Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「樫の森の修道院」(フリードリヒ)

2021年06月07日 10時22分37秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

 昨晩、フリードリヒの作品名で、ウィキペディアでは「樫の森の修道院」となっているが、「異形のものたち」の解説の中では「ブナの‥」になっていると記した。
 その後ネットで他の情報を探した。【art.iroiro】【kokinora】など。いづれも「樫の‥」となっている。あえてこの本の著者が「ブナの‥」とした意味は、これだけでは推測できなかった。

 ブナ‥橅、ブナ科ブナ属の落葉高木
 カシ‥樫、ブナ科コナラ属などの常緑高木
と同じブナ科であるが、属が違っており、落葉と常緑という大きな違いがある。

 以下、私の推測。
 解説では「葉をすべて落とした‥」とあるので、落葉樹の「ブナ‥」としたのかもしれない。しかしブナの樹形はケヤキのようにまっすぐで枝が細く上に伸びている。カシのほうが枝が折れ曲がっており、樹形はこの作品にピッタリである。カシは常緑樹であるから筆者の中野京子はこれに疑問を持ったのかもしれない。
 しかし、崩壊している修道院遺跡と墓場という情景であること、また樹木がこの場面だけ孤立してあることを考えると、「枯れた」木々の残骸という把握が順当ではないか。

 私の判断では「樫‥」をあえて「ブナ‥」と変更する理由がないように思われた。



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