Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

曼殊沙華

2022年09月20日 21時43分47秒 | 俳句・短歌・詩等関連

★ありふれし明日来るならひ曼珠沙華     斎藤玄
★いつまで生きる曼珠沙華咲きだした     種田山頭火
★つきぬけて天上の紺曼珠沙華        山口誓子

 曼殊沙華、彼岸花という季語は不思議な季語である。別名死人花と言われるだけあって、さらに色合いから、また秋の彼岸の頃に咲くということもあり、死や往生を類奏する句も多い。
 一方で、その鮮烈な色から逆に鮮烈な生への指向を思わせる句もある。
 第3句など、後者の見本のように思っている。思いこみだけかもしれないが‥。
 一年の中で、春・秋の彼岸はありふれた365日の中でも、感慨深い何らかの節目になる日と捉えることもできる。節目の日はいくつもあるが、強烈な色彩と、生と死を思い出させることでは特別なのかもしれない。
 



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