やなせななさんのブログで、1月14・15日四国で開催された曹洞宗教化センターの「禅をきく会」の様子が書かれていました。
やなせさんのコンサートと早坂文明さんの講演の様子です。
その中に、まけない!タオルがダンスになったというくだりがありましたので、許可を得て転載させていただきます。
以下その一部です。
これまでに「まけないタオル」の歌は、合唱曲にしていただいたり、ピアノで弾いていただいたり、吹奏楽のバンドで演奏していただいたり、幼稚園のお遊戯で使っていただいたり…と、いろいろな形で広がって来ましたが、ダンスというのは初めてです。いやあうれしいな(≧▽≦)
拍手に包まれた会場では、タオルがたくさん揺れていました。
気がつくと、みんなとびきりの笑顔・笑顔。
あたたかい空気が、広いホールいっぱいに満ちてゆくのを感じた一日でした。
おかげさまでタオル募金は、多くの人のご協力を得ることができたそうです。
終演後、
被災地と遠く離れていても、
心はつながっているような気がした、
と話してくださった人があり
わたしは、ふと考えました。
「まけない!タオル」は、昨年の初夏に、被災地支援活動として始まりました。
わたしも活動に参加し、たくさんの賛同者を募り、募金を集め、タオルと歌をお届けして各地を回りましたが
その後、いろいろな場面でタオルと歌が広がっていくのを知りました。
被災した経験を持たない人の心にも、タオルと歌は元気を届けてくれるようです。
誰かが誰かを想う気持ちは、
どんなに離れていてもつながるものであると
知らされて元気づけられるのは、
被災した方々だけではないのです。
みんな誰も代わることのできない苦しみや悲しみを背負って
それぞれの毎日を生きています。
その中で孤独を感じる場面は、いくつもいくつもあるでしょう。
そんなとき
元気づけてくれるタオル。
タオルで世界は変えられません。
それどころか、中途半端な丈のタオルなんて、何の役にも立たないかもしれない。
でも
支え合う心をつなぐシンボルとしてタオルを手にすることで
どんなに絶望していても
もう少しだけ
生かされている今を生きてみよう
と
思えるきっかけを得ることができるかもしれないのです。
また、自分は一人ではないのだと実感する瞬間を、誰かと共有できるかもしれないのです。
どう考えても
ひとは、ひとりぼっちで生きるより他ないのに
なぜ
誰かの痛みに泣き
誰かの笑顔に喜びを見出すのか
何と不思議な尊さよ。
これが
仏性
と呼ばれるものなのかもしれません。
タオルが担う役割を
改めて感じた二日間の「禅をきく会」でした。
お世話になった曹洞宗四国管区教化センターの皆さん
香川県・愛媛県内のお寺さま、和尚さま方
そして会場に足を運んでくださった方々
スタッフの皆さん
素晴らしい教えをお聞かせくださった早坂文明老師
ほんとうに
ほんとうに
ありがとうございました。
涙を超える想いと祈り
そして笑顔
わたしはずっと
忘れません。
合掌
※今回のことは早坂文明さんのテレホン法話でも紹介されています。