Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

堀江敏幸氏の講演

2020年02月01日 21時18分28秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

 本日の堀江敏幸氏の講演「言葉をはみ出すもの-絵画を語る作家たち」はとてもいい講演であった。難しい論理で絵画を語るのではなく、一枚の絵に魅入られた、あるいは時間の経過にもかかわらず印象に残っている絵画との出会いが、見たときの場面や人生の節目等々の中で偶然に人に訴えかけるときがあること、そしてさまざまな人との接触の中でこそ起こるということをあらためて教えてもらったと思う。
 前半は、洲之内徹の「絵のなかの散歩」という私も大きな影響を受けた著作に出てくる海老原喜之助の「ボアソニエール」にまつわるエッセイを懐かしく思い出させてくれた。このエピソードは「絵の中の散歩」だけでなく同じく洲之内徹の「帰りたい風景」や「さらば気まぐれ美術館」にも出てくる印象深いものである。
 これについては、洲之内徹の文章を抜き書きしながら、ここ数日のうちに取り上げたい。本日は明日のためにこれから準備をしなくてはいけないし、明日は一日退職者会のイベントで忙しい。できれば月曜日にアップしたいものである。

 講演の後半は堀江敏幸氏にとっての一枚の絵画との出会いを中心に語ってくれた。氏の翻訳に出てくるウクライナ(?)の画家の絵画作品との出会いについての話であったが、その画家の名をメモした紙を途中で無くしてしまうという失態をしてしまった。残念である。
 氏の翻訳の著書はすでに絶版とのことなので、いつか図書館で探してその画家の名を思い出したい。

 この5回連続の講座、3回目と今回の4回目はいい講演であった。次回とどんな講演か、楽しみになってきた。



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