なあむ

やどかり和尚の考えたこと

三ちゃんのサンデーサンサンラジオ113

2017年06月25日 04時54分49秒 | サンサンラジオ
♪゜・*:.。. .。.:*・♪
三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

6月25日日曜日。
当地、さほど雨も降らないようですが梅雨なのでしょうか。

さて、金曜日に栃木から戻りました。
今回は6日間だけでしたがなんだか疲れました。
御詠歌の特派師範さんたちは講習が一日に及ぶ場合もあるので、それに比べて特派布教は一日一会場、時間も1時間か1時間半程度で楽ですねと言われることがあります。
いやいや、なかなか。
1時間半びっちり話をするというのはなかなか疲れるものです。
例えば、会場に100名の方がいて、1時間半お話をするということは、合計すると全部で150時間という時間を一人で預かることになるわけで、その分の責任を感じます。
せっかく預けていただいた時間、一人でも多くの方に「いい時間だった」と思ってもらいたいと思います。
「つまらない話だった」
「何言ってるか分からなかった」
「眠くなった」
「来るんじゃなかった」
というような感想が出るようでは、無駄な時間となってしまったかなと思ってしまいます。

実際は、自分の時間を他人に使われることはありません。
有意義な時間にするかどうかは、それぞれの向き合い方にかかっています。
どんなにつまらない時間、嫌な時間も、「自分の時間として使う」と積極的に向き合うことで、有意義な時間になるはずです。
しかし、それはそうでありながら、つまらない話とおもしろい話では、聴く側の受け取り側が大きく違うでしょう。

私の話でも、中には時折寝てしまう人がいないわけではありません。
それは私の力不足です。
そんな時は、話題を変え、耳をそばだてるような話を挿入したり、間を置いたり、声のトーンを変えたり、様々な工夫をしなければなりません。
飽きさせないような話の組み立てにも気を遣わなければなりません。
井上ひさしは
「難しいことをわかりやすく、わかりやすいことを奥深く、奥深いことをおもしろく」
と書いています。
そう、話はおもしろくないといけないと思っています。
そのためには笑いを誘う話題もはさみます。
笑わせて、耳を傾けさせておいて、大事な言いたいことを伝えるという工夫を考えます。
話は、聴く人との対話ですから、話す人が一方的におしゃべりするだけでは話になりません。

ということで、1時半話をするということは、それなりのというか、かなりの神経と体力を使います。
終わって控え室に戻るとグッタリと疲れてしまうことになります。
その後も、和尚さん方との食事会や、車での移動時間の会話、宿に入っても、下着の洗濯、報告書の作成、明日の準備確認と、結構神経を遣うこともあるのです。
まあ、年齢的なこともあるのか、6日間でも今回は疲れました。
特派布教は今年あと、8月に島根県隠岐の島6日間、9月に松江方面7日間と2回残っています。
単発では、火曜日に山形の青年会の研修会、7月3日山形市内13日東京高尾24日横浜、8月1日に塩釜25日秋田29日宇都宮の法話が入っています。
体力がもつように、おいしいものをたくさん食べて…、逆か。
お盆もありますし、暴飲暴食を控えて節制しなければなりません。
暑さに負けずに頑張りましょう。


今週はここまで。また来週お立ち寄りください。


©遠藤浩信 エンドーフォト

三ちゃんのサンデーサンサンラジオ112

2017年06月18日 05時00分00秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

6月18日日曜日。

本日は、舟形町で法類の寺院の大般若会と先住忌があり、終わって栃木県の特派布教巡回に出かけます。
栃木県の南部、佐野市から宇都宮市までの5ヵ寺を回ります。
最終日23日にはお坊さん方への研修会講演も予定されています。
どんな教場でどんな出会いがあるか、それも楽しみの一つです。
精いっぱい務めさせていただくつもりです。

先日8日または9日、山形県内の新聞各紙に広告が載りました。
千歳不動産主催の「こころのセミナー」の広告です。
今回第29回目になるそうですが、私がその講師を務めることになっています。
3年間連続で講師を務めるのがパターンとなっているようで、私は今年から3年ということになります。
演題は「命の使い方その1」としました。
3回に分けて、今、自分が伝えたいことを思う存分話させていただきます。
期日は7月3日月曜日。
午後2時から3時30分までです。
会場は、山形市JR駅ビルのメトロポリタンホテル、「霞城の間」。
入場は無料ですが、定員350名になり次第締め切りとなるようです。
もし、ご希望のある方はお早めにお申し込みください。

今年ももう半年が過ぎようとしています。
本当に時の経つのは早いです。
本当に早いのです。
しかも繰り返されることのない時を過ごしています。
去年の自分と、昨日の自分とも違う今日を生きています。
一年、一日生きるということは、間違いなく、命の残り時間を縮めていることに他なりません。
一年生きたということは、一年長生きしたしたということでありながら、残り時間の一年を失ったということでもあります。
来年の6月が来るという保証もなく、来たとしても、自分の足で歩けるか、言葉を発することができるか、その保証は誰にもありません。
何の保証もない、何も決まっていない一日を生きているにすぎません。
しかし、今日、私は生きています。
そして今日、この命をどう使うのか、それは私が決めていいことです。
何の保証もない命を生きながら、この命の使い方は自分に任されている。
それを「命の所有権はないが、使用権はある」と言います。

残された時間がどれほどなのか、自分には分かりません。
だけど、今日すべきことは、今日したいことは、今日したほうがいいでしょう。
明日の保証はないのですから。
今日の体でできることを今日のうちに。
どんどん衰えて、どんどんできなくなるのは当然の流れなのですから。
今、頭の中にあることは何ですか。
今日のうちに行くべきところはないですか。
今日のうちにやりたいことはないですか。
今日のうちに言っておくべきことはないですか。
今日一日、この時間を自分が使うと、自分に言い聞かせながら使ってみたらどうでしょう。
元々、自分の命は自分以外には使われないのですから。


今週はここまで。また来週お立ち寄りください。



三ちゃんのサンデーサンサンラジオ111

2017年06月11日 05時00分00秒 | サンサンラジオ
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三ちゃんの、サンデーサンサンラジオ!

今週もはじまりましたサンデーサンサンラジオ。
お相手は、いつもの三ちゃんこと三部和尚です。

6月11日日曜日。

先週はショートバージョンで失礼しました。
郡内の寺の晋山結制、集中講座と続いたため、準備が間に合いませんでした。
済みません、言い訳です。

昨日は松林寺毎年恒例の大般若会でした。
関係の和尚さん方17名にご来山いただき、1年間の祈祷をいたしました。
終わって護持会総会と昼食。
いつものメンバーが残っての酒宴。
これが終わると、寺の大きな行事はほぼ片が付きます。
集中講座から大般若会と、6月のこの1週間は松林寺の最も華やぐ期間です。
でもこれも、何年か続けば慣れてきて、さほど驚くことも、精神的に負担を感じることもありません。
いつも献身的に裏方を担ってくれる方がいて、連日掃除や準備をしてくれるので、安心して任せることができます。
なので住職は、木曜日も気仙沼に行って、小川ロンさんのライブを楽しんできました。

久しぶりのロンさん、懐かしい仲間にも会えてうれしかったのですが、さすがに疲れが溜まっているのか、遅くまで飲むことはできませんでした。
ロンさんとは震災前に集中講座に来ていただいてからのお付き合いです。
震災が起こり、「何かお手伝いすることはないでしょうか」と連絡をいただきました。その気持ちが嬉しいですね。
ちょうどその直後の4月22日、清涼院の避難所で花見をすることになり、ロンさんならみんなを元気にさせてくれるかもしれないと思い、来ていただくことになりました。
仙台駅に迎えに行き、被災地各地を回り、清涼院のバーベキュー花見となりました。
願った通り、大変な盛り上がりとなり、避難所の空気を変えることになったと思っています。
先日のライブの中でロンさんからその話が出て、懐かしく思い出しました。

さて、第12回松林寺集中講座、今回も充実した楽しい講座となりました。
私の同級生二人と女性歌手のユニットは、本番はもちろん、打ち上げでさらに楽しませてくれました。
講演は渡辺祥文老師。こちらも同級生。
このお話が「とてもよかった、涙が出た」と大好評でした。
震災、原発事故の被災地の中で、その時何があったのか、何が起こっていたのかは、その中にいない人には分からないことです。
「だから私は、この話をし続けなければならない、それが私の使命だと思っています」と渡辺老師はおっしゃいました。
老師のお話の中で、「人間にとって一番怖いのは、津波でも、原発でもない、それは孤立です」という言葉が胸に刺さりました。
「独りで生きている人はいるけど、つながっていればそれほど怖くはない、怖いのは孤立。孤独と孤立は違う」とも。
来場の皆様の心に大きく響いた言葉だったと思います。

落語は露の新治師匠。今回で5回目です。
師匠は渡辺老師のお話を正座をしてきっちりと聴かれていました。
その話を受けてご自分の口演の中に取り込んでお話をされました。
しかし、重い話題の話をしながらくすぐりを交え、笑いながら大事なことを胸に浸み込ませていく技は、さすが師匠だと思いました。
だてにこれまで「お笑い人権講座」をやられてきたわけではないと、大きく頷きました。
お噺の方は、「紙入れ」「鹿政談」の二席をいただきました。
みんな腹を抱えて笑いころげていました。
やっぱり笑いはいいですね。

そしてそして、打ち上げ。
集中講座は打ち上げを大事にしています。
この講座ができているのは、スタッフがそれぞれの役割を果たしてくれているからです。
今回も40名ほどのスタッフが、自分の任務をそれぞれが自主的に務めてくれました。
駐車場係の若者などは、小雨降る寒い中、本堂の話も聞かず、裏方に徹して動いてくれました。
このスタッフがいることが、何よりこの講座を続けてよかったなと心から思うところです。
その慰労である打ち上げを楽しんでもらうのが住職の役割です。
今回は、新治師匠が大変なサービスぶりで、とても賑やかにしていただきました。

本当にありがとうございました。
また来年も開催します。是非お越しください。

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。




三ちゃんのサンデーサンサンラジオ110

2017年06月04日 05時00分00秒 | サンサンラジオ
🎶さんちゃんのサンデーサンサンラジオ🎶

今週も始まりましたサンサンラジオ。
お相手はいつものさんちゃんこと三部和尚です。

今週はショートバージョンでお送りします。

今日は真室川からです。
昨日今日と真室川町のお寺の本葬並びに晋山結制にお邪魔しています。
昨日が先住様の本葬儀で、今日が新命住職様の晋山式、いわゆる慶弔会と呼ばれるものです。
100名程の和尚さんが一同に会し、法要、読経するのは中々壮観です。
こういう行事を行うまでの準備は中々大変ですが、また色々構想して作り上げていくのは楽しくもあります。
みんなで力を合わせることの喜びもあります。
いい法要となりました。

さて私は、お昼前、法要途中で失礼して松林寺に戻ります。
午後から集中講座です。
昨日までに準備はしてきたし、後は住職がいなくてもスタッフが全てやってくれるようになっていので安心です。もう12回目ですから。
住職は挨拶をして楽しむだけです。
ということで、諸事準備に心がとらわれてこちらの原稿がおろそかになっておりました。
大変申し訳けありませんが、ショートバージョンで失礼して、来週今日の様子をお知らせしたいと思います。
まずはここまで。

また来週お立ち寄りください。