Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

九州国立博物館、佐賀県立美術館ほか

2013年06月26日 21時14分35秒 | 山行・旅行・散策
   

 九州国立博物館では、文化交流展示ということで「海の道、アジアの路」と題して、「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」をコンセプトに日本とアジア諸国との文化交流の歴史に焦点をあてた展示が行なわれていた。
 この展示、九州国立博物館ならではの企画展示と思えた。特に対馬・壱岐・吉野ヶ里と見てきた人間には面白いである。一応見てきたことの復讐もかねてじっくりと見ることが出来た。

   

 さて、最初の写真のように九州国立博物館は太宰府天満宮に接するようにその巨大な建物が建っている。天満宮からはエレベーターと動く歩道で繋がっている。



 途中にはいくつかのお寺などがあり、眼を楽しませてくれる。

         

 この九州国立博物館、東京の国立博物館のように通常展・特別展というような仕切り分けはないようで、通常展ならではの展示物を希望していたのだが、何となく勝手が違った。

 この展示を見た後は大宰府の境内を歩いて西鉄の大宰府の駅に戻り、再び佐賀市内へ向かった。
 佐賀市内の中心地に、佐賀県立博物館と美術館が並んで建っている。博物館では常設展「佐賀県の歴史と文化」で、太古の地質時代から現代までの歴史の展示。
 美術館は、30周年ということでこれは期待が持てると勇んで行った。
 しかしチラシの裏面のように、訪れた日には、8番目の展示「ライバル種臣と梧竹」という書の展示であった。

   

 副島種臣は佐賀藩出身の政治家だが、書家として有名であるとのこと。中村梧竹は明治の三筆の一人といわれ、近代書道の基礎を築いたとの事。この両者交流が深く、副島の墓誌を梧竹が書いている。
 私はどちらかというと政治家らしい豪放な感じの種臣の書が好みだが、あくまでも書だけの評価である。政治的な評価ではない。
 残念ながら私には書というものに対する知識も技量も、鑑賞眼もないのでこれ以上はわからなかった。
 しかしすでに終わっていて残念だったが、絵画の展示を是非とも見たかった。
 チラシで見る限り誰の絵かはわからないのだが、なかなか惹かれる絵があったようだ。

 ここで、飛行機の時間を考えるとこれ以上佐賀市内に滞在するわけにはいかないので、美術館を後にして、佐賀駅に戻り、リムジンバスで空港に向かった。

 最後はちょっとはしょったというか、尻切れトンボになってしまったが、今回の旅行の印象はこれで終了。

梅雨と紫陽花と蝸牛

2013年06月26日 17時06分28秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 横浜では雨が朝から続いている。次第に強くなってきている。ようやく梅雨らしい雨の降り方だ。ただし梅雨にしては少しばかり気温が低いかもしれない。折角の梅雨らしい雨なので一日振り込めらるように家に閉じこもっているのも面白いなぁと感じた。しかし予定をすべてキャンセルするわけにはいかない。
 本日は、朝から家の傍にあるかかりつけの医院へ、次は勤めていた先の管理職を含めた退職者の会の総会で山下公園付近へ、講座の受講でみなとみらい地区へと、先ほどまで外出が続いた。
 朝のうちは雨も小ぶりだったので、紫陽花が雨に濡れているのを見ながら、ユッタリと歩いた。雨が紫陽花の花から葉へ、葉から茎へ、そして地面へ吸い込まれていくのもこの季節らしいありようだ。

 都会の喧騒に乾いた地面が、春の雨とは違った様相で潤っていく。流れていく雨水に都会の棘が少しは柔らかくなっていく。

 しかし午後になって降り方がひどくなってみると、歩くのがやはり鬱陶しい。何とも身勝手なものである。雨が降らなければ「降って欲しい」といい、降れば降ったで「鬱陶しい」といい、これでは雨をつかさどる神がいたとしてら、怒るだろう。怒って被害が出るような雨になると困るのだが‥。
 といってもまったく信仰心のない私に、「神の怒りが届く」という発想がないのが、困ったものである。神も怒りがいがないだろう。いや余計かっかと怒るのだろうか。その土地土地の神の性格によって対応が分かれるのかもしれない。

 梅雨に紫陽花が咲くように取り計らった神ならば、その紫陽花に蝸牛を添わせた神ならば、そんなに怒りを外に向けることはないと、私はたかをくくっている。



 横浜美術館協力会の会員向け講演会の案内が来たので申し込んだところ、今朝参加出来る旨のメールが届いた。
 8月4日(日)、14時~15時30分
 「ジャポニスムと文化のキャッチボール」
 講師:宮崎克己氏(美術史家・昭和音楽大学教授、ジャポニズム学会理事長)
 講師は、ブリヂストン美術館学芸課長、副館長を歴任された方らしい。