猛暑日が続くとゴキブリと蚊も活動が鈍くなるらしい。昨年も7~8月の猛暑が続く期間、私の住む団地でもゴキブリや蚊の姿はあまり見かけなかった。ゴキブリも蚊も猛暑にはうんざりしているのではないだろうか。
今年は8月最終週になってゴミ集積場にいつものようにゴキブリが夜動き回るようになった。玄関扉を開けると北側の雑草地から蚊がすぐに扉の隙間から入り込んでくる。
私の家は1階なので、残念ながらゴキブリも蚊も入りやすい。しかし15年ほど前から「ホウ酸団子」の原理を応用したゴキブリ用の薬をおいてから、ゴキブリを部屋の中では滅多にみなくなった。蚊は180日有効という電気加熱式の液体の薬を利用している。こちらも経験的にはかなり有効である。
嫌われ者の虫ばかりに気を取られていたら、一昨日妻が「ツクツクボウシ」の鳴き声を聞いたと言っていた。さらに一昨日の夜のウォーキングの途中で、草むらから秋の虫の鳴き声を私は聞いた。本日ももう「リリリリ」というか細い声が微かに聞こえてくる。自信はないがスズムシの仲間であろうか。
ツクツクボウシもスズムシも秋の気配をまとって聞こえてくる。共に初秋の季語。
★鳴き立ててつくつく法師死ぬる日ぞ 夏目 漱石
★また微熱つくつく法師もう黙れ 川端 茅舍
★雨来り鈴虫声をたたみあへず 臼田 亞浪
★泣きし過去鈴虫飼ひて泣かぬ今 鈴木真砂女
★すず虫や月無き夜の声たゆたふ 中村草田男
★鈴虫の音微かになりて眠り深き 庄司 猛