なあむ

やどかり和尚の考えたこと

サンデーサンライズ509 命の洗たく場

2025年03月09日 05時00分00秒 | サンデーサンライズ

三ちゃんのサンデーサンライズ。第509回。令和7年3月9日、日曜日。

 

明後日11日は、東日本大震災から14年目を迎えます。

被災者ではない人間にとっては遠い昔になるかもしれません。

その違いの差は埋めることのできない大きな溝となって今後も横たわっていくのでしょう。

もちろん私も被災者ではありません。だから、その痛みは実際には分かり様がないのです。

分からないことを分かったように振舞うのは失礼なことですから、静かに見守る以外ありません。

遠くから見守り、近くから見守り、でも今年は近くまで行こうかと思っています。

遠くからでは分からないその空気感というものがあるでしょう。

近くまで行ったからと言って何かできるわけでもありませんが、ただ同じ空気を吸いたいと思います。

 

5日水曜日は松林寺集中講座の企画委員会でした。

毎回この企画委員会を事業のスタートとしています。

原案は私が作りますが、ここで意見をいただき確認の上実施に向かって行きます。

住職がどんなに頑張ってもこの講座が一人でできるわけではないので、企画委員、実行委員のスタッフを運営の主体に置いています。

今回は17回目を迎えます。

毎回、法話と音楽とお笑いの三本柱で実施しています。

今回は、坊さんバンドTHE ZENのコンサート、住職の法話、露の新治師匠の落語です。

THE ZENは息子たちのロックバンドですが、お袈裟姿での演奏が珍しいと話題になっています。もちろん批判もありますが、彼らなりの教化活動だと受け止めて静観しています。

他所での演奏がニュースになったりしたので是非松林寺でもという声があり出演してもらうことにしました。

法話はここ3年住職の私が務めています。予算上の理由です。今回は永平寺修行時代を語りたいと思っています。

落語は上方落語の露の新治師匠をお迎えします。

柳家さん喬師匠と交互にお願いしてきましたが、コロナ過や師匠の都合が合わなかったりして平成29年の第12回以来、8年ぶり6回目の出演となります。

師匠は「お笑い人権講座」というスタイルを確立され、笑いながら人権問題を考え納得させるという切り口で大好評にて全国を飛び回っておられますが、もちろん落語もとてもおもしろいです。

江戸落語とは違う上方落語の滑稽さが何とも言えず笑いを誘います。

1時間15分の時間を取ってたっぷりと楽しませてもらいます。

日時は恒例の、6月第一日曜日の1日。午後1時30分開講。閉講は4時30分の予定です。

当日券は1,500円ですが、前売り券を1,000円で販売します。

毎年好評の門前市では、気仙沼の海産物、地元の山菜野菜などを販売します。

企画委員会のコアのメンバーは6名ですが、それを含めスタッフ数は全部で45名に上ります。

当日欠席のスタッフも出ますが、毎回だいたい40名ほどのメンバーで実施しています。

役割は、実行委員長、会計受付、会場、駐車場、楽屋対応、会場誘導、講師誘導、音響、FM、司会、記録、門前市、講師送迎、控室、打ち上げ進行などに別れ、それぞれが自分の担当を責任をもって務めてくれています。

例えば駐車場係などは、「これまで一度も事故がなかった」と自負し「お迎えの挨拶と見送りの挨拶を欠かさない」と胸を張ってくれています。

そんなスタッフを慰労するのが住職の役目です。

どうしたら喜んでくれるかと、打ち上げに全力を尽くすことを最大の使命としています。

遠方の方も歓迎です。町の赤倉温泉、瀬見温泉に泊まって最上の地酒「山と水と、」を堪能しながら集中講座を楽しんでみてはいかがですか。何なら打ち上げへの参加もOKです。

前売り券は、町内ゆけむり館、中村商店、NPOやまなみ、森紙店、大黒屋商店で扱います。こちらにメールでお知らせいただければ受付にて取り置きします。

 

今週の一言

「その場でなければ吸えない空気がある」

 

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。

 

 

 

 

 


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