なあむ

やどかり和尚の考えたこと

集中講座企画委員会

2013年03月31日 19時15分29秒 | 集中講座

本日これから、第8回松林寺集中講座企画委員会。

といっても、内容は全部決まり、チラシも出来上がっています。今年は6月開催のため、だいぶ前から住職が独断でどんどん進めていました。

今日の委員会の内容は、スタッフの動きの打ち合わせと、前回の反省を元とした調整となります。

今回4回目の公演となる柳家さん喬師匠は、2012年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞され<wbr></wbr>ました。古典落語の実力が認められた結果だと思います。誠におめでたいことです。

そんな師匠がこの松林寺に来てくださるということが誠に得難きことで、せっかくの機会、是非大勢の方に堪能していただきたいと願うところです。

講師のもう一人は、霊場恐山の院代、南直哉老師。永平寺修行20年、知る人ぞ知る、業界では恐れられた老師です。

私にとっては、永平寺に勤めていた時の仲間の一人、そのご活躍には陰ながらエールを送っていました。

現在、全国各地、各方面から引っ張りだこですが、ご多忙の中ご来山が決まりました。

そして、音楽として津軽三味線の若き実力派、井上成美由さんをお招きしています。

皆さん、どうぞいらしてください。

Chirashiomote


十六善神

2013年03月22日 22時45分54秒 | 宿用院

明日は宿用院の大般若会です。その本尊である十六善神が二つ寄進されました。

その一つは、軸装の十六善神図。

それが何と、文化刺繍によって一針一針、全面が糸で刺されたもの。

山形市の矢作一さんが原本を元に写仏し、奥様の禮子さんが刺繍されました。それを軸装にして立派な箱までつけて納められました。見事な出来栄えです。

20130322_221523
もう一つは、東京在住の宇井薫さんが本日持参された、お厨子に入った木彫の十六善神像です。

元々宇井家は、代々宿用院を外護してくれた大檀那で、戦争前までは、宿用院の大般若会の度に、宇井家からこのお厨子と米や味噌を運んできて勤めたと聞き及んでいます。

昨年ご主人を亡くされて、その御遺志を継いで菩提寺に納めたいとのことでした。

小ぶりなお厨子ですが、その分細工も細かく、見事な仏像群です。

文久元年(1861)の銘がありますから、今から152年前に作られたものと思われます。

20130322_220803

期せずして、今年の大般若会に、二つの十六善神がもたらされ、殊の外ご利益があるように感じられます。

東日本大震災の被災地早期復興と、被災者各位の身心安寧、秋の晋山授戒会の無事円成、寄進者はじめ檀信徒各位の家内安全、所願成就を祈祷したいと思います。


東日本大震災137 忘れないって

2013年03月13日 07時42分19秒 | 東日本大震災

震災2周年で色々な報道があったようです。

合言葉は「忘れない」。

1000年に一度の震災を、2年で忘れてはなりません。

しかし、人間は忘れる動物です。忘れなければ生きていけないかもしれません。

被災を受けなかった私たちは、毎日頭から震災が離れないという生活をしていません。笑いもするし、遊びもする、被災地のことなど頭からすっぽり抜けてしまっている時もあります。

「忘れない」という言葉は、忘れてしまうことがあるから「忘れないようにしようね」という合言葉なのでしょう。

しかし、被災地、被災者は違います。

大槌町の江岸寺さんの言葉です。

「よくマスコミが震災のことを『忘れない』っていうけど、当事者の我々からすれば、『忘れたくとも忘れられない』毎日なのが現実。『思い出す』ってことは、ある意味で『忘れられる』心境になっているからできること。すべてを忘れ去ることは無理だが、一時でも震災を忘れられるようになれば、一歩前進なのではないかなとも思う。矛盾しているようだが、そんな我々の心境を酌みとってもらったうえで、多くの方に震災のことを『忘れない』でいてほしい」。

現在も、被災のど真ん中で、一時も忘れることのできない苦しみ悲しみの中に人々がいることを知っておくべきでしょう。

その上で「忘れない」とはどういうことか、それは、平生は忘れていても、時々は思い出すということでしょう。

毎月11日は思い出すとか、テレビ新聞の報道を「もういいや」と目を背けるのではなく、心を費やして向き合っていくということだと思います。

1000年に一度の被災から逃れた私たちは、1000年に一度の災害で亡くなられた人々を追悼し、苦しむ人々のために生きることを与えられた使命と受け止めたいと思っています。

3月11日、あれほど「忘れない」を連呼していた意味が、次の日から忘れることの免罪符であってはなりません。

「忘れない」を形に、行動に。

私の11日は、石巻のお寺さんの法要に参加させていただく予定でしたが葬儀が入り断念しました。

昨日12日は、新庄中学校の震災を通して命について考える「いのちの日」で講演、夜には新庄エヴァホールでのやなせなな震災支縁コンサートに参加しました。

20130312_195056


雪国の春

2013年03月07日 15時29分06秒 | ふと、考えた

もう雪も終わりでしょう。

ここ3年は大雪が続いて、一昨年が多かったと感じていたのですが、周囲の声は今年が一番だとのことのようです。

確かに、除雪機の雪が飛ばせないほどの高さにまでなったのは初めてです。

そんな邪魔な雪でも、ここ数日降らない日が続くと、もう終わりなのかと寂しい気持ちになるのが自分でも不思議です。

今年の雪の様子を見てみましょう。

20121207_100443
12月7日

20121210_121122
12月10日

20121228_094128
12月28日

20130105_094831
1月5日


以下は2月25日の写真です。

20130225_094814_2
20130225_094747
20130225_094624
20130225_094652
20130226_085705