先日のNHKラジオ第2、「宗教の時間」に出演されたやなせななさんが語っていた言葉。
「支援」の「援」という字は、援助するということで、上から目線のようであまり好きではありません。私は「しえん」の「えん」は「縁」という字にしたいと思います。
というような内容でした。
さすが!うまい!と頷きました。
そして、これはいただき!と思いました。
「援助」という響きには、どうしても「助けてやる」というような上から目線を感じないわけではありません。
そんな態度で辞任した大臣もいました。
「支縁」、縁を支えるという言葉には、もちろんそんな熟語は今までありませんでしたが、いろんなご縁をつないでいくことで「人はひとりではないんだ」という希望を見いだす意味がありそうです。
人が不幸を感じてしまうのは、自分がひとりぼっちだと思ってしまうところから始まるように思います。
どんなに困難な状況にあっても、「ひとりじゃなかったんだ」と感じたとき、人は、闇の中に一筋の光明を見いだすはずです。
物やお金の援助も大事、しかし、被災地の人々が生きていく上でもっと大事なことは、「生きていこうとする意志」ではないでしょうか。
家族を全て失い、たったひとり生き残った人が、「もう生きていく希望がない」と思ってしまう気持ちは想像できなくもありません。
その時に必要なのは、「あなたはひとりじゃない」というご縁をつなげることだと思うのです。
その活動は、まさに「支縁」と呼ぶべきものでしょう。
これは大きな言葉になりそうです。
これからも、みんながつながっていく「支縁活動」を続けていきましょう。