昼食後も14時過近くまで作業を継続。目が疲れて本日は終了。雲が切れて明るくなってきたので、横浜駅の手前の喫茶店まで歩いてみた。帰りは地下鉄を利用。ホームがだいぶ混雑していた。
眼の疲れが取れないので、1時間半ほど布団に潜り込んでいた。睡眠時間はわずかで、眼を閉じでおとなしくしていた。読書もほとんどせずに、この時間になってしまった。
モーツアルトの弦楽五重奏曲の第3番と第4番を聴いている。本も読む気力がわかず、眼もあまり調子がよくない。モーツアルトには失礼とは思うが、こういう時はこのような曲を聴いて心を落ち着けるのがいい。6曲の弦楽五重奏曲のなかでも好まれる2曲といわれる。第3番と第4番は同じ1787年の作。ついになる作品である。
第3番の第1楽章のチェロの刻みが心地よい。第3楽章のアンダンテは、室内楽の美しさを存分に味わえる。第4楽章のアレグロは軽快で、第1楽章と違いヴァイオリンの刻みのようなメロディが軽やかである。これに続くチェロの刻みが軽やかに聴こえる。モーツアルトならではの妙だと思う。
第4番は第3番と対照的に明るさはなく、内向的な曲である。いかにもト短調という響きがする。刻みはヴァイオリンやチェロではなくヴィオラの比重が大きいと思う。この曲の曲想にも影響を与えている。第1楽章は口ずさめるほどに印象深い。小林秀雄が「疾走する悲しみ」と表現したのは有名。
第3楽章は内向的というよりも沈鬱な気分。第4楽章でふたたびト短調にもどりアダージョ。重々しい足取りが続く。ヴァイオリンの高音のメロディーもヴィオラの伴奏が重々しいのに引きずられている。ようやくト長調のアレグロになり、明るさが見えるがところどころメロディーが浮かび上がらずにもどかしい雰囲気を醸し出している。