Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「全国水害地名をゆく」その2

2023年10月04日 17時30分43秒 | 読書

 昨日の最高気温は28℃ほど。本日は昼間の最高気温は19℃に達していないのではないか。9℃も低い。暑かった先週の木曜日の33℃よりも14℃も低いと思われる。
 半ズボン・半袖で家にこもっていると寒さをひとしお感じる。しかし明日は30℃になるというので、長ズボンを引っ張り出してくるのに躊躇している。



 「全国水害地名をゆく」(谷川彰英)の第2章「名古屋・中部地方を襲った水害と地名」を読み終えた。
 第2章の最後の記述が印象に残った。私は、1974年の「愛国駅-幸福駅」のキャンペーンがあった時に共にとってつけたような駅名で反発心を持ったことがある。「愛国と甘ったるい幸福」の取り合わせにはついていけなかった。
 今回、「幸福」町の由来をはじめて知った。「幸」は「さつ」というアイヌ語由来で「乾いた」という意味という。近くには札内川(さつない川)がある。さらに「福」は明治時代の九頭竜川の氾濫で故郷を追われて開拓に入った人々にちなんで「福井県」の「福」を合わせて「幸福」としたとのこと。
 明治政府は先住の人々の暮らしを無視し、さらに国内の水害被害者にほとんど保障もないまま未開墾の土地を与えた。その開拓団の過酷な苦労が偲ばれる地名であった。

 由来とは無関係なところで地名が誤解の果てに独り歩きする怖さを感じ、それを利用する企業体のおぞましさが伝わってきた。



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