どうしてもひとこと言いたくなった。
新潟の三幸製菓の火災で4名の高齢の女性が犠牲となった。若い男性の職員も1人が死亡し、1人がまた行方が分からいなという。労働災害としても衝撃的なニュースである。痛ましい事故であり、亡くなった方のご冥福を祈りたい。
同時に深夜23時過ぎの出火時に、機械の清掃作業をしていた68歳、70歳、71歳、73歳の高齢女性が働いていたという報道に私は愕然としている。
これほどの高齢の方たちが何故にこの深夜に働かなくてはいけなかったのか、そのような労働を前提とした企業の生産のあり方というのはあまりにひどいのではないか。
このような高齢の方たちが働かざるを得ない日本の労働環境の問題は、政治の貧困でもある。どうしてこのような過酷な労働を強いている企業やそれが法令にも触れないという事態を私は許せないと思う。
マスコミはこのことをもっと取り上げるべきではないのか。どこか他人事のように報道され、誰もが特に首をかしげることもなく、このニュースを受け流しいるように思う。
もっと「おかしい」という声があがらないことが、日本の社会の病理の深さを示していないか。日本の社会はここまで劣化していることに私は恐ろしいと思う。
どう考えてもまともではない。
健康で長寿社会に働ける事がほめコトバになってしまってマスコミは不感症ではないでしょうか。
本当に恐ろしい世の中になってしまったのです。平均寿命が年々上がっていると喜んでいいのでしょうか。これにも疑問ですが・・・。
健康で働き続けられる、ということと、古稀を過ぎた人が深夜に働かないと生きていけない、ということとは別のことだと思います。
日本の労働実態と貧困はここに極まる、ということなんでしょうか。
そして平均寿命と健康寿命の乖離、これも解決しないといけない大きな課題ですね。
高齢者が社会的に大きな塊として影響力を行使できる社会にしたいものです。