

既に法事の予約も何件か入っているのでそれも記入します。

すると、予定表がだんだん埋まってきて、何だか来年も終わってしまったような感覚を覚えます。

予定があるだけありがたいことだと受け止めて、一つ一つ立ち向かって行きます。

 

予定があろうがなかろうが、誰にでも日々時間は目の前に立ち現われ、開かれ、迫ってきます。

その時の自分の状態を予測することはできません。

冷静な判断ができるようにはしておきたいと思いますが、間違った選択をしてしまうこともあるでしょう。

道元禅師が「善悪は縁に随って起こる」と言うように、物事は他との関係性の中で進んで行くものですから、善悪も規定されたものではありません。

自分自身が不安定で不確かなものですから、自分以外の存在との関係が確かなものであるはずがありません。

不安定な要素を含む不確かな状況にその都度対処していかなければならないのが現実です。

自分を棚に上げて他を責めることだけは止めておきましょう。

不確かな善悪を振りかざして相手を責めるのは土台間違いです。

自分に間違いがあると感じている人は他を責めませんが、自分は正しい、善であると思う人が他を責めるのです。

自分も間違うように相手も間違う、だから許せるのです。

個人と個人の関係でもその通りですが、国家間でも同じことが言えるでしょう。

各国の不安定な情勢を見ながら、みんな謙虚であればいいのになと思うことしきりです。

他を責めない、許し合う、それが平和というものであるし、仏教の基本的な考え方だと言えます。

そんなことをしたら他から攻められると、一見弱そうに感じるかもしれませんが、それが最も強い意志によるものだと確信したいと思います。

仏教の基本的な教えは「不害の教え」です。

 

間もなく「山と水と、」今年の新酒が出来上がります。

昨年までは12月に仕込んで1月にできる1回の仕込みでしたが、今年は量を増やし2回の仕込みにしました。

その1回目の完成を正月に間に合わせるべく、11月に仕込みました。

但し1回目は生原酒のみです。例年の生酒と火入れ酒は2回目の仕込み2月の完成となります。

当初完成予定は12月20頃と想定していましたが、発酵が遅れているらしく、もう少し先になりそうです。

なにせ発酵は菌まかせなので菌に聞かなければなりません。

和田酒造さんからは「今年もいい出来になっていますよ」とのことなので楽しみに待ちます。

なので、販売は23日の週になる模様です。

昨年までの先行予約販売は行わず、直接販売とします。

町内酒販店での販売開始は未定ですが、メールでの申し込みはこちらで受けたいと思います。

「山と水と、」生原酒、720ml、1980円(税込)。

宅配便で送りますので、専用の箱代、代引き料、送料着払いがかかります。

以下のメールアドレスに、住所、氏名、電話相談、本数をお書きの上お申し込みください。

生酒と火入れ酒ご希望の方は1月末頃お申し込みください。

shorin@cup.ocn.ne.jp 松林寺

 

今週の一言

「善悪は縁に随って起こる」

 

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。


サンデーサンライズ496 成道会

2024年12月08日 05時00分00秒 | サンデーサンライズ

三ちゃんのサンデーサンライズ。第496回。令和6年12月8日、日曜日。

 

先週は断続的にみぞれが降りましたがもちろん積もるほどではありませんでした。

一転昨日は、いわゆる雪が本格的に降り、少し積もりました。

今期初めての除雪機始動です。

 

昨日はボランティア会の古い仲間が取材のために新庄まで来たので、一緒にホテルに泊まり、鴨すきをつつきながらしゃべり、スナックで少し歌も歌いました。

本来、昨日まで蝋八接心で本日は成道会なのに何ということでしょう。

蠟八(ろうはつ)とは、蠟月八日つまり12月8日のことで、修行道場ではお釈迦様の成道の故事に倣い、この日に向けて12月1日から坐り詰めの行が行われます。それを接心(せっしん)と呼びます。

修行時代の一座目、維那和尚さんの「これより接心!」と宣言する新潟なまりの大音声に堂内がピーンと引き締まった記憶がよみがえります。

もちろん、道場だけでなく、一般寺院でも各々まじめに行じられる方もいます。

私は毎朝の坐禅に集約して特別に通常と変わったことはありません。

成道会の法要は12月1日、梅花講の総会で講員のみんなと勤めました。

だとしてもねえ。

彼が今日だというので仕方ありませんでした、と彼のせいにしておきます。

 

永平寺に居た時に成道に因んで詠んだ句があります。

 蝋接心 差定をながめ ながめ坐す

7日間、朝の3時から夜9時まで僧堂で坐り詰めの坐禅が続きます。普段は法堂で行じられる朝課も接心中は僧堂で坐ったまま行います。回廊掃除とトイレ以外は三度の食事も坐禅のままです。一日最大14坐ほど坐ります。最後の夜は日が変わるまで続けられるので、合計すると1週間で100回ほどの坐禅を行ずることになります。その差定(プログラム)が書かれた紙を何度もながめながら、どこまで来た、後何回と指折り数えて坐る心を詠みました。

 経を読む 白き息満つ 成道会

12月8日に日付が変わり、大開静の鐘が鳴るとようやく坐禅から解放されて、僧たちは列をなして僧堂から仏殿へ赴きます。お祝いの五味粥を一さじ掌に受けて口にし、成道を祝うお経を読むのです。仏殿を埋め尽くす200名近い僧が経を読む白い息で堂内がかすむほどです。疲労感とともにやり遂げたという何とも言えない満足感で胸がいっぱいになります。

 満堂に 成道祝う 僧の髭

接心中は本来風呂にも入らず頭も髭も剃りません。参拝者と接する役の僧はその限りではありませんが、特に役にあたらない僧は1週間頭も髭も伸ばしたままです。仏殿で経を読むその顔は、苦行を終えた釈尊のように荒々しく逞しく見えます。接心前と比べて一回り大きくなったようにも感じられます。

 

今年も多くの修行僧が接心を通して一回り成長したことでしょう。

毎年毎日繰り返される同じ行によって、新たな僧を育てていくのです。

僧とは行のことだと言っても過言ではありません。

仏道を行ずるのが僧なのです。行じないのは僧ではありません。

半僧半俗、在家と対比するのは出家なのですが、残念ながらこの国の多くの僧は出家とは言い難い状態です。それでも僧ではあります。

東南アジアなどのテラワーダ仏教では、出家と在家は10か0かで、半僧半俗というような中途半端な状態にはなり得ません。

今我々は在家と変わらない生活を送っている、その内容からして半分どころか2対8、1対9であっても、僧は在家ではありません。

では何を以て僧であると言えるのか、私はこう思います。

1,浄髪 頭を剃ること

原始仏教以来、僧を在家と区別する形として、頭を丸めることと袈裟を身に纏うことになりました。

それは恩愛を断つ意思表示で、周囲の人から見て「あれは僧だ」と判別され、衆目の力を借りて自らを僧らしい振舞いに規制する意味であったはずです。

2,暁天・朝課 朝の坐禅とお勤めを行ずること

曹洞宗の命脈は坐禅です。最低限この二つを以て、宗門の僧は自らを僧であると言える確信としていいのではないか、と思います。

 

今週の一言

「僧である自覚を忘れない」

 

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。

 

 


サンデーサンライズ495 雪が来た

2024年12月01日 05時00分00秒 | サンデーサンライズ

三ちゃんのサンデーサンライズ。第495回。令和6年12月1日、日曜日。

 

12月、師走になりました。

今月も若干出かけることはありますが、割と落ち着いて来年の準備が出来そうです。

「寺の銀杏が散ると雪が降る」の謂われの通りとなりました。

先週、銀杏の葉について書きました。

あの後、火曜日の朝に強い霜が降り残っていた葉が一気に全て散りました。

この、ある意味潔さは気持ちがいいほどです。

風もなかったので、片付けも今のうちにやらないとと思い、手伝いを要請して4人で一気に片づけました。

次の日には雨が降り出したので間一髪でした。

「濡れ落ち葉」という隠語があるほど、雨に降られると落ち葉は地面にくっついて離れず、特に銀杏葉は片付けるのが難儀です。

躊躇しているうちに雪など降られてしまったら春までそのままになってしまう、と思っていたら、金曜日の朝、来ました雪が。

銀杏葉の片付けを絶妙のタイミングで終えることができホッとしています。

偶然に前日に葉のある写真を撮ってくれた人がいて、一朝のビフォーアフターを比べることができました。

自然の妙を感じます。

 

先週の日曜日千秋楽を迎えた大相撲11月場所。

大関琴櫻が見事優勝を果たしました。

先場所の様子を持て優勝はまだ先かと思っていました。

琴櫻ファンの皆様、大変失礼しました。

どうも先場所は腰痛があったようで、8勝7敗の成績に終わったのはその影響もあったようです。

以前から気になっていた最後の塩の時の鬼の形相ですが、解説の琴風さんによれば、「優しい子なんですよ、あの形相も以前は自分の気持ちを鼓舞するために無理に気合を入れていたようですが、今場所は自然に内から出ているように見えますね」と。

子どもの頃から見てきたいわばおじさんの見方ですから、きっとそうなのでしょう。

確かに今場所は、力が入りすぎて動きが硬いという感じもなく、どっしりと落ち着いて相撲が取れていたように見えました。

14日目の大の里戦の勝ち方は見事でしたね。

来場所は綱取りの場所になります。

これはひょっとするとひょっとするかもしれません。

大谷翔平が50・50をすんなり達成したように、意外とあっさりとなってしまうかもしれませんね。

今の大相撲界は、以前のように強い力士は絶対的に強いという様相ではなく、次から次へとおもしろい力士が顔を出してきて、目が離せない状況にあるように思います。

観ていても琴櫻だけでなく気になる力士がたくさんいます。おもしろい世代です。

来場所も楽しみにしていましょう。

 

外の冬支度は終わりましたが、事務仕事として片付けておかなければならないものがいくつかあります。

花の鶴楯の事業会計報告書提出、新酒販売開始の配布物、連絡業務、新酒を楽しむ会の設定など。

布教師養成所の事前学習、主題講話の原稿などもあります。

寺の方でも、年回表の準備、お札の準備、大掃除など正月に向けた準備も視野に入れておかなければなりません。

ということで、師走の名の通り気ぜわしさを感じる月となりました。

年賀状は出さないことにしたので、その分は事務仕事が軽減されます。

今年も色々ありました。

後もう少し、「忙中閑あり」で今月を過ごしたいと思います。

 

今週の一言

「忙しいかどうかは、主観」

 

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。