この世の中の物質は、4つの要素が縁によってくっついたり離れたりして成り立っている、というのが仏教の考え方だ。
4つとは「地」「水」「火」「風」で、これを「四大」と呼ぶ。それが「仮和合(けわごう)」つまり、因縁という接着剤で、仮に集まったものが形となっている、と。
人間の体も仮和合の形で、骨格(地―堅さ)、体液(水―湿り気)、体温(火―熱)、呼吸(風―動き)が集まったもの。
そのバランスがくずれた様子を「四大不調」といい、病気であることを指す。因みに因縁がほどけて和合が解消されたことを「四大遠離」といって死亡を表す。
元々、4つの要素にはそれぞれに主体はなく―「空」、それが集まってくっついているのは全て因縁による。その姿を表しているのが四大に「空」を加えた「五大」で、それを形で現したのが「五輪塔」、それがお釈迦様の遺骨を納めた舎利塔―ストゥーパで、それが卒塔婆になり塔婆となった。
それはどうでもいいのだがついつい書いてしまった。
で、不思議だなと思ったのは、熱―体温のこと。
人間の体温は、ほとんど35~37度の3度内にあるだろう。その外は病気と判断されるだろう。
しかし、人間の生活する外気は、それこそマイナス40度~プラス40度ぐらいの100度差の中にある。
たとえば、冬に雪国から東南アジアなどの熱帯地域に旅行した場合、マイナス10度の世界からプラス40度の世界へと、一気に50度差を体験することもある。もちろん途中で暖房や冷房を駆使するわけだが。しかし、その移動の間にも、体温は3度内に維持されているというのはすごいことではないだろうか。どのようにして体温を維持させているのだろうか、ということ。
まず高温に関しては、体温よりわずかに高いだけなので(50度にも達する国や地域もあるが)大概は汗によって水冷?あるいは空冷していることが分かる。犬は舌を出して放熱しているらしい。
問題は寒い中で体温を上げる方法だ。
体全体の体温を上げているのは血液であろう。体の隅々まで行きわたって体温を維持していることは分かる。
凍えていた指先が温まってくるのは血が通っているからだろう。
では、指先を温めて温度が下がった血液をまた温め直すのはどこだろう。
心臓か。では心臓を温めているのは何か。血液。血液を温めるものは。加熱器はどこにある。
筋肉を運動させると熱を発する。体を動かせば温かくなるのは実感できる。
ということは、心臓自体が運動して熱を作っているのか、あるいは、体全体の細胞が動いて静脈を温めているのか。
そしてそれを管理する温度センサー。生命というDNAのシステムなのだろう。
熱―体温というのは実に不思議だと思うのだが。
それらは全て因縁のなせる業。「自分」などという主体はどこにもない、というのだが。
4つとは「地」「水」「火」「風」で、これを「四大」と呼ぶ。それが「仮和合(けわごう)」つまり、因縁という接着剤で、仮に集まったものが形となっている、と。
人間の体も仮和合の形で、骨格(地―堅さ)、体液(水―湿り気)、体温(火―熱)、呼吸(風―動き)が集まったもの。
そのバランスがくずれた様子を「四大不調」といい、病気であることを指す。因みに因縁がほどけて和合が解消されたことを「四大遠離」といって死亡を表す。
元々、4つの要素にはそれぞれに主体はなく―「空」、それが集まってくっついているのは全て因縁による。その姿を表しているのが四大に「空」を加えた「五大」で、それを形で現したのが「五輪塔」、それがお釈迦様の遺骨を納めた舎利塔―ストゥーパで、それが卒塔婆になり塔婆となった。
それはどうでもいいのだがついつい書いてしまった。
で、不思議だなと思ったのは、熱―体温のこと。
人間の体温は、ほとんど35~37度の3度内にあるだろう。その外は病気と判断されるだろう。
しかし、人間の生活する外気は、それこそマイナス40度~プラス40度ぐらいの100度差の中にある。
たとえば、冬に雪国から東南アジアなどの熱帯地域に旅行した場合、マイナス10度の世界からプラス40度の世界へと、一気に50度差を体験することもある。もちろん途中で暖房や冷房を駆使するわけだが。しかし、その移動の間にも、体温は3度内に維持されているというのはすごいことではないだろうか。どのようにして体温を維持させているのだろうか、ということ。
まず高温に関しては、体温よりわずかに高いだけなので(50度にも達する国や地域もあるが)大概は汗によって水冷?あるいは空冷していることが分かる。犬は舌を出して放熱しているらしい。
問題は寒い中で体温を上げる方法だ。
体全体の体温を上げているのは血液であろう。体の隅々まで行きわたって体温を維持していることは分かる。
凍えていた指先が温まってくるのは血が通っているからだろう。
では、指先を温めて温度が下がった血液をまた温め直すのはどこだろう。
心臓か。では心臓を温めているのは何か。血液。血液を温めるものは。加熱器はどこにある。
筋肉を運動させると熱を発する。体を動かせば温かくなるのは実感できる。
ということは、心臓自体が運動して熱を作っているのか、あるいは、体全体の細胞が動いて静脈を温めているのか。
そしてそれを管理する温度センサー。生命というDNAのシステムなのだろう。
熱―体温というのは実に不思議だと思うのだが。
それらは全て因縁のなせる業。「自分」などという主体はどこにもない、というのだが。