Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「画家たちの二十歳の原点」展

2011年06月12日 20時40分48秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 本日は平塚市美術館におもむき「画家たちの二十歳の原点」展を鑑賞した。
 実に多くの画家の二十歳の頃の絵を集めたものだと感心した。チラシでは54名の120点とのこと。意欲的な展覧会といえよう。
 印象に残ったのは、坂本繁二郎「町裏」、高島野十郎「傷を負った自画像」、佐伯祐三「自画像」、長谷川リン二郎「正ハリストス正教会への道」、佐藤哲三「赤い服の少女」、松本俊介「赤い建物」、靉光「コミサ(洋傘による少女)」。坂本繁二郎と靉光、佐伯祐三以外の絵は展覧会で見たことがあったりカタログに見慣れているものだ。この中で特に松本俊介の絵が気に入った。
 画家の二十歳を語るのであるから絵で評価しなくてはいけないが、その力は私にはない。しかし二十歳の頃の肉声とも言うべきさまざまな言葉(日記、詩、手紙など)が同時に展示され、それぞれの青春の時代との格闘が感じられた展覧会であった。カタログ3000円は手が出なかったのは残念だった。展覧会の場限りで忘却するのはもったいなかったかもしれない。