Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

購入した書籍

2021年12月10日 19時48分09秒 | 読書

 年末のまとめ買いというわけではないが、本日は神奈川大学の生協と、横浜駅の家電量販店での書籍取り寄せで、5冊を入手。

 まず神奈川大学で注文していた本は「漢字の成り立ち 『説文解字』から最先端の研究まで」(落合淳思、ちくま選書)、「「海の民」の日本神話 古代ヤポネシア表通りをゆく」(三浦佑之、新潮選書)、「世紀末芸術」(高階秀爾、ちくま学芸文庫)、「荘園」(伊藤俊一、中公新書)の4点。

 横浜駅の家電量販店で注文していた「万葉読本Ⅱ 万葉の歌人びとたち」(中西進、角川選書)を手に入れた。この本は、神奈川大学の生協でも、有隣堂でも入荷が出来なかったが、家電量販店のネットで、しかも3%引きで購入できた。「恐るべし、家電量販店」ともいうべき入荷であった。

 「漢字の成り立ち」は白川静の論考をどのように継承・発展するか、今の時期、試されている。1950年代、60年代は甲骨文字の解釈を裏付ける考古学的資料は限られており、おのずと限界があった。白川静氏の大胆な着想と、ある意味飛躍の大きな類推が私は好きであるが、現在の考古学的成果などから見た批判的再検討も必要だと感じている。
 「万葉読本Ⅱ」は現在読み進めている万葉読本Ⅰ」の続編で、「万葉読本Ⅲ」はすでに購入済み。
 「「海の民」の日本神話」は9月に出版されたばかり。日本海を内海としてとらえるばかりではない。ヤポネシアとは作家の島尾敏雄の造語で有名だが、「日本海を真ん中に置いて‥太平洋は視界の外に置く。ヤポネシアは島尾敏雄が思い描いたのとは正反対に、大陸にしがみついている‥」「海流に寄り添いながら古代の世界を旅すると、ヤマトに制圧される以前にこの地に息づいていた「まつろわぬ人々」の姿が見えてくる」という、私にはとても魅力的な書物に思えた。
 「世紀末芸術」はかねてからの予定。高階秀爾の啓蒙書はとても勉強になる。
 「荘園」は衝動買いに近い。これまでもいくどか「荘園」に関する書物を読んできたが、理解できていない。

 年末・年始に読む本が無くて悩むということはなさそうである。


 



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