おかもとまさこのごはんBLOG

管理栄養士/国際薬膳師 岡本正子
食べものと食べ方で人生は変ります。
おいしく食べて幸せになるお手伝いをします。

あさイチシネマ『日日是好日』

2018年12月10日 13時04分05秒 | 美術館・博物館・本・映画
平日の朝、西武線くだり電車に乗って。
すいた電車で開放感100%。

お気に入りの映画館、新所沢レッツシネパークへ。
観るのは、『日日是好日』。


朝ごはんは、頂いた鯛飯の素で炊きました。
大阪のダンサーいづみさんのお土産です。
瀬戸内の天然真鯛を使っています。


さて西武線。
車両が多彩で、乗っていて飽きることがないです。
この黄色い2000系。ドア上にディスプレイもない古い型です。
新車両のように、座席の個別区分がなく、ふかふかで座り心地がいいのです。


シートの座り心地って大切。
レッツシネパークが好きなのは、座席が超絶にいいから。付加料金なし。ちょっと秘密にしておきたいような。

足台が上がり、シートはリクライニング。

さて映画です。

森下典子が約25年にわたり通った茶道教室での日々をつづり人気を集めたエッセイ「日日是好日 『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」を、黒木華主演、樹木希林、多部未華子の共演で映画化したものです。監督は「まほろ駅前多田便利軒」の大森立嗣。この便利軒も印象的な面白い映画でした。

美しい映画です。
映画館から出てくると、外の世界も美しく見える。
樹木希林さんの遺作となりました。大好きな素晴らしい女優さん。
今年は再見も含め、出演作を7、8本観ました。
亡くなってもスクリーンではいつまでも生きているのですね。

茶道の話でとても静かな内容です。
心に染み入る作品です。

形から入って、心を入れる、とか、頭で考えるのではなく感じること、習うより慣れろ、季節を感ること、一期一会。。など、胸に響く言葉がたくさんありました。
それに所作の美しさ。
最近読んだ朝日新聞の「折々の言葉」で、「美しいものが美しいのではない、美しく使うものが美しい」というのがありました。
お茶で使う抹茶碗をたなごころにのせ、重みや肌合い、質をじっと感じるシーンもとても共感しました。

眠れぬ夜、思い悩んで(たいしたことではないのに)頭の中、同じところをぐるぐる回り続けるバカらしさがわかってもどうにもならないとき、美しい言葉や物事や作品、友達の話などで、ちょっと自分を俯瞰して冷静に見つめることができるようになるのです。

映画っていいですね。
コメント
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