なあむ

やどかり和尚の考えたこと

間もなく2メートル

2011年01月31日 14時18分51秒 | 松林寺
アジアカップが終わってしまって、もう何の楽しみもなくなりました。
日本チームが接戦を制しながら勝ち上がるのにワクワクして雪と格闘してきましたが、もう後は、黙ってただただ雪かきに専念する以外にありません。かわいそうすぎます。
今日午後1時現在、最上町の積雪は198㎝。今日中には2mに達するでしょう。
だいたい例年の倍ですね。
若い者がいる家はまだいいですが、老人世帯での苦労は図り知れません。
助けてもらうにも、みんなが同じ状況下にありますから、自分の家の雪を片付けてからになります。
お寺の屋根の除雪も頼んではいるのですが、まず自分のところが終わってから、と言われています。
明日以降は収まるような予報なのですが。


朗報

2011年01月28日 13時47分25秒 | 松林寺
今日午前、曹洞宗山形県第一宗務所から電話があり、「山門が壊れた件で」と。
用件は、曹洞宗の災害救援で支援金が出るかも知れないから申請しないか、というお知らせ。
ありがたい!考えてもいなかったことなので、うれしい連絡でした。
ところで、こんなに早く、どこからの情報?と思いましたが、何と、職員がこのブログを見たとのこと。
そうかあ、ブログ書いてよかった。いいこともあるじゃないですか。
それにしても、ブログを見て連絡をくれた宗務所様、ありがとうございます。すぐに申請させていただきます。
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天気予報通り

2011年01月27日 19時31分05秒 | 松林寺
最近天気予報はよく当たります。
「今日は午前中晴れ間があるでしょう」の予報通り、いい天気となりました。
晴れている間にできる除雪をしておかなければなりません。

気分がいいので、写真も撮りました。
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外の観音様が雪の中から顔だけ出しています。
本堂の屋根からの雪が間もなく屋根に着きそうです。






下は地蔵様
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地蔵様は、頭の上まですっぽりと埋まってしまって、錫杖だけが存在場所を示しています。


壊れてしまった山門の屋根はしかたありません。雪解けを待って修理してもらいましょう。


予報通り、夕方からまた雪がちらついてきました。
「笑っている内にやめろよな」という気分です。


大雪被害発生

2011年01月26日 17時18分00秒 | 松林寺
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ラララなどと歌っている場合ではなくなりました。
隣家の小屋の屋根の雪が山門の屋根を直撃し壊れてしまいました。
とにかく、年末からの雪が溶けずに降り積もり、屋根の上の雪も恐ろしい状態になっていました。
気にはなっていましたが、まさかこんな結末になろうとは。これまでになかったことです。
大雪災害になってきました。


今日は総持寺へ

2011年01月24日 21時30分50秒 | シャンティ国際ボランティア会

先日の永平寺に続き、今日は大本山総持寺へご挨拶に行ってまいりました。

曹洞宗は、本山が二つあって、両本山として同格に位置づけされています。

普通、本山が二つあるということは、考え方の違いがある、あるいは派が分かれるということになり、「何々宗何々派」となって分かれてしまうことになりかねないことだと思います。

実際にそういう宗派が日本には多くあります。

ところが不思議なことに曹洞宗は、二つありながら二つを同格として敬う、という形をとって一宗をまもってきました。

これは貴重なことだと受け止めています。

「永平寺はお父さん、総持寺はお母さん、どちらも大事」というような説明がされてきましたが、だとすれば、「離婚しない宗派」なんだね、と受け止めることもできるでしょう。

その子供である地方の寺院も檀信徒も安心して信仰できる宗派であると言えます。

監院老師のお部屋でお茶をいただきながら、日の当たる穏やかな庭を眺めていました。

お父さんは厳しく、お母さんは優しくだな、うん、うん。


雪は降る 永平寺と

2011年01月22日 20時01分34秒 | シャンティ国際ボランティア会

♪ 雪は降る あなたはいない~ (妻歌う)

もう雪のことを書くのが嫌になりました。

この雪の降る中、後ろ髪を引かれながら(ないけど)永平寺に行ってきました。

シャンティ国際ボランティア会の会長、専務理事と、年賀の挨拶と30周年記念事業に対するご支援のお願いでした。因みに私は副会長。

今年、シャンティ国際ボランティア会(SVA)は創立30周年を迎え、様々な記念事業を企画しています。

それに合わせるように、1月4日、これまでの社団法人から公益社団法人へと移行の認可が下りました。

今、社団や財団の法人が本当に公益性があるのかが問われ、見直しが進められています。公益性なしとなれば法人格を失う事態となります。

そんな中、SVAは、いち早く公益社団の認可が下りたわけで、「仏教系団体の中ではトップだね」という評価もいただいているようです。

永平寺では、監院老師(かんにんろうし)というトップに面会し、親しく歓談してきました。

そこに、機関誌「傘松」の記事のための写真撮影に来たのは息子陽堂でした。現在その傘松会というところで機関誌編集の業務に就いています。

元気に飄々と過ごしているようでした。永平寺の修行も後残り1ヶ月半あまりとなりました。

雪の永平寺からピーカンの東京を過ぎ、山形に戻ってみたら昨日より多くの雪。

♪ 白い雪が ただ降るばかり ラ~ラララ ララ~ララ~


あうえおの会

2011年01月17日 15時46分20秒 | 布教活動

雪かきで体力を消耗するとPCの前に座ることも少なくなります。

このブログを毎日チェックいただいている方もいらっしゃるようで、申し訳ありません。と、言い訳をしておきます。

本当に今年は例年にない降り方で、2ヶ寺を行ったり来たりしながら対応しているのですが、それでも1人では間に合わず、色々な方の手助けをいただいているところです。

15日、最上町「あうえおの会」での講演でした。

「あうえお」とは、胃を摘出した方々の集まりで、「胃」がないところからの命名だそうです。

胃がなくても健康で楽しく過ごしましょう、という親睦会のようですが、「お酒は呑んでいいのか、どれくらいならいいのか」というような情報交換の場でもあるようです。

お話ししたのは、「胃を摘出するということはガンであることを告知された訳ですから、少なからず命のことを考えたことでしょう。命に限りがあることに心から気づいた人だからこそ見えることがあるはずです。この会を単なる親睦会に留めるのではなく、命について考える、より充実した生き方をすることを考える会にしていただいたらいいのではないでしょうか」というようなことでした。

佐野洋子さんの「死ぬと分かるのは自由の獲得と同じだと思う」という言葉はやっぱりすごいですね。


おさいど

2011年01月13日 23時58分44秒 | 松林寺

今日は松林寺の「おさいど」でした。

「お柴灯」のことですが、小正月の前晩に行われる祈祷として始まったものだと思われます。

子供の頃は、寺の裏の田んぼに4~5メートルもあろうかと思われる藁の塔を建てて、村人みんなが集まった賑やかな行事でした。

習字の半紙を燃やしたり、餅を焼いたり、煙管でタバコをふかしたりしていた光景が目に浮かびます。

今では、隣組単位であったり、家々で行われようになりました。寺でもこぢんまりしたおさいどになっています。

それでも、門松やお守り、お札や位牌などを焚く意味はあり、大切な冬の行事です。

寒い雪中、村人が顔を合わせて無事を確認しながら火を囲んで暖まる、という絆の行事でも合ったのかもしれません。

同じ意味で、明日は宿用院の「お焚き上げ」です。


坐禅会

2011年01月09日 23時18分18秒 | 宿用院

今朝は、宿用院今年最初の坐禅会でした。

宿用院に住職したての昭和61年10月に始めた月例の坐禅会。25年間続けて来られたのは不思議に思います。

基本的に毎月第2日曜日の朝6時30分から、坐禅を40分、経行(きんひん、歩く坐禅)をはさんで、講本の講読、今は中野東禅先生の『道元百話』を毎月1話ずつ読んでいます。

参禅者がいてくれるから自分も何とか坐れていると感謝しています。

それにしても、雪降りますね。

お寺が二つだと正月も二つあるという話をしましたが、雪の片付けも二つあり、体がきつくなってきました。夏の間の運動不足を解消して余りあります。


寒念仏

2011年01月06日 17時26分25秒 | 松林寺

今日は松林寺の寒念仏。

毎年寒の入りである小寒の日の夜に勤めます。

昔は3日間勤めたものだと思いますが、現在松林寺ではこの日一晩だけのお勤めになっています。

ここでは、過去3年間に亡くなった方の供養を寒念仏で行う習慣です。

最上三十三観音霊場の御詠歌を唱えて供養します。

正月に穏やかな気候なので喜んでいましたが、寒の入りに合わせたかのように、今日は朝から吹雪です。

寒さ厳しい中で勤めるからこそ、その功徳がたかいとされるのでしょう。

亡き人を偲びながら皆さんで修行いたします。