メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『うちの犬(ムク)、知りませんか?』 たかぎ なおこ/著 文藝春秋

2021-04-01 16:36:21 | マンガ&アニメ
図書館によって違うけれども
私の近所の図書館はマンガを置かない

なのに、アートかどこかのコーナーに2冊ほどマンガを見つけた
司書さんたちが、数多の新刊の中で
わざわざ本書を入れようと決めた理由は何だったのか?

『ちびまる子ちゃん』的コミックエッセイで
著者が生まれたのは1974年
小学校にやって来た犬を飼うところから始まる

タイトルからして犬がなにかの理由で家出して
探し回る話かと思ったが

犬との暮らしを織り交ぜながら
著者が小学校の時の夢だったイラストレーターになるまでも並行して描かれる

昭和の感じ、犬のいる実家、フリーターで仕事に追われる日々、、、
あれ、なんだか自分の人生を見ているみたいだ

犬に会いたくてしょっちゅう帰省したり
交通費を節約するために長距離バスに乗ったり

1つ違うとしたら
著者には「コレがやりたい!」というものがあったこと
それに向けて日々、努力したこと

私も漫画が好きで『なかよし』などを買って
広告の裏に真似して描いたりした時代はあったけど
「漫画家になりたい!」と思ったことはなかった気がする

本書のそうした、なにか夢に向かって努力すれば実る
みたいなメッセージ性を理由に
図書館に置くことに決めたのかも



【内容抜粋メモ】

小学生時代

著者ナオコが小学5年生の時、教室に犬が乱入してきた
まだ野良犬がいた時代





先生に怒られて、校庭に捨てられるが
ずっとナオコをじぃっと見ている






イヤイヤ通う「そろばん塾」の帰りに探すがいない
公団住宅に住む友達が見たという

(うちの近所にもあったなあ公団住宅
 高度経済成長期にボコボコと建てられたんだな

前より痩せて、男の子らにいじめられて
げっそりした姿を見かねて家に連れてくる

(私も箱に入れられられた子犬を拾い
 飼いたいって頼んだけど、ひどく怒られて戻した記憶がある/涙

ナオコの両親も猛反対
それでも基本、すぐ何事もどうでもよくなる性格だから
なんとかなるだろうという計画は成功する

味噌汁ご飯やラーメンをガツガツ食べる犬

(この頃は犬は外につないで、ヒトと同じものを食べさせていたな
 ドッグフードとか動物病院とかいう頭がなかった

親に言われて一度捨てに行ったものの
ナオコの後をついてきて家にいつき
姉の好きなお菓子の名にちなんで「ムク」と命名






早速いろんなイタズラをしでかし
首輪が大き過ぎて脱走(これは気をつけないとね/汗

あぜ道を走る顔が幸せそうでショックなナオコ
1時間ほどして自力で帰宅


玄関につなぐと見事な番犬となり
何度も遊びに来る親友に毎回吠えて触らせてくれない





なにも芸を覚えないが
父の投げたおつまみを空中キャッチするのは完璧!






女子の間で「ゴム跳び」が流行る
(なんだったんだろうね、あの熱狂的ブーム






一番の楽しみはマンガ雑誌の発売日
至福の時間を過ごしていると
また塾をサボったと母に叱られる

母:将来、就職する時に4級じゃ履歴書の特技に書けなくて困るに

(履歴書て今はなきに等しい死語だよね
 でも当時は大体みんなピアノや習字を習っていて羨ましかった








姉は中学、弟は小学校にあがるタイミングで
夢の「自分の部屋」がもらえる
押し入れをベッドにする

(いいなあ!
 和室の天井の木目がお化けに見えるって分かる!!怖×5000

その工事のおっちゃんが犬小屋を作ってくれたが
全然入らないw






父のムクの散歩についていくと
用水路でじゃぶじゃぶするのが大好きだと分かる

(犬好きだよね 夏暑いし






ナオコは広告の裏にマンガを描くのが楽しみ





将来、自分は何の仕事に就くのか妄想する
動物園の飼育員、花屋さん、、、

(パン屋になれば毎日パンが食べ放題て私も思った!
 実際は早朝から仕込みとかとんでもない苦労しているとも知らずに/汗


夏にスイカを食べていて
ムクにあげるとモーレツな勢いで食べて
犬もスイカを食べるのかと驚くナオコ

暑いと庭に大きな穴を掘って、そこで寝る(外犬あるある


ナオコは新体操ごっこに夢中になる





(私も近所の体育館でやってるのを毎日見に行って
 新体操を習っていた時期があった!
 メンバの中で一番体が固くて辞めた/汗


小学校の卒業文集で「将来の夢」に女子は保母さんが多い中
ナオコは「ハワイ旅行」と書いているw



中学生時代
バレー部は厳し過ぎて、なんとなくテニス部に入る
(私はテニス部まっしぐらな中学生生活だった!

絵を描くのが大好きな友だちと出会い
絵を描いて交換する日記を始めて、5年間も続く

(交換日記もやった!


友だち:2人でマンガ家になってデビューせえへん?

と言われて衝撃を受け、自分の将来の夢をようやく見つけて
寝るのも惜しんで練習する

(夢中になることって寝食忘れるよね


文具店で憧れのGペンやスクリーントーンなどを買う






母にマンガ家になる夢を話すと激怒する

(出た・・・ 親は子どもの純粋な夢と才能を潰しがち↓↓↓
 歌手や芸術家などは一部の才能を持つ人しかなれない+儲からないと疑わない
 公務員とか、公務員の嫁になって欲しいから


犬の散歩で時々出会う男の子に胸ときめくナオコ
思いきり美化して、マンガのネタにする

歴史の授業では年号をひたすら覚えさせられる↓↓↓
(こんなお粗末な教育ってないよね






ムクは13歳
近所のオス犬との間に子どもが出来て
その子犬が子犬を産んで
ムク→チキ(娘)→チビリ(孫)の3匹となる





お父さん大好きなムクは、父が子どもや孫と仲良くしていると
ものすごい焼きもちを焼く


23歳のナオコは、夢まだ遠く、実家からバイトに通う日々

相変わらず食べ物にがっつくムクを見て

“私は生まれながらにあったかいご飯や寝床があったけど
 ムクの貪欲さを少し見習わなきゃ
 私ももっと必死にならなきゃいけない時がきたのかも


東京で絵の仕事を探そうかなと思いはじめるナオコ






一緒にマンガ家になろうと言った友だちは地元の会社に就職
地方はクルマ社会のため、同級生はみなクルマを持っているが
ナオコは出かけるのに友だちに乗せてもらう(→それも同じ


24歳で上京 一人暮らしを始める
すぐにムクが恋しくなり、夏には帰省
熱烈歓迎もなく、のそっと出てくるムクw

その後もムク会いたさにGW、お盆休み、年末と帰省する






(やはり同じく みーちゃん会いたさに帰省してた
 仕事もデータ入力とかまで同じ
 てかちょうどPCが流行ってたのか?


ムクは16歳(!
すっかり軽くなってしまって驚く

(この辺から物語の終わりが見えて、だんだん切なくなってくる


夏の暑い日、ムクは小屋で目を回していた
点滴を打ってもらったり
大好物のスイカの汁を飲ませるナオコ

そこに親友が来て、弱っているムクにようやく触ることが出来る
自慢の一眼レフで撮ってくれた写真をアパートに貼り
毎日眺めて、エアモフモフするナオコw


年末に帰省すると、同じ方向にぐるぐる回り続けて
ヒモが絡まるというムク





食も衰えたため、パンをあげたらモーレツがっついたため
味噌汁ご飯からすっかりパン食になり
パン屋さんの美味しいパンを食べている






2000年
またヒモでぐるぐる巻きになっているムクのために
庭のあちこちをふさいでヒモを外すと喜んで歩き回り
その夕方、家出してしまう

(だから放しちゃダメなんだよね/汗
 みーちゃんはそれで帰ってこなかった・・・

父がクルマで探して
ムクが大好きな側溝で動けなくなっている所を見つける(奇跡的!

子犬もカワイイが、老犬の可愛さがあると思うナオコ(同感

足腰が弱くなり散歩に行けなくなったムクを公園に連れて行くと喜ぶ






夏にまたぐったりしているムク
日本の猛暑は気候変動でヒトも死ぬ暑さだからね/汗

秋口にやっとイラストで連載の仕事をもらうナオコ
バイトと重なって多忙になる


「ムクが入院した」と電話が来る
帰省予定日はあと7日

でも「入院先の病院でムクは天国に行った」と電話が来る

帰省すると犬小屋にムクはいない





ペット寺のお坊さんにお経をあげてもらい引き取ってもらう
ナオコは実感がわかず、まだどこかを走っている気がする






父が公園で桜をバックに撮ってくれた写真のムクは楽しそうに笑っていた









10年以上経った現在
他の犬も亡くなり、犬小屋は物置になっている(これもあるある/汗

父とペットショップに出かけて、また飼えばいいのにと迫る
まんざらでもない父






ムク、今ごろどうしていますか?
たぶん脱走に成功した時みたいに
広い野原を自由に走り回っているんじゃないかな







【著者あとがき】

今のペット知識から見ると
犬の飼い方として間違っている部分も多いが
当時はまだどこの家の犬も大体こんな感じで飼われていたのでご了承ください

結局、東京でイラストレーターとして食べられるようになったのは
ムクが旅立って2年半後だった


初出:『CREA WEB コミックエッセイルーム』

HP:ホクソエム



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『エースをねらえ』

2021-03-20 13:45:49 | マンガ&アニメ
『エースをねらえ』の動画を見つけてつい観はじめたら
YouTubeにある全話見てしまった

ずっと前、夏休み特集で再放送したのを
録画したビデオテープを永久保存版にして
もう軽く100回以上は観ているのに
いまだに1話1話いちいち泣ける


てっきり「アニメまとめ」カテゴリーにあると思ったら、ないっ!!
テーマ曲については何度か書いていたけれども
ストーリーについてメモしていないのは不覚だった・・・

まあ、また観たければ出会えるだろう
いろいろ迷っている時々に

※この記事をとりあえず追加しておきます


シーズンの中で「ファイナル・ステージ」が最高傑作だと思うから
こちらから先に観た

宗方コーチが亡くなる「エースをねらえ2」
観るたびに頭が痛くなるほど泣きはらしてしまうから
っていうのも大きな理由だったけど


絵がリアルで、スポコンアニメの迫力が伝わる

ひろみvsお蝶夫人のゲームで
1ポイント取るのに5分かかってるとか
誇張しすぎな部分が所々あるのもご愛敬ww

「ファイナル・ステージ」では、藤堂さんとひろみの恋愛が中心となる






大学を辞めてプロ転向を決め
まずは全米オープンを目指して渡米すると決心する藤堂さん

それを聞いて一番震えたのはお蝶夫人
日本のテニス界、プロのトーナメントの厳しさも描かれる

かつて日本男子の佐藤選手がウィンブルドンで優勝した話は
錦織くんが記録を更新するたびに名前が出てくる








お蝶夫人:
なぜみんな止めないんです?!
今、トップを占めるのが10代、ピークは20代

私たちは遅すぎた
小さい頃からラケットを握り
過酷な練習、試合を重ねて
勝ち続けるということがどういうことか



小さなトーナメントの初戦で惨敗し
不覚にも大粒の涙を流したと聞いていたたまれず
ひろみは敗者復活戦を棄権してアメリカに会いに行くと決意する

それにも慄くお蝶夫人
「あなたは私が避けてきたことを、いとも簡単に越えていく・・・」

アパートに行くとボストンに発った後
路頭に迷っていると
すでにプロ転向して転戦している蘭子と再会

ようやく藤堂とも再会を果たす

ひろみ:
勝っても負けても
いえ、負けたらなおさら手紙ください


国際トーナメントに日本のアマチュアからひろみとお蝶夫人が参戦する
その頃には、宗方と大悟が作り上げてきた新しいフォームが出来上がっていた





返ってきたボールを地面スレスレで返球する
相手は構える間もなくエースを許してしまう

それを見てショックを受けたお蝶夫人は
自分にも教えてくれと大悟に頭を下げるも

大悟:
ミスを怖れるより、半歩前に出ることを叩きこんだ結晶
もう完成された自分のフォームがあるお蝶には
ミスする怖れが先に出て、自分にストッパーをかけてしまう
お前にはムリだ


それを押して特訓し、試合で試すも世界14位の壁に惨敗
これまで負けたことがなかったお蝶夫人の連戦記録が止まる
(負けなしってのもあり得ないけどw





「もうテニスが出来なくなりました」
と泣いて父に謝り続けたというお蝶夫人

ひろみ:困るんです お蝶夫人に憧れてここまで来れた

藤堂:
前にこのレストランに来たこと覚えてる?
僕はここでアメリカ行きを決心した

どうしようもなくなった時はここに戻ってこようと思った
その時は、今みたいに雨が降ってないかもしれない
君がそばにいないかもしれない
この店すらまだあるという保証もない

でも、みんな心の奥底にそういう場所がある
お蝶夫人は今それを一生懸命思い出そうとしている
それを見守るしか出来ないんじゃないかな

決勝戦
ひろみは世界の強豪と互角以上に戦う

ひろみ:
分かるんです
私1人じゃここまで来ていない






禁断の右手を使って、もう二度と右手が使えなくなった蘭子

蘭子:
私は何度でもやり直しがきく
だってもうテニスから離れられないもの

お蝶夫人:私もアメリカに行ってプロになろうかな

蘭子:いい! それ、いいよ!!


OP、EDテーマもファイナルが一番名曲だと思う
あらゆるシーンが重なって、曲を聴くだけで泣きそうになる








「エースをねらえ2」







宗方の死が迫り、それを知らされずに海外遠征に加わったひろみ
号泣を隠して元気づける親友マキのシーンが泣ける

本葬でメダルを見せて、花の上につっぷすシーンも号泣×∞

宗方の切願でコーチを引き継ぐ桂大悟
唯一無二の親友で日本テニス界を担ってきたが
宗方が白血病だと分かってから地獄を彷徨い、仏僧となった

抜け殻のようになり「死にたい」ともらすひろみを寺で預かり
作務から始め、テニスに復帰させるまでを描く

異母兄妹と知らずに仁を愛していた緑川蘭子もまた
テニスから離れようとするのを引き留めたのはお蝶夫人

ビッグサーヴのパワーテニスでお蝶夫人のライバルであり
無茶な練習で右手首を故障し
サウスポーに転向したにも関わらず

ひろみに勝って、お蝶夫人と戦うため
癒えていない右手を使い、二度と使えなくなるシーンも秀逸








大悟:蘭子は数年後の岡を目標にすべきなんだ

勝敗などどうでもいい!と言うひろみに
決勝まで勝ち進むということは
それまで破れた者への責任を負っているということでもある
と諭す

決勝戦は岡vsお蝶夫人






途中から豪雨となっても延期せずに続行を希望する2人
(いやいや、雨降ってコートびしょびしょすぎでしょ!w







2はこの試合の途中で終わり、ファイナルに引き継がれている





エースをねらえ2

エースをねらえ Final Stage




エースをねらえ!(1973)








私がこのマンガに出会ったのはアニメで
いまだにマンガ本で読んだことは一度もない

しかも、観たのはたぶん「新エースをねらえ」あたりからで
その記憶もほとんどないから

この初期のアニメももう1度観てみたいが
今はYouTubeに上げてもすぐに消されて
U-NEXTなどの有料に回されてしまうし
有料サイトでもこの初期版を観られるかどうか分からない

1話だけ公式にアップされていて観てみたら
絵とセリフのノリががもろ70年代w

お蝶夫人と藤堂さんに憧れて
テニスの名門校のテニス部に入ったひろみとマキ










専任コーチが辞めて、代わりに入ってきた鬼コーチ宗方
お蝶夫人のラケットを取りに行き
ひろみとお蝶夫人を間違えるシーンが2人の出会いか







その後のストーリーやキャラクター設定と噛み合わない箇所も多々あるかも
親友のマキのことを「うるさい」って言ってるし/驚





選抜大会の出場選手を決めるのに
たった数回、自分の打つボールを返す姿を見ただけで
宗方は人生を賭ける選手を見つけたのか?!



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『大家さんと僕』 矢部太郎/著 新潮社

2021-03-05 15:21:39 | マンガ&アニメ
近所の図書館で見つけたマンガ

2017年初版で結構最近なのに
2018年にもう25刷って大ヒット!



矢部太郎
お笑いコンビ「カラテカ」のボケ担当(このコンビは知らないなあ
舞台、ドラマ、映画で俳優としても活躍
父は絵本作家のやつべみつのり
本書は初のマンガ

■大家さん
東京生まれ、東京育ち
品が良く、好きなものは伊勢丹、NHK、羽生結弦くん(!


この大家さんがどんな人生を歩まれてきたのか気になる
年齢的には父と同じだから
父も似たようなことを体験しただろうか?と思ったり

大家さんとのほのぼしたやりとりに癒され、笑い
戦争の話がとても興味深い

矢部さんの父が絵描きさんで
大家さんとの出会いも全部運命じゃないかなあって気がした



【内容抜粋メモ】

矢部さんは、マンションに住んでいたが
バラエティー番組の企画で部屋に霊媒師が来たりして
大家さんに「もう更新しないでね」と言われてしまう

(そんな権利あるんだっけ???


引っ越したのは、新宿の外れにある木造2階建て
二世帯住宅の2階を借りて
下には高齢の大家さんが住んでいる






「ごきげんよう」と挨拶し
雨が降ると部屋に入って洗濯物が畳んであるって、私はムリだな・・・/汗

2階はもとは亡き兄が住んでいたとのこと

部屋に呼ばれて行くと、絵や版画が飾ってあり別世界





痩せている矢部を見て「なんで日本が戦争に負けたか分かる気がするわ」

(いや、意外と外国人は日本人の怪力に怯えていたって話もあるよ
 戦争の一番の弊害は、正しい歴史、知識が歪められることかも


自転車置き場にセンサーで点くライトを設置したら
毎回通るたびに矢部さんが点けてくれていると思ってお礼を言うww

戦時中の疎開先が長野
おやきのおすそ分けをもらう

東京から食べ物が送られて来ると
疎開先の親戚に全部食べられたそう

これまで観た映画やドラマでは
疎開先に着物とか売りに行って
食べ物と交換してもらうシーンが多いけど?

当時の長野の友だちが「いいずら」って喋ってて
一体、長野のどこら辺なんだろう???

昔観た、長野が舞台のドラマでもすごい訛ってて
「いやいや、私の祖父母もそんな言葉使わないけど/汗」て思ったことがある


酔っぱらった芸人の先輩に大家さんのことを話すと
「ババージャンボ当てたな」とか
「遺産もらえるんちゃう?」と笑えない冗談を連発/汗


1階が暗く、新聞がたまっていて心配していたら
上京してきた友達と盛り上がって
そのまま京王プラザホテルに泊まったって(!

大家さん:父が厳しくて、お祭りの綿あめが食べてみたかった

(なんか箱入り娘だった純ちゃんみたい


うどん屋さんに入った理由は
「戦前、この辺に電話があるのはここだけだったから」


大家さんに食事に誘われるといつも4時間はかかる
(女子のお茶はそれくらい当たり前だよね


●誕生日のサプライズ
カートの組み立てをお願いされて奮闘していると
おはぎに仏壇用のロウソクを立ててお祝いしてくれる





戦時中、英語は禁止で、1回使うと5銭罰金だった/驚


●赤いスーツケース
中から古い絵が出てきて、昔結婚していた人が描いてくれたもの
すぐ離婚してしまった
裏に何か書いたと言っていたのに、何もない

「結婚て難しいわね」

(そう言いつつも、毎回矢部さんに
 「結婚しないの? いい人見つけるわよ」
 って言いがちなのはなぜだろう???


●ヘルパー
週1回ヘルパーさんが来てくれるが
大声で話し、水は出しっぱなしで
後始末を全部やると逆に疲れてしまうって・・・/汗


●誕生日
大家さんの87歳の誕生日に花柄のパジャマをプレゼントすると
「お出かけに着て行くわ」と大喜び


●草むしり
庭の草むしりに超チャラい後輩・野口くんを連れて行く





のちゃーん:おもにブクロで活動してます

大家さん:
東京大空襲の翌日、サンシャイン辺りで亡くなった人が
たくさん埋められたのを友だちが見たって


(なんかあの辺の空気が澱んで感じるのはそのせいか?
 まあ、どの土地にも戦争の記憶の積み重ねはあるか


意外と丁寧に草を取るのちゃーん
彼のキツいボケにツッコミとして頭を叩いていたら

大家さん:今日の矢部さん暴力的ね/汗


●悩み
舞台に上がってもほぼ喋れないまま過ぎて
この仕事向いているのか?と思う日々

大家さん:
女学生の時に兵隊さんのベルトを作ったわ
疎開先では木を切る仕事で辛かった


(辛さの度合いが違いすぎる!


仕事帰りに「昭和館」を見る矢部
(私も行った 空襲体験もした





昭和館×しょうけい館



●伊勢丹ランデブー
新宿の真っ直ぐな道は、戦時中もし飛行場が爆撃されたら
滑走路にするためだったのではと言われているという話を聞く

伊勢丹に着くと、いろんな店員が声をかけて、矢部のことも知っている

2人のランチで1万円!
デパ地下のたらこが1本2000円!!

家電、服もここで買うという
初めてエスカレーターが出来て、喜んで乗った思い出があるから

3階から上はGHQだった!?



●ほうじ茶
夜はほうじ茶を飲む大家さん
「カフェインが少なく、テアニンというリラックス成分が入っている」


●遺品整理
ある日、いろんなものをポラで撮ってと頼まれて
玉虫のブローチ、版画などの写真に死後譲る人の名前を書く


好みのタイプは太宰治と芥川龍之介
太宰が入水した玉川上水に2人で来る

初恋は姉の同級生
パーティーでダンスしたのが嬉しかった

最近、地域センターの健康ダンスの会で再会!
初恋だったと話すと
「言ってくれれば・・・」

大家さん:
マジメ過ぎたのかしら
もっとスレたかったわ

矢部:39歳の夏はスレます!

大家さん:結構いってるのね(ww



●告白
仕事で共演した女性と銀杏拾いしたり
芝居で共演することになり運命を感じる

女性:幸せになりたいな

矢部は思い切って告白するが
カレシがいるとあっさりフラれる

大家さんの初恋の人は亡くなったと聞く



ごきげんよう




昼のバラエティーに出演して、何も上手く話せなかった矢部だが
大家さんのキャラクターが気に入られてロケに行くことになる

大家さんは緊張するどころかバンバン笑いをとるが
終わった後、「ずっといた動物が怖かった」←ライオンの着ぐるみ/爆



●九州旅行
「以前、松島に行ったのは国鉄最後の日

2人で知覧に行く約束をするが
相方は「大きな仕事が入ったらどうする?」と怒り
舞台でもネタにするが、結局は承諾

当日、仕事が入ることもなく
「東洋のハワイ」と言われた「特攻隊の基地」のある町を目指す
58歳のえみちゃんが一緒

「知覧特攻平和会館」には、10代で亡くなった若者の遺影がずらりと並ぶ

『ああ特攻 歴史コミック 知覧・鹿屋に咲いた若桜』

藤城清治さん「光と影で描く戦争の記憶」@NEXT 未来のために

元特攻隊員・板津忠正さん&腹くう鏡手術@週刊 ニュース深読み



●指宿の砂蒸し
楽しみにしていたのに、高齢の方は断られて砂足?だけになる





えみちゃん:
矢部さんが越してくる前、お姉さんが亡くなって
とうとう1人になっちゃったって落ち込んでいたけど
すっかり元気になった



●昔の言葉
「逢引き」「アベック」「コーヒーを5勺」


矢部さんが初めて一人暮らしを始めた部屋は1階がライブハウスで
夜は重低音がすごかった

居酒屋の上に住んだ時は、夜中に一本締めで目がさめる



大家さん、入院
急に倒れて入院した病院は歌舞伎町の真ん中!
親戚はこのままだと施設に入れるかもと話している

大家さん:
毎日するがなくて、テレビで矢部さんを見たわ
お飛びになられていて、カッコよかった


寂しいだろうとお見舞いに行くと
同室の患者さんが同年代で軍歌を高らかに歌っている
肉弾三勇士 てタイトル怖いよ・・・





大家さん:これからは家賃は管理人に任せることにした



●転院
リハビリ専門の病院に移ったため
のちゃーんとお見舞いに行くと喜ぶ





大家さん:要支援1から要介護1に上がってショックなの

のちゃーん:レベルが上がったじゃないですか!

大家さん:それステキね!



●舞台を観に来る
外出許可をもらって劇場に来てくれたが
スベりまくりで周りに迷惑をかけて凹む矢部





大家さん:若い頃に見た『マクベス』を思い起こしました とベタ褒め!



●リフォーム
甥っ子さんが来て、介護保険がおりるから
リフォームすると言い大喜びの矢部






矢部:また来年も一緒に桜見たいですね

大家さん:梅よ(ww

(ちょうど今、梅が咲き誇っていているよねえ



●あとがき
マンガを読むかと聞くと「のらくろ」「フクちゃん」が好きと言う大家さん

マンガになった大家さんの本を見せると

大家さん:
私は垂れてる目がチャームポイントだから
それを描いて欲しいわ とダメ出しw





最初は天然な方かと思ったけれども
長年生きて、いろいろ体験した大家さんは
酸いも甘いも知る人生のベテランだから
いろんなボケも分かって言っているのかもね


そんな大家さんはもう亡くなられてしまったのか/寂

矢部太郎さん、「大家さん」の訃報を公表 - 産経ニュース






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『奇子』(上下巻)手塚治虫 大都社

2021-02-23 14:56:15 | マンガ&アニメ
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以前、ヴィレッジヴァンガードで見かけて目を惹き気になっていた
メルカリで見つけて安値で購入v

戦後日本の混乱期を大地主の天外一族とともに描いていく大作
『犬神家の一族』的な閉鎖的でドロドロな人間関係
映画『蔵の中』(1981)的、薄幸な美少女と異母兄妹の愛情のもつれ

この物語の後、奇子がどんな人生を歩んだか気になる
手塚さんはぜひ続編を書きたいと冒頭に書いているが
調べてもそうした作品を書いたかは分からなかった


大都社から出たソフトカバーの本書も相当な値打ちものだそう


この作品の前に『きりひと讃歌』(小学館)を書いたとか
この後に「MW」(むう)を書いたとか
手塚さんの無限の才能に改めて脱帽する


ブログ抜粋:
連載版だとハッピーエンドみたいな結末になってます
手塚治虫はハッピーエンド的な結末になったのが納得しなかったらしく
単行本化する際に結末を変えたそうです
因みに雑誌連載版は復刊ドットコムから「奇子 オリジナル版」(全2巻)で刊行されてます
手塚治虫の隠れた傑作中の傑作で、一部に熱狂的なファンがいる



【内容抜粋メモ】(ネタバレ注意

「戦前と戦後の葛藤を」手塚治虫
本書は1年半にわたりビッグコミックに連載
もっと長編の予定だったが、やむを得ない事情でプロローグに終わった

ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」のような構想だった
戦後思想が混入し、混乱と葛藤の中、日本人のバイタリティーを描きたいと思った

最後の1章は描き直した
またタイトルを変えてどこかに発表したいと思う

アヤコと読ませるのは無理ではないかという忠告もあったが
小西編集長がこだわったのは、奥様の名前ということで恐縮した



【登場人物】(作中のジロウによる描写
天外作右衛門 52歳 大地主 天外一族を率いる 傲慢 淫乱
ゐば 51歳 典型的な滅私奉公型貞妻
長男 天外市朗 27歳 打算的で日和見主義者
長男の妻 すえ 23歳 無口でかなり虚無的な悲しさの漂う女
次男 仁朗 戦時中にGHQのスパイをしていた
長女 志子(なおこ)18歳 平凡な明るい性格でだれにも好かれるタイプ
三男 伺朗 12歳 一家ではいちばんしっかり者で理論家
奇子 4歳 義姉に生きうつしの容ぼう 作右衛門がすえとの間に作った子
お涼 白痴の女


■第1章 帰郷
昭和24年1月 横浜港
ジロウが戦地から戻り、母とナオコが迎える
末娘のアヤコは母の子ではないと聞いて憤るジロウ

この頃の日本の看板は英語だったんだな
SHIMBASHIとかGINZAとか





ジロウはGHQに寄り、片目の中から秘密の手紙を出して渡す

大地主の実家に戻ると
父:なぜ御国のために死ななんだ てめえにやる田畑などねえ! と責める

アヤコが父と長男・イチロウの妻すえとの間の子と分かり愕然とする
イチロウはアヤコを虐待し、父は誰よりアヤコを可愛がっている






■第2章 祝殿
祝殿(いわいでん)は農地にある祠 氏神の原形とも言われる





イチロウに呼ばれて、終戦の年、政府の「農地改正法」により
5町以上持つ地主は百姓に解放するよう命じられ
「特別借地法」により貸付地を1町しか持ってはいけないと言われ
天外家の台所事情が苦しいことを伝える

(私の母の実家も広い農地を持っていたが
 周りの田畑も全部買い占められたと聞いたことがある

イチロウはジロウに遺産の分配がない代わりに
仕事を見つけてやると言うが断る

土蔵の影で父がスエをレイプしているのを見てしまうジロウ
イチロウは田畑をもらう条件で妻をさし出したと知る


■第3章 加東という男
スエは首吊り自殺を図る

ナオコ:
いつまでも女の弱い時代じゃない
人間として権利があるわ 戦うのよ!


シロウは極東裁判ごっこをして
ジロウはスパイにされて激怒する

手紙で呼び出され「アメリカ映画はお好きですか?」という暗号を使う
キャノン少佐がボスだという河東という男に会う

1週間後、ある男を指定の場所に連れて行き
その後、その男の死体を線路に置いて轢死に見せかけるよう指示される

殺されるであろう男の素性が知りたくなり、後を尾けると
民進党のリーダー江野と分かり、ナオコは彼の仲間で恋人と知る





国鉄公社が10万人の首切りを発表した背後には
吉田政権が占領軍の傀儡で
アメリカのお膳立てだと話すナオコ

国鉄公社の初代総裁・霜川則之は
GHQのシャグノンに首切りを命じられて頭を抱える



■第4章 時の亀裂
駅に着いた江野はクルマに乗せられる





死体は江野に似ているが別人だと分かるジロウ
言われたとおりに線路に置き
雨の中、誰も気づかないまま死体は何度も轢かれてバラバラになる
(マンガなのにリアルで気分が悪くなった/汗

シャツに血がついていると気づき、慌てて洗っているところを
お涼とアヤコに見られ、自分が好きならこのことを言うなとお涼に約束させる

ジロウはシャツを畑に埋める

死体が発見され、乗り捨てられたクルマは淀山工場の江野のものと分かる
当日、黒メガネの男と一緒だった

コウノの死を知り、絶望するナオコを見て
恋人を死なせた責任を感じて泣くジロウ
ジロウ:真相を知ったら殺すがいい!

お涼が血のシャツのことを喋りそうなため
殴って脅かすと、祝殿から出てこなくなり周りが怪しむ



■第5章 轢死体
霜川は3万人超の人員整理を発表した後
三越に寄り、行方不明となる

事件担当の下田警部のもとに
綾瀬で霜川の轢死体が見つかったと通報を受ける
どこかで似たような事件があったと気づくが思い出せない

10年前からの恩師・田沼刑事から電話があり再会する



■第6章 烙印
田沼からナオコがアカのメンバーと聞かされて驚く父
アヤコはジロウのシャツに血がついていた話をして
いつのことか聞きだそうとするが泣きだしてしまう

「共謙!共謙!」
家族裁判が行われ
ナオコは縁を切られて家を出る

ジロウは練りに練ったウソを話す
あの晩、お涼に迫られて一夜を過ごして血がついた
警察が調べれば、一族の恥がバレるぞと脅す

シロウは血液鑑定すれば真相が分かると主張

ジロウはシャツに石油をかけて焼いていると

シロウ:
ここいらは山火事に敏感だ
黒い煙を見て、みんな集まり、ワケを聞くだろう
自分が誤魔化してやる とジロウを逃がす






「アメリカ映画はお好き?」と女から声をかけられてクルマに乗る
女だと気を緩ませて殺す計画を見抜くジロウ






■第7章 擬態
田沼は下田に淀山の事件と霜川事件が酷似していることを教える
予行練習のようなものだったと推理する
ジロウが怪しいが、一族でかばい合っている

ジロウはスパイの女をレイプして味方につける
女はお涼とアヤコは殺したほうがいいと言う

ジロウはお涼を殴り、池に沈める
アヤコも追うが逃げられる

その代わりイチロウによって、事件が落ち着くまで土蔵に閉じ込められる






■第8章 窖(あなぐら)
父は一族を集めてアヤコの戸籍を消して死んだことにすると決めるが
シロウとスエは反対

シロウはジロウが犯人だと言い、イチロウはジロウを逃がす
一族はアヤコが肺炎で急死したと田沼に話す

遺産を狙う叔父で医者の山崎も「臨終に立ち会った」とウソをつく



■第9章 証言
アヤコのもとに食事を運ぶスエ
スエを姉と疑わず「姉ちゃん」と呼ぶアヤコに涙する

アヤコをいつか出すという約束して、またスエをレイプする父

木に縛りつけられたシロウは
顔が異様に変わったコウノの身代わりに出会う
崖を逃げる途中で滑落する

シロウは血のついたシャツを沼田のもとに持っていくが
鑑定すると鶏の血と分かる→イチロウがすり替えた
だが犯人はジロウだと言い切る

コウノの身代わりは死ぬ間際に沼田を呼び
自分はコウノの替え玉だと明かす

命令したボスの顔は分からないが
コウノの死体を運んだのはジロウだと証言
急いで署名をさせようとするが息絶える

沼田はジロウの逮捕状を出す



■第10章 生ける屍
土蔵はアヤコが暮らせるように村の者が改造する
天井の窓だけが外界との接点となる

国鉄三鷹駅で無人電車が暴走して死者10名を出す
犯行は共産党員とされ、多くの東芝労組員らが検挙された
これを機に政府の左翼への弾圧は厳しくなる

(私の祖父は国鉄に勤めていたな 妙な偶然が重なる・・・

正月くらいはアヤコを外に連れ出すと約束した父は卒中で倒れて
その後、何年も植物状態となる

イチロウは母が父から預かった遺書を持っていると聞く
それはアヤコが15歳になったらみんなに見せる約束



■第11章 動乱の翳(かげ)
スパイの女はマツコという名で米軍のブレーバー大尉の恋人となる
家を出て逃げたジロウは1年もコソコソと
女のヒモ生活をしているのが耐えられなくなる

金城という男が来て、金もパスポートも用意するから
あるアメリカ人を時限爆弾で殺してくれと交換条件を出す





大尉はマチコにプロポーズする
女が小銃で自分を殺すつもりだと知り
時限爆弾で吹き飛ばしてしまうジロウ

金城からもらった50万円の大金はアヤコに送る
本人が受け取れない場合は、母のイバが受け取るようにする

朝鮮半島で戦争が起きる

アヤコは蔵の壁を掘って逃げようとたくらむが
コンクリートで固められていて絶望する
シロウから本当の母親はスエだと告げられる

土蔵で7年も生きているアヤコを医者の立場から興味を持つ叔父

アヤコは初潮を迎えて驚き、死ぬのだと恐れる



■第12章 さなぎ
昭和31年 銀座
朝鮮戦争の特需により暴力団「桜辰会」の会長までのし上がったジロウは
祐天寺富男と偽名を名乗っているが天外だと言い張る下田
田沼ががんで余命1か月となり執念を引き継いだと話す

青少年の行動は歪んだ戦後教育で社会問題を繰り返し
米軍基地周辺では退廃的な事件が起こり続けた

シロウが運んだ雑誌で男女の恋を知り、興味津々のアヤコ
スエを「かあちゃん」と呼んで驚かせる

アヤコから「一度だけでいいから抱いて」とせがまれて断れないシロウ





その後も通い続けていることがイチロウにバレて殴られる

シロウ:
オレは天外の過去帳を調べたら、まるで汚物溜まりだ
兄妹、姉弟、夫婦、いとこらが犬か猫みたいに混ざり合って
子を作り、その子同士が混ざり合い

小作人や他人の女にも子を生ませ
その都度、金と権力でもみ消していた

お涼もおやじが吾作の女房の間に作った子だ
11年も地虫の蛹みたいだったアヤコに
せめて生きてることを味わわせてやるんだ



■第13章 人形の家
アヤコは15歳の誕生日を迎える

植物状態の父と一族の前で遺書を読むイチロウ
遺書には「遺産の8割をアヤコの生みの親に譲る」とあり狼狽する

事情を知らない親族は、妻イバに遺産を残すのは当然だと言うが
イチロウは自分が家督を継いで遺産をもらう約束だったと訴える

女房のものは亭主のものと
スエに証文を書き換えるよう命令するが断り
離縁状を渡して家を出て行くという
スエの首を絞めて殺してしまうイチロウ

みんなには自分に遺産を残すと言って急に家を出て行ったとウソをつくが
毎晩、悪夢にうなされ、酒に溺れるようになる

アヤコが生きているのを知っているのは叔父の山崎だけ



■第14章 泥流
昭和36年
山崎はまだアヤコに会いたいという未練があり
イチロウに黙って土蔵を開ける





すっかり成熟したアヤコを襲おうとしてシロウが助ける
一緒にここを出ようと連れ出そうとすると
12年間も暮らしていたために
恐怖のあまり外に出られなくなっていた

シロウ:
オレはこの家が垂れ流した汚物を全部おっかぶって飲みこんでた
オレはアヤコを犯し続ける 結婚してもかまわん
裁くのはオレじゃねえ

父が死ぬ

葬儀にはナオコも来る
アヤコがまだ蔵で生きていると知り
行くと上げ蓋に釘が打ってあり驚く

天窓から声をかけるとシロウが来る
ケダモノが襲わないよう、今は自分だけが食べ物を渡している状態だと話す
シロウ:ガラス越しに鑑賞するだけだ 温室の鉢植えのように

イチロウはまたナオコを追い出す
イチロウ:今度はおやじのヒモつきでない嫁を探す



■第15章 光陰
家督を継ぎ、再婚するイチロウ

アヤコはなんの損傷もなく
幼さとひよわさの中に、人形のように清潔をもって育つ


昭和46年
国道323号がちょうどスエを埋めた所を通ると言われて断固反対するイチロウ

坪2800円出すと言う役所の人間を追い返すと
今度はアヤコのいる土蔵の土地を売れと言われ
強制執行もやむを得ないと脅される


昭和47年
県知事の承認で「土地収用法」にのっとりトラックが来る
シロウは長持ちの中にアヤコを入れて持ち出し、蔵は取り壊される

(今、私の実家はオリンピック道路にされそうになっているが
 父が反対し続けても、結局、強制的に撤去となるのだろうか?





外に出そうとすると絶叫して拒む
それを見た母はアヤコの貯金通帳を見せる
ジロウが大金を送り続けていて、それを全部貯めていた
祐天寺富夫と書かれた封筒に住所もある

アヤコはスエの着物を着て、トラックに乗り、町を出る

山崎はスエの通帳や印鑑を見つけてイチロウを問い詰める
スエを殺したのがイチロウと分かり、母は頬をぶつ



■第16章 桜辰会
アヤコはジロウを訪ねるが箱から出て来ない
アヤコが閉じ込められたのは自分のせいだと
保護者となって、お手伝いに世話を頼むトミオ

金城は政治屋に献金するのはもう止めたほうがいいと忠告
銀杏会の圧力を押さえるため、政治屋の柳田の力が必要だと言うトミオ

銀杏会の森伝会長と互いに譲歩しようと言っている最中
若い連中が銀杏会の中堅幹部を1人殺す事件を起こす

下田警部が担当
キャノン機関で政治的暗殺グループに加担していた天外の過去を調べて
会長殺しのチンピラの引き渡しを求めるが
トミオは自殺したと言って撃ち殺す

沼田は臨終の床でジロウをいつか逮捕してくれと下田に託した

シロウはアヤコを探してトミオを訪ねるが追い出されて姉を訪ねる

姉:
あの人の復讐を絶対に忘れない
世の中がどんなに変わっても怨念は絶対に消えねえから
あの人を殺したのはアメリカのやつらだよ!



アヤコは近所の子どもと遊び、また遊ぶ約束に1万円を渡して驚く親






下田の息子で検察庁勤めの波奈夫と出会う





トミオは1人で銀杏会に来る
片目に爆弾を仕掛けていて、爆発すればもろとも吹き飛ぶと脅す





会長に国土改造開発庁の井登畑を紹介する
橋の建設計画を頼まれ、30億の利益と聞くと納得する会長

トミオ:長官の政治生命はわずかだと知らずに 政界オンチはとろいもんよ



■第17章 合歓(ねむ)の花
ハナオはアヤコから数奇な人生の話を聞いて驚く
アヤコ:私、大人の女になりたいわ あなたが好きだから
とあっさり体を預けるアヤコ

アヤコはトミオも好きだと裸で迫るが拒まれて箱に入って泣く
トミオ:お前の狂った常識をもとに戻すのがオレのせめてもの償いだ

ハナオは父に母との馴れ初めを聞く
母が警視庁に入るのを嫌がるのは
昔、日本軍を誹謗して思想犯としてぶちこまれたことがあるから
その時力づけたのが沼田で、下田に引きあわせ、ひとめぼれで結婚

トミオはアヤコを町見物に連れ出す

トミオ:
汚い空 臭い空気だ
この中に1000万人が押し合いへし合い住んでいる
何分かに1人死んでいく
人が人並みに扱われない
それでいて結構満足しているバカ者の町へなぜ来たんだ



マンションの部屋に入れて
対人療法の暗示をかけて土蔵の記憶を消そうとして失敗する

ハナオはアヤコを暴力団の会長の家に置いておくわけにはいかないと食いつく

(ここでふと思ったけど、ジロウの役を
 私の大好きな森雅之さんが演ったらさぞ似合うだろうなと思った
 絵が似ているし!





トミオ:俺を保護者と認めるなら1年アヤコを君に預けてやろう

トミオが用意した立派な別宅で暮らし始める2人
トミオはアヤコを愛していることに気づいて苦悶する

部屋で全裸でいるアヤコを見て
ハナオがいない隙に襲いかかる下っ端

そこに下田が来て追い払う
淀川事件のことをアヤコに思い出させようとして
トミオはアヤコの兄ジロウだと教える

ハナオ:せめて彼女を一人前の女性に戻すまで待ってくれ

トミオも来て、クルマの中で話す

下田:
会津につぶら堂という塔がある
カタツムリのようにねじ曲がり、中に入りのぼると出口に出てしまう
警察内では事件の核心に触れようとしてふり出しに戻ることをつぶら堂と言う

クルマを停めた所で機関銃を撃ちこまれ
下田はかすり傷で済むが、トミオは重体となる

1973年 銀杏会と桜辰会は一般市民を巻き込む血で血を洗う抗争となる

(本文にも「仁義なき戦い」とあるけど、すっかりVシネの世界!

警察に捕まったのは、アヤコを襲おうとしていたチンピラ
自白する前に首を吊るが、Kに頼まれたと住所を書き遺す

そこには死後2週間ほど経った死体があった
その写真を見せられたトミオは、河東だと思い出し
当時の事件関係者が1人ずつ殺されていると分かる




■第18章 人間回路
トミオ:つくづくこんな暮らしが嫌になった けじめをつけようと思う と金城に話す

柳田に1億渡して、戦後運輸省鉄道総局のことを聞き出す
霜川を通じてGHQのウィロビー少佐とも親しかった柳田

二重帳簿を公にすると脅すと
少佐は民政局と反目し、米国防省の指令を受けて破壊工作を続けていた

ウィロビーの下で働いていたのはフレッド・キノシタ中尉と金城だったと話す

トミオ:
オレが20何年か追われることになった名が分かった
そいつは加東を殺し、オレも狙った
殺す算段をしたのはお前だ!

金城の金庫から殺す人間の名前のメモを見つけた
銃で脅すとビルから飛び降りてクルマに轢かれる金城

トミオは全国指名手配される
新聞を見て、ジロウだと知り驚くナオコ

数日後、ジロウは淀山に帰ると母に見つかる
これ以上関わりたくないと山崎にすがるイチロウ

山崎:奥ノ沢に炭の貯蔵穴がある 外からは分からない

ナオコはコウノの墓参りに来るとジロウも来る




■第19章 暗黒
兄だと明かし、コウノを線路に置いたことを話す

ジロウ:
オレははじめ、左翼弾圧のためのアメリカの手段かと思っていた
だがGHQの参謀本部と民政局の仲が悪い

ベトナムからアメリカ軍がひきあげ
時を同じくして組織は解体した
その始末をつけるのだろう
オレはアヤコを連れてアメリカに行く

ナオコは恨みを晴らすため、ジロウの首を刺した後、山崎を呼ぶ
一緒にいたイチロウ、シロウ、途中で会ったアヤコ、ハナオも一緒に来る

穴の中で手当てを受けているジロウ

話を聞いて、親族が犯人をかくまっても罪にはならないと言うハナオ(そうなんだ/驚

シロウ:叔父が狙っているのはジロウ兄貴の金だ

ジロウはお涼を殺したのも自分だと明かす
シロウはイチロウがスエを殺したことも明かす

山崎はアヤコが週刊誌などに話したらおしまいだと言い
ジロウはアヤコを連れていくと言い
シロウはダイナマイトを吹き飛ばし、土の下敷きになって死ぬ

土穴に閉じ込められ、食料もなくパニックとなる中
ずっと土蔵で暮らしたアヤコだけが平気で笑う

ハナオ:アヤコは復讐してるんだ

山崎はアヤコを刺そうとしてジロウに殺される

アヤコは母がよく歌ってくれた子守唄を歌い
それを聞いてスエの亡霊を見たとイチロウは気が狂う

その後、偶然により全員発見されたが
アヤコを除いて全員死亡

最後にとっておいた空気穴がすぐ外に通じていたって皮肉





アヤコは姿を消す

母:
もうええ 勝手にさせといてやってけれ
おたがい年をとって時代が変わりのしたなす

今の若いもんはわしらと違う
それでええのかもしれんのす
天外の家はわしさえ達者なら潰しはしねだ






最後の最後に母親が残るって、女性の強さが分かるラスト

あくまで天外家をストーリーの中心に置いているけれども
アメリカの工作は都市伝説に通じるものがある

明治維新の歴史も怪しいのに
ついこないだの戦後の混乱期に何があったかも
私たちはもしかして重大な真実を何も知らされていないのかもしれない




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『うしろの百太郎』 第3集 つのだじろう

2021-01-30 11:51:40 | マンガ&アニメ
実家から送られてきた箱の中に入っていた
いつ買ったか覚えていないが
ブックオフの100円のシールが貼られている

つのださんと言えば『恐怖新聞』のほうを夢中に読んで
このシリーズはこの1冊しか読んでいない

「マンガ感想メモリスト2」カテゴリー参照


今読むと心霊やらポルターガイストなどなど
今で言う「都市伝説」系の話が盛りだくさん!

私は小さい頃からこうした本ばかり読んでいたから
霊魂、スピリチュアル系、宇宙の話もすんなり耳から入って
なにも疑うことなく信じていた

眉村卓さんの小説も愛読していたから
タイムパラドックスやタイムワープ、異星人なども
現実に十分起こり得るだろうなと思っていた


アニメ化もされたのか/驚

うしろの百太郎 - OP



【内容抜粋メモ】

■第7章 磯幽霊怪異変
少年・一太郎と父は伊豆の海に来る
去年も水死体を見たのに、また水死体があがり、泳ぐ気が失せる

その後、宿の娘・サヨ子に海に誘われ
海に引きずりこまれる

サヨ子は海で溺死した地縛霊だった

心霊研究科の父は霊夢で息子が海に沈められるのを見て
宿の主人とともに一太郎の霊も見たことから
死んだのだと捜索を諦め、仮通夜をする






その後、火葬場に行こうとすると豪雨となり
一太郎の主護霊・百太郎が止めるような姿で現れる






母の実家が近く、そこで土葬することにする

心肺停止が死と定義されているが
死んだと判断された人が蘇生した例は世界中にあると話す父

ピラミッドもモノが腐らない設計になっている







■第8章 一太郎が死んだ!
東京にいるはずの愛犬ゼロがテレポートしてきて
一太郎の墓を掘り返して助けようとするが追い払われる






父母になにか伝えようと吠えるが通じない

テレポート現象も世界各地で先例があると話す父
超能力者・清田益章くんの例など













一太郎は棺の中で蘇生し、パニックになるが
父が用意した手紙を読み、知らせたため助かる

一太郎は、サヨ子と百太郎が争うのを見たり
異形のものらに追いかけられる死後の世界の話をする

自分の仮通夜を見て、父の体を通り抜けたり
暗闇で異形のものらに追われ、百太郎が助け
肉体と幽体を結ぶ緒が太くなり、無事に体に戻れた















アメリカでも心霊調査会(ASPR)のカーリス・オシス博士らが研究
「OOBE(Out of the body experience)」と呼ばれる「幽体離脱」



■第9章 恐怖の心霊写真
先輩・大友が心霊写真を調べて欲しいと一太郎に頼む






父、一太郎、大友、ガイドの望月は
写真が撮られた山に行き、テントを張る

そのそばで写真を撮ってみると、あるはずのないテントが映り
その夜、同じ場所にテントがいつの間にか張られている

確認しに行った望月は、爆破事故に巻き込まれ
テロを計画していた過激派組織の地縛霊がのりうつる





それは心霊写真に写っていたアラブ系外国人で
国会議事堂を爆破しようと企て
ダイナマイトの爆破事故で3年前に死んでいた

一太郎は人質にとられ、父は警察に通報
望月は列車から飛び降りて、国会議事堂に向かう

父は彼が悪霊団にのりうつられたと話す

「霊の構成」





望月は国会議事堂に忍び込みダイナマイトを投げるが
百太郎の念力のお蔭か不発に終わり、そのまま逮捕される

クーデターを起こそうとして割腹自殺した三島由紀夫の背後にも
2.26事件で無念の死を遂げた青年将校の霊がついていたと
美輪明宏さんが証言している







■第10章 念写の実証
一太郎はゼロとも話せるのね!

やけに超常現象に詳しいゼロは
超能力について話し始める









ゼロ:おれの知るかぎりその超能力をもつ少年は現在日本に少なくとも3人いる

ゼロはポラロイドカメラに念写してみせる






念写を世界で初めて発見したのは、福来友吉博士
明治43年、長尾郁子の透視能力実験中に偶然発見された









真向から否定したのは、東大総長、物理学者の山川健次郎博士

明治44年、長尾邸で対決実験が行われた
この結果がのちに日本が世界の心霊科学などの研究から
大きく出遅れる要因を作ってしまう


(これって『貞子』のモデルではなかったっけ?


1回目の念写は成功
2回目は山川の部下のミスを郁子が指摘した

山川は詫びて帰ったが
面子を守るため、新聞記者には「インチキだった」と発表

それを鵜呑みにした世の中の人は「超能力はインチキ」と思い込んだ

世間から非難を浴びた郁子は精神的苦痛のため同年に亡くなり
福来博士も東大を辞めざるを得なくなった

東大心理学科では、心霊問題はタブー視された

父:
マスコミによって新しい事実を広く伝えることが出来るが
逆に間違ったことを伝える凶器にもなる



足立区生まれの清田益章くん
超能力に気がついたのは
ユリ・ゲラーの来日によるスプーン曲げ






ほかの超能力少年らは後ろ向きや
触らなくては出来なかったために疑われたが
彼だけは前を向き、スプーンに触らずに曲げたことが話題となった

念写の話に興味を持ち、ポラロイドカメラで試してみたところ
最初は真っ黒な数枚

その後、近くにあったマッチ箱のデザインにひかれて
外で試したら、念写に成功した















後心霊研究所においても何枚も念写に成功した
カメラにキャップをしたまま
頭のない人間、その場にいなかった人間も写った

彼は疑いの目で見る「妨害念」にも強かった

1985年の「筑波科学万博」で「超能力館」のパビリオン建設が予定されている

(本作はそれより前の1983年発行
 あれ?「つくば万博」、家族で観に行かなかったっけ?


イギリスの心霊大学学長パウル・ベアード氏:
昔はESPと言ったが、今は「PSI構造」(心理的)と呼んでいる

若い年齢によく出る能力で、思春期を迎えると消える人が多い
性的な機能と密接に関連していると言われる

疑惑の目のない所でのびのびと能力を伸ばすのが重要



イギリス心霊協会 トム・ヨハンセン事務総長:
こうした能力を持つ少年の体内にはエクトプラズムがたくさんある



■第11章 ポルターガイスト
映画化もされてブームになったね

「サタデーナイトライブ」でエディ・マーフィーがスタンダップコメディで
ネタにしていて爆笑した

エディ:
俺ならそんな目に1度でも遭ったら、すぐに引っ越すね
なのに、白人はずっとそこに住み続けてるんだ!?
おかしくないか???(爆

まったく同感!


夫トーマスの頭上にオノが降ってきて
ポルターガイストに殺されたと証言する妻

妻、娘、お手伝いさん、黒人少年の4人の目の前で起きた事件
警察はこの中に犯人がいると探るが
父はポルターガイストについて説明する

カナダのカンバー湾の港町に住んでいたチードという4人家族
エルサスという娘の体がボールのように膨れ
布団などの家具が舞い上がり、ラップ音が鳴り
神父や学者も解決できないまま、娘の背中にナイフが刺さって殺された






この現象は1年近くも続いた(なんで引っ越さなかったの???

一太郎も見えない力によって宙に上げられ、窓から投げ出される






父:
ポルターガイスト現象は霊の仕業と言われている

1つは死んだ人霊で、希望を知ってほしいために引き起こす
もう1つは悪霊が人に危害を加える目的で起こす

父はこの現象を起こしている霊と交信してみようと提案するところでつづく。。。


世界で心霊を科学的に研究しようと
心霊科学研究がはじめられたキッカケとなったのは
有名な「ハイズビル事件」



***


最近ハマって見ている吉濱さんは陰陽師
地球のアセンションは、これらの幽界、霊界がなくなれば
より加速するって話していた

死後の世界は、世界中で共通した話が多い中
同じくYouTubeを発信しているDilaさんの場合は
死の瞬間からパラレルワールドに入った体験を話していて興味深い


これら今はまだ不可解な現象とされていることも
近い未来、すべて科学で証明されることだろう


コメント

「パタリロ!」の初版本

2021-01-27 12:22:10 | マンガ&アニメ
実家から送ってきた箱の中に「パタリロ!」が数冊入っていて
1冊だけ初版本だったから
どれほどの値段で売られているのか調べてみた

パタリロ 初版の値段と価格推移は?|1件の売買情報を集計したパタリロ 初版の価格や価値の推移データを公開

 


これは少年探偵団シリーズと違って
単なる古本扱いなのか?
違いが分からない・・・???


なぜか巻が飛んでいるものの
どれも何十回も読んだ巻ばかりで
何度読んでも楽しめる♪

4巻の巻末にある「怪奇生花店」
今でも読み応えがある短編






ライバルの花屋の息子が
どうやってそんなにキレイな花を育てられるのか探ろうとして
騙したことがバレて

実は虫や動物の死骸から養分をとって育てていたと分かった時には
自分も縛られていて、生きたまま種を植え付けられる

見事な花が咲いたけれども
「なんだか怖くて買えない」と遠慮する客に
「クスクス」と笑う花屋の青年






毎回おかしくて全く意味のない天才的な発明をしているパタリロ

顔の中身が入れ替わるって話は何度見ても笑うww






学生時代は、友だちと本屋で何時間もマンガを立ち読みしたっけ
「パタリロ!」があまりに破天荒で
体をよじるほど笑ったことがあるのを思い出すw


コメント

アニメ『銀河鉄道999』 1~29話

2020-07-19 12:17:35 | マンガ&アニメ
Amazonプライムのdアニメストアに登録していた際
アニメの更新日をスマホにメモしていたにも関わらず
なぜかもう引き落とされていて

なにか観るものはないか探したけれども
ひっかかるものがなく
もう一度、今作を始めから観直すことにした

昔から何度も再放送されるたびに観て育ち
以前、改めて、DVDで一気観したけれども
その時も時間が空いて
何巻まで観たかあやふやになったようなメモになっている

なにせ100話以上の長編だから
今回もまた、いろんな用事が重なったせいもあり
観れたのは半分くらいまで

先が気になるけれども
契約が切れるのは7.17までで
17日朝、アプリを開いてみたら有料になってたから
また途中までになってしまった

てか、7.17までって言ったら、フツー17日の23:59までと思わない?
実際は7.16の23:59で契約が切れるなら、「7.16まで」と書くべき
それで前回は更新されてしまったんだ




「作家別」カテゴリーに追加します




【内容抜粋メモ】

●1 出発のバラード
何度観ても感慨深いのは第1話

科学は発達したが、貧富の差が激しい地球
タダで機械の体をもらえる星があるという噂が流れる

父を働きすぎで亡くした貧しい鉄郎と母も999の高額なパスを買うため
吹雪の中を都心へ向かう途中
人間狩りに遭い、機械伯爵に撃たれて死ぬ母









父母の分まで長生きするんだと誓う鉄郎だが
吹雪に倒れ、謎の美女メーテルが助ける

メーテル:
999のパスをあげる
条件は自分と一緒にいてくれること


喜ぶ鉄郎

機械伯爵がパーティーを開いている音を無線が拾い、復讐に行く
「頭は撃たないでくれ!」と懇願するが容赦なく撃ち、屋敷に火を放つ

機械警察と機械警察犬に追われ、機械馬のソリで助けてくれるメーテル
メーテル:999に乗ればもう地球には戻れないわよ
鉄郎:僕は戻ってみせる

メーテルがシャワーを浴びていると、男の声がして
戸を開けると
メーテル:私一人よ 変な鉄郎

まあいいかと楽観的な鉄郎
メーテルが母に似ているのも偶然だろうか?



●2 火星の赤い風

片脚だけ機械の老人:
自然に生きて、自然に死ぬのが幸せな気がするぞ

異星人の資料から作った999
機関車自身でミスなく動くってAIみたい

クリスタルガラスのクレア
生身の身体になりたくて999でアルバイトをしている
トンネルの中で死神のような幻覚から鉄郎を守って砕ける



(本作にはメーテルはもちろん、たくさんの美女が出てくるけれども
 私はこの最初のクレアが一番好きかも



●3 タイタンの眠れる戦士
なにをしても自由な星でメーテルがさらわれる
老女から息子の形見の帽子と戦士の銃コスモガンをもらう





●4 大盗賊アンタレス
999を乗っ取り、自分の星まで行けと命じる
レントゲンでメーテルも映されるんだよね






コスモガンを直してくれる
アンタレス:撃たれる前に撃つんだ



●5 迷いの星の影(シャドウ)
冥王星 ここまでに来て、地球に戻ろうか迷う星だという
氷の墓場で泣いているメーテル
親しい人が眠っているという

管理人シャドウは一番美しい時の自分を氷漬けにして
機械の身体にしたが、満足できずのっぺらぼうのまま
鉄郎の魂を奪おうとする





●6 彗星図書館
コメットステーションでは、重力がない
本屋に松本零士のマンガがあるw

男に難癖をつけられ、撃たれて病院に行くと
勝手に高額な機械の手脚にかえられそうになる
払えなければ一生ここで働けという医師
窓口で金を受け取る男とグルだった




なんとか999に戻ると、2人に化けた貧しい親子がいる
なんとか乗せてくれと頼むが追い出す車掌
自分と母を重ねて同情する鉄郎
太陽系を出ると無法地帯となると警告するメーテル



●7・8 重力の底の墓場 前編・後編
重力の底に落ち、前に事故った列車とぶつかって停まる
2日しか経っていないのに乗客はみな白骨化している




時間を進めたのはリューズ
メーテルとは知り合い?
鉄郎は連れて行かれるが助けてくれないメーテル

リューズの星に行くと白骨だらけ
みんなリューズの願いを拒んだため

リューズ:
宇宙に神はいない
万物の真理と時の流れがあるだけ

リューズの部屋は全宇宙の時間を司っている
リューズは自分とここで暮らしてくれるなら
これまで殺した機械人間の身体をあげると言う




500年前、男爵の愛欲しさに機械の身体になったが
デザインが古くなると捨てられ、時間を操る能力を得た

自由と引き換えでなく、自力でもらうと拒む鉄郎を見て
自分にもそんな信念があればと鉄郎を999に返す

リューズ:いつかメーテルのために自由を失うことになるわ



●9・10 トレーダー分岐点 前編・後編
ローカル線に乗り換える場所で、たくさんの列車が行き交う
(大地くんなら全部に乗りたいだろうねw

レストランで10倍の値段を出して
合成じゃない本物のラーメンとご飯を食べる
(このアニメで一番美味しそうなのはラーメン

ガラス張りの外には水しか飲めずお腹を空かせた人々が集まり、食欲をなくしてホテルへ
(毎回、食品ロスシーンが気になる・・・

大嫌いなお風呂に入らされる

やっと見つけた中華屋でラーメンを食べ
女性に奢ると、次々と空腹の人が押し寄せ
銀河鉄道から毎回もらう金貨がなくなり追われる
女性に助けられ、そのまま野の花列車に乗せられる

花子は出稼ぎに出てから何十年ぶりに帰省して
鉄郎を婿だと両親に紹介すると大喜びする両親
結婚式にいるのは花子と両親だけで狐につままれたような鉄郎




メーテルが野の花列車に乗せてくれて999に間に合う

メーテル:
花子さんは悪い人じゃない
ただ、生きるのに精一杯で恋人が出来なかっただけよ



●11 不定形惑星ヌルーバ

メーテル:
宇宙にはいろんな星があるけれど
宇宙全体を見た人はいないわ

不定形のヌルーバ兄妹はメーテルと鉄郎の型をとり
なりすまして999に乗ろうとしてバレる




懲らしめていると父親が助けてやってくれと頼む

父:
形あるものは、いつか崩れて老いさらばえてゆく
形がなければ、変な差別もされずに済むというのに


ヌルーバは自殺の名所でもあり
若く美しいカップルが、ずっと若いまま、一緒にいたいという想いで
身投げをするのを見る

ナレ:鏡を見て嘆く必要などないと鉄郎は思う



●12・13 化石の戦士 前編・後編
線路に置き石(!)があり999は転覆
(未来的なことと、今っぽいことが混ざってて可笑しい

外はとてもリアルな人の彫刻だらけ
列車妨害をした男は鉄郎のパスをとり
石となったリージャを元に戻すため999に乗るという
鉄郎は背中に派手な切り傷を負う




メーテルが鉄郎を医務室に運び
医療は20世紀と同じだと
サーベルで切られた背中を麻酔もなしに針ですごい雑に縫ってる!
医務室はあっても、医者がいないって意味ない・・・

パスを持っている者が乗客になるルールで鉄郎は降りてくれと車掌に言われる
これも酷いルール でも後で変わるんだよね フシギ

以前は地球と似た星だったのに
化石化ガス雲に覆われ、みな化石と化してしまった

また化石泥棒がリージャを盗もうとして、男は捕まる
そこにまた化石化ガス雲が近づいて来る

泥棒をやっつけ、2人は決闘するが
男はわざと撃たれてパスを返し、リージャを隣りに持ってきて
もし石から戻せる方法を見つけたらみんなを助けてくれと言って雲に飲まれる




毎回、鉄郎たちが列車に戻るのがギリギリになるからハラハラする



●14 二重惑星のラーラ
2つの星が雨で繋がっているように見える完全機械化の星
脳以外すべて機械って素子みたい

レストランに入ると生身の人間はバカにされ
メーテルは皮を剥がされそうになり
機械伯爵に殺された母を思い出し、全員を撃ち殺してしまう鉄郎

医者のラーラに轢かれて、助けると思いきや
機械の身体に飽きたから鉄郎の心と入れ替わるという





家に火をつけ、鉄郎を救うメーテル
ラーラは相棒の男の心とメーテルの心も入れ替えようとする
メーテルは最強の銃で脅し、鉄郎の心を戻させる

遅れて999に乗ったメーテル
その後、機械惑星は破壊される
メーテルの正体はなにかと気になる鉄郎

黒騎士の私有星に落ちてしまう鉄郎
ここをパラダイスにしようと不動産屋(!)から買ったら
騙されて暗黒に包まれ、誰も来ず、友だちになってくれと頼む騎士

断ると宇宙銛を投げ、メーテルの腹に突き刺さる
「お前には重要な使命がある」とまた謎の声がする

騎士を撃つと、機械人間になるためお金が尽きて
身体はサンマやパイナップルの空き缶でできてる!

999に戻ると、メーテルが無傷で座っている
暗黒のガスが見せたウソの映像だと説明して納得する鉄郎



●15 水の国のベートーベン
水中を抜けると自然あふれる星
自然に反するものは作らないルール

メーテル:これが地球でとっくの昔に滅びてしまった自然の姿よ

昔ながらの民宿に泊まる
女将に機械の身体をもらいに行くと話すと
女将:今の若い者は自分にけして満足しようとしないんですから

露天風呂に一緒に入り
鉄郎:メーテルはお母さんみたいだ

そこにパスを盗もうと山賊が出たと思ったら
宿の息子で、大作曲家になりたいと夢を話す
「いつか999に乗るんだ!」とピアノを弾く





●16 蛍の街
見た目は美しいが貧富の差が激しい蛍の星
都会的な街のホテルに泊まる鉄郎ら

洗濯物があればやるという女性
靴の代わりに藁?を履いているのを見て
金貨をあげると「お恵みは要らない」と拒む

その後、アパートに来てくれと頼むフライア

ボロなアパートを訪ねると、マンガ映画の演出家になるのが夢だと話す
たった一人の友だちだった猫の物語の絵コンテを気に入ったら買って欲しいと言う

停電になり、蛍のように光るフライア




フライア:
見ないで!
この星では光の良し悪しで美しさが決まるの
私のぶちは一番醜い
産まれて一生が決まってしまう

だから、才能を磨くの

外で全身が輝く男に光らない鉄郎は虫けらのように言われて

鉄郎:こんな星、一度むちゃくちゃになってやり直ししなくちゃダメなんだ!

メーテル:ここは見かけだけにこだわる虚栄の星よ

翌日、フライアが来て、金貨2枚を払い、絵コンテも返す
鉄郎:映画が完成したら、宇宙のどこかで見させてもらうよ
感激して額にキスされてメロメロになる鉄郎

駅まで見送りに来たフライアを突き飛ばす昨日の男
鉄郎は決闘しようというが慌てて逃げ腰になる

メーテル:可哀想に 見栄だけで宇宙にでたら、すぐに死ぬわ

フライアは鉄郎ソックリの木彫り人形をくれる

ナレ:
その後、フライアの映画はいろんな星で上映され
その冒頭に鉄郎の友情と勇気に捧ぐと書いたが
鉄郎がそれを観たかは誰も知らない



●17 装甲惑星
装甲惑星はすべて装甲でできたテクノロジーがすぐれた星だったが、今は寂れてしまったという
緑がキレイな草原に飛ぶ装甲昆虫は、鉄をも貫通し、
鉄郎をかばったメーテルの身体を突き抜ける

10km先に医者がいると列車が教え、探しに行く鉄郎

また謎の男の声:
お前には鉄郎を守る使命がある
死なせはしない


メーテルの身体が光る

せっかく医師を見つけたのに、老衰で死にかけている上、直せるのは装甲のみ
息子のヌータルは、植物だけになってしまう前に鉄郎を生贄に捧げようと言う




崖に追い詰められるとメーテルが助けてくれる
車掌さんが別の医者を見つけてくれたと言い、すっかり元気

この星が滅んだのは、弱肉強食をなくそうとすべて装甲にしたら
エサがなくなり、生贄が必要になった

鉄郎:弱いものを食べる自然の法則に逆らわずに生きる方法はないのかい?

メーテル:私にはわからないわ

(みんな植物性のものを食べればいいのに



●18 泥のメーテル
雨の都では、星ができて以来ずっと雨
1日で大木が育つ植物にとっては天国

メーテルは外出し、知らない女性に電話で呼ばれて
近づいてはいけないと言われた泥の池、雨の都のスラム街に吸い込まれる

メーテルと名乗る女性の泡の家で目覚める
「一緒に暮らしてくれ」と言われて断って逃げると
「地面から200mも下だから圧力で潰されるわ」

テレビをつけると
「尋ね人の鉄郎を見つけたら、999はなんでも望みを聞く」と言い
メーテルはここを出る決心をする

泥が吸い上げられ、金持ちの家の材料となるという
メーテルの望みは、999のパスと鉄郎




列車に乗り、しばらくすると泥の粉になって崩れてしまう
産まれてからずっと泥の中で暮らしていたから、地上の乾燥に耐えられなかった



●19 ざんげの星
どこもかしこもピカピカにキレイな星
空気を汚すからクルマも禁止

車掌さんは休暇をもらって喜ぶが、暴漢に襲われて貴重品を盜まれる
一緒のホテルに誘うメーテルら

電話で呼ばれて、地下で記憶を消されそうになる
完璧にキレイで安全なのが売りの観光業がダメになるという理由




車掌は風呂に入っているところを暗殺者に見られ
服を脱ぐと中身がないため失神し、事情を聞き出す

危うく殺されそうになるところを救ってくれる車掌さん

ナレ:
もし聖人ばかりの世界があるもしたら
そこは多分地獄という名で呼ばれるだろう
80年間座禅した修行僧がそう日記に書き残している

(たまにナレが名言みたいなことを言うけど
 実在のものなのか、今作のフィクションなのか分からないんだよね



●20 プロフェッショナル魂

メーテル:
思い出に浸る星で、気が滅入る
目が合ったら破壊するのよ

ホテルには、機械人間のプロフェッショナルばかり
永遠にマンガを描く者、銃を作り続ける者

鉄郎は、男と目が合い、連れて行かれる
縛り首のプロを撃ち殺したのは早撃ちのプロ




鉄郎に何度も何度も早撃ちの訓練をさせるため
メーテルは已む無く決闘して撃ち殺す

メーテル:
殺したくはなかった
でもそうしなければ、鉄郎が死んでも訓練させたでしょう
ここにたどり着く人はみな戦いに疲れ、仕事に疲れて、人生の終着駅みたいな星

プロの爆破技師が自爆して列車が停まる
どこかに爆弾を仕掛けたと言う
その車両だけ外すと、間もなく爆発する

メーテル:信念に基づいて、自分の選んだ道を歩んでいることだけは立派だわ



●21 枯葉の墓標
中が二重構造の星
ピンクのビキニになって空の牧場を泳ぐメーテル

重力がなく、丸くなった牛がいる
星全体が食肉工場のようで、輸出しているため、みな困らない

牛泥棒と呼ばれて、星から飛ばされそうになる鉄郎

次は枯れ葉が漂う星
かつては緑が生い茂っていたが、枯れて
今は枯れ葉だけが軌道を回っている

木製の機械人間・森木が乗ってきて親しくなる
電気キノコは感電するから危険だと教える





電気キノコがコントロール室に入り、列車が動かなくなる
森木は、鉄郎の夢を叶えるために犠牲になる

木製の身体が燃え尽きると残ったのは小さな機械だけ

森木:
死んだらカバンの中身をあげるよ
僕はこれでいいんだ

カバンには絵の具と自画像(松本零士さん?!

鉄郎:
機械の身体をもらう僕になぜこんなものをくれたんだろう
自分の星が滅んだら、引っ越せばよかったのに
僕には分からないや

ナレ:
いつか宇宙が年老いて、形あるものは死に絶えるという
その時、機械の身体を持ったヒトはどうなるのだろうか
でも、そんなことを考えず、その日その日を楽しく送っているヒトもいる



●22 海賊船クィーン・エメラルダス
一流の盗賊が出る場所のため、意思をもった戦闘装甲車を連結
もう海賊船が現れる(宇宙なのに海賊船なのね

999に外が見える穴があるって!
ブラックホール砲は物質化させ消滅させるが
あっという間にコントロールルームもブラックホール砲もやられ
クイーン・エメラルダスの声がする

メーテル:海賊の目的は私よ

ドクロマークの海賊惑星ジュエルに向かう
乗客は降ろされ、メーテルと鉄郎だけが船内に上げられる

サーベルを投げ、今日こそ決着をつけてやる、と2人の決闘となる
下に落ちたメーテルを引き上げ
機械の身体からメーテルの生身の身体に魂を移すという

船内の奥に眠る本物のエメラルダス
最初のはアンドロイド

昔、一緒にサーベルの腕を競ったことがあり
寝室にメーテルとの写真もある





手術室への扉を開けるエメラルダス
メーテルはアンドロイドのマントを剥がすと
「機械の身体を見ないで!」
脳を撃ち抜く鉄郎

メーテル:(エメラルダスに)会いたい!

エメラルダス:
もう永遠に会えないかも
旅の安全を祈っています

メーテル:
たとえ病に侵されても、私より幸せね
宇宙という海を自由に旅している
私は定められた銀河鉄道のレールの上をひたすら旅する
そして、死ぬことも出来ない




●23 原始惑星の女王
ケンカ別れの星では、昔から自然派と科学派に意見が分かれ、星を半分にしてしまった
残っているのは自然派
(引力とかどーなってるの!?

39度、不快指数200%のため、水着姿のメーテル
昔は地球のような自然だったが、今は四季もない

太鼓の音がして、棍棒で殴られ、地下に閉じ込められ
目だらけの身体の宇宙人とともに
命が欲しいと言い、崖から鉄郎を吊るすメーテル





化け物は、昔は人間だったが、洞窟で暮らすうちに退化した姿
鉄郎はメーテルの仕掛けで助かり
女王にされたメーテルが今度は食べれそうになるが
火山が爆発し、999に間に合い、星は崩壊する



●24 次元航海惑星
宇宙地図にない星に不時着する999
エゴテリーナは他の次元から来て星を破壊

メーテル、鉄郎、車掌を宮殿に招き、極上の料理を振る舞うが
鉄郎の食べ方が汚いからと、明朝ギロチンにかける!とすぐ気が変わる

鉄郎は隙間から抜け出し、機関室を破壊して999に戻る

メーテルはエゴテリーナと戦って勝ち
「恥を晒すくらいなら殺して!」という願いを断る




ナレ:
永遠に変わらないものなどない
ずっと栄えるものはないとメーテルは言う



●25 鋼鉄天使
いきなり砲弾を浴びせられ、排ガスで真っ黒な星に降りる
星全体が工場で何百年も休みなく動き続けている

砲弾を浴びせた青年がさらし者にされている
子どもの頃から工場にいるから
子どもが武器を作るのも簡単だという

鉄郎が「褒めてやりたいくらいだよ」と言ったのを聞いて怒り
ホテルを爆破する女性工員

女性工員:
生産、生産で明け暮れることがどうして素晴らしいの!?
汚れるのをそのままにして
この星の破滅に繋がっていることをみんな知らないのよ!


工員:
全宇宙に売っているから、お客様に失礼があってはならない
彼女は厳罰に処しますから
処刑を見に来てください と明るく謝る

女性工員:
ペコペコして、他の星のゴミまで背負いこんで
汚い星と嫌味を言われても
なぜまだモノを作り続ける必要があるのさ


メーテルと鉄郎は、銃殺を止める
女性の仲間が護送車から助ける

鉄郎:モノを作るのはいいけど、もっと人間を大事にしてもらいたいよ

女性と仲間が999をトレインジャックする

女性工員:
胸を張ってモノを作れる星を見つけるんです!
空を汚さなくても立派なモノを作れる星へ




パスのない者は次の駅で降りてもらうと頑固な車掌
メーテルは工員たちに銀河鉄道特別回数券(!)を渡す



●26 白骨の歌
フロントで物売りを相手にしないよう言われるが
メーテルが出掛けている間に卵売りのホロホロを部屋に入れる鉄郎

たくさん売って、貧乏は嫌だと隣の星に去った恋人を呼び戻すという
マントを脱ぐと骸骨で、メーテルが銃で出て行けと言うと窓から去る




レストランで元恋人がカレシを連れて
ホロホロの悪口を言うのに怒る鉄郎

ホロホロは鉄郎の格好をして忍び込み
元恋人とカレシを撃ち殺して逃げる
鉄郎は殺人犯として手配される

999に乗れば、その星の警察は追えないと逃げる鉄郎
恨みで骸骨になっても生きてるってどういうこと?!



●27 雪の都の鬼子母神
常に雪が降る5連の星
鉄郎:雪は母を思い出すからイヤだな

雪の下に街があり、うどん屋を見つけて飛び込むとアイスのうどん

穴から落ちて、とても貧しい町で少女ユキに会い
ビスケットの欠片をあげると喜んで食べて、家に誘われる

この下にはさらに貧しい町があるという
寒さで倒れる鉄郎

ユキの母は、鉄郎を焼いて食べようとするが
ユキにビスケットをくれたと分かると解放してくれる





●28 かげろう星の文豪
ヒトのいないはずの星で、バリアを外した途端、石が投げ込まれ
調べに行くと、丸い住宅があり、落とし穴にかかるメーテルら

作家の家で、長ーーく伸びた白髪の上に座る2人
石を投げたのはこの老人
孤独を求めて30年 それを妨げたから列車を止めた
でも、メーテルに一目惚れして、鉄郎を置いて逃げてしまい、999も出発してしまう




列車の中で目覚めるメーテル
老人は鉄郎のパスで乗っている

人数と年齢が合わない客がいるとコントロール室が報告し
規則により名前が違うとダメだという

(前はパスを持ってるなら誰でも乗れたのに、いつの間に変わったの?
 パスを持っているだけで誰でも乗れるなら、盗まれ放題になるよね

鉄郎を迎えに行くと、去るなら殺すと銃を向ける老人
メーテル:本当の私を見て決めて下さい
と服の中を見せると腰を抜かす老人

列車の中で
メーテル:鉄郎も私の本当の姿を見たい?
鉄郎:そばにいてくれるだけでいいよ



●29 サケザン大陸
出た、サケザン!!
ジャングルに住むこの星の王者

湖の水は赤痢になるから、猿に酒をもらう
サケザンが猿に言葉を教え、酒を飲まないといけないルール

酒にうるさいだけあって美味しいと飲んでいると
勝手に飲むのは許さないと怒り
メーテルの美しさを気に入り、連れて行ってしまうサケザン

牢屋に入れられた鉄郎をライザが助けてくれる
以前、ここに不時着し、一人助かったライザはサケザンと暮らしていたが
メーテルに夢中だから、自分を遭難者として999に乗せてくれと言う




いったん逃してもらうが、サケザンと戦い
勇気を認められて鉄郎らを列車に返してくれる

ライザはサケザンのもとに戻り
最後たくさんのサルが一緒に手を振ってて可愛いw




コメント

アニメ『銀河鉄道999』 30~57話

2020-07-19 12:17:34 | マンガ&アニメ
アニメ『銀河鉄道999』 1~29話


●30 幽霊世界のフィラメント
フィラメント星は、地球に似て、自然があり、貧富の差があったが
ある日、太陽に飲み込まれて爆発した
(あれ? まだ太陽系内の話?

鉄郎は999に似た列車に霊がたくさん乗ったのを見てから寒気がひどくなる
トイレに行くと幽霊の集団に捕まり
女の霊が「息子のために鉄郎を連れて行く」という





列車が停まり、助っ人の宇宙船団が来るが警備隊はヤラれる

鉄郎を乗せて1車両が元フィラメント星があったあたりに入る
そこは星に住んでいた人々の魂が集まる場所
メーテルですらどうにもできない
999もエネルギーを吸い取られて動けない

もう少しで999のパスが買えるはずだったのに
急に星が爆発してしまったため願いが叶わなかった親子

母は息子を鉄郎に乗り移らせて
機械の身体をもらう旅をさせようとするが、息子はやめる
夢と希望がいっぱいあった自分と同じ心が鉄郎にもあったから

車両は戻される
鉄郎は機械の身体になることが果たして幸せなのかとまた考える



●31 怒髪星
999は銀河系とアンドロメダの星雲の中間を走る
ケンカが絶えない町に紛れて
機械伯爵の仇をうとうとする機械公爵に命令された悪党が鉄郎らを殺そうと企む

暑くて水着に着替えるメーテルに見とれる車掌さん
999は高い場所に停車し、鉄郎らだけが降ろされる

着いていきなり難癖をつけられて殴られ
暗殺者に狙われるが、豆腐屋の家族に介抱される
そこに暗殺者が現れ、迷惑がかからないよう去る鉄郎




メーテルが暗殺者を殺し、2人は無事列車に戻る

メーテル:
あけっぴろげで、陽気にケンカして、笑って
もしかしたら宇宙で一番幸せな星かもしれないわ

ナレ:
リビングストーンは「怒りたい時に怒れないのが人間の最大の弱点だ」と書き残している



●32 停時空間のかじられ星
宇宙戦士エドモンドと食事をともにする
50年ぶりに帰郷するのをとても楽しみにしている

甘い甘い星は、子どもの頃は昔の地球のように自然にあふれた素晴らしい星だったが
30年前に「かじられ星」と名前が変わり
すっかり荒廃してショックを受ける




ここの星の土は美味しいため、よその星から宇宙船が来て
大量に土地が売り買いされたため
あちこちかじられたようになってしまった

巨大な宇宙船が来て、巨大なバキュームで土地を大量に吸い取り
莫大な金貨を政府高官に支払って去る


そこにエドモンドが現れ、こんなことは許さない!と銃を向ける

政府高官:こんなに金貨で豊かになったんだぞ

国家反逆罪だと捕まえると、メーテルが止め、金貨を燃やす
政府高官:やめろ! 死刑にされてしまう

金貨強盗にやられたことにして、エドモンドを釈放する

列車に戻る3人

エドモンド:
鉄郎は故郷は悲しい思い出だらけだと言ったが、故郷があるだけマシだ
いや、オレを温かく迎えてくれる第2の故郷を見つけてみせる

ナレ:
その後まもなく、かじられ星はかじり尽くされて消えた
エドモンドがどこに行ったか、鉄郎は知らない

今作の物語が大体悲しいのは
ヒトが地球を離れて移住した星々だからかも
宇宙を旅しているけれども、宇宙人の話じゃないことに改めて気づいた



●33 ウラトレスのネジの山
星に近づくとたくさんのネジが当たる
ネジだけを作って他の星に売っているため、空も地面もネジ

ネジのホテルに泊まると、ネジ台風の予報が出て
目の前のピラミッド型のネジ山が崩れ
高い津波となって町を飲み込み、鉄郎らも飛ばされる

メーテルは列車に戻るが、鉄郎は親切にしてあげた女性ラセに気に入られ
一生ここで暮らすんだとパスを捨てられ、閉じ込められる

ラセ:
生まれてからずっとネジばかり作って
自分もネジの1つのように感じていたが
鉄郎に初めて人間扱いされて嬉しかった


夕飯を買いに行くと出ていくラセ
鉄郎は部屋から抜け出すが、ネジの雨が降ってくる

ラセはパスを探しにネジ山に行き、パスを返し、機械の身体を見せる
ラセ:私も機械の身体に憧れたが、そのお陰で借金返済が出来ず、一生ネジを作るハメになった

ラセは絶望し、崖から飛び降りようとするのを止めるメーテル

メーテル:999が故障した原因はたった1本のネジ それを作って欲しい
ラセ:規格品しか作れないわ
鉄郎:君なら出来るよ!




ラセはネジを作り、999は動く
鉄郎:これからは生き甲斐を持って作れるね

ナレ:この宇宙もそうした汗の結晶でできているのだと鉄郎は思った

列車を救うほどのネジだから、借金を返済できるほどの報酬をあげても良かったのでは?と思っちゃった



●34・35 プレーテッド・シティの魔女 前編・後編
すべてが金色の星
ホテルもヒトも金色で、金色じゃない鉄郎らは差別を受ける

鉄郎は少年ホイールロックに殴られてスーツケースを奪われる
機械の身体のため、下水道にいると錆びてしまうという

(これまでいろいろあって、スーツケースやコスモガンを列車に持ち帰ってない時もあったよね




恋人の名前がゴールドメッキ?w
ロックの身体が金色でないため、家族に玄関払いされ
スーツケースを売ってメッキにしてもらうという

スーツケースからメーテルの父の声がする
ロックに後ろから殴られて気を失う鉄郎

ロックの母:金ピカになるより、どうしてこんな偽物の世界を変えようと思わないの?

鉄郎:こんなに金ピカなのが本当にキレイだと思うのかい?
蛍の星のフライヤーの話をする

ロック:母は反乱分子のためいつも公安隊に追われている
鉄郎:なぜ一緒に習慣を変えようとしないんだ!
ロック:変えられるわけないじゃないか!

公安隊に殺された母の死体が流れてくる

999は定刻に発車したのを見て、ロックと一緒に戦うと約束する鉄郎
反乱分子の仲間は全滅

メッキ塔の最上階にある機械を破壊しようとして女王に捕まるロック
女王:この千年で私に歯向かったのはあなただけなのは褒めてあげるわ




女王を撃つ鉄郎
たちまち金メッキは剥がれ、夜と昼の世界になり戸惑う人々
ロックは恋人と「これからはみんな同じだ」と抱き合う

メーテルが宇宙船に乗って鉄郎を列車に戻す
時間の遅れを取り戻すため999はスピードを上げる
(最初からその手があるじゃん

やっぱりメーテルは特別な存在なんだな
これまではぼんやり、タダで機械の身体にする星に行くと言っていたけど
鉄郎が終着駅アンドロメダ星を目指していると
この回で初めてハッキリ言っている



●36 大酋長サイクロプロス
ゴーストコロニーは、ヒトがいない人工惑星のはずが、生命反応があり調べるメーテルら
ドクターサイクロプスとソックリのクローンが
昔の地球ソックリの町にたくさん住んでいる




サイクロプスはクローンの細胞を取りすぎたせいもあって病気で先が短い
最後にメーテルにこのコロニーが最高のものだと認めてもらい
満足して、惑星ごと破壊してしまう

メーテル:
完璧な人工惑星を作ったのに、ネジ1つの誤りで地球からの移住者がみな死に
誰も彼を信用しなくなったため
自分のクローンを作り、安全に住める星を作って認めて欲しかったのね

サイクロプスは鉄郎にこれまでの日記を渡した

鉄郎:信用が大事だってことが分かったよ
読み終わった日記は、約束通り、宇宙に1枚ずつ破って捨てる



●37 ミーくんの命の館
ここに来るとみな気持ちが沈んでブラインドをおろしてしまうが
いつもと変わらず元気な鉄郎は、花畑と動物がたくさんいて、とてもいい星だという

猫を抱いて一人の女性が降り、泣いているのが気になる
ホテルでジュースを買いに出ると、廊下に大きなトラやヘビがいて慌てて戻る

夜中はずっとあらゆる動物の悲しい鳴き声で眠れない

メーテルはどこかに行って、翌朝、たくさんの動物たちと戻ってくる




女性:
みんなこの星を死んだ動物たちの魂が安らかに暮らせる場所だと思っている
私もその一人 トラ猫のミーくんと呼ばれて、少年と仲良く暮らしていた
(猫村さんみたい

ある日、命を終えて、ご主人は立派なお墓を作り、いつまでも泣いてくれた
私はご主人と死に別れた動物たちを連れて来る役目を引き受けた
子どもたちが、動物はミーくんの命の館で幸せに暮らしていると安心できるために

鉄郎:あんな星があると思うと、犬や猫と死に別れてもいくらか心が休まるよ

列車が離れると星は消える
メーテル:あの星は人の心の中にあるともいうわ



●38 卑怯者の長老帝国
999の車両がバラバラになり、メーテルらの乗った車両だけが引力に引き寄せられる
本部からの救援も爆発された
ここではなんでも独裁者ベルムカデ大統領次第





地下深くにある宮殿に呼ばれ
鉄郎には機械の身体をやるから
生身の身体を売ってくれ、と乗り移るつもり
それを止める息子パスカル

3年ぶりに息子が帰り喜ぶが
この星の住民はベルムカデが人を信用できないため皆殺しにしたと言う

本部から無敵の助けが来て、自分の飛行艇に乗ろうとするが
2人乗りのため、メーテルらを隔離し、歯向かう息子まで撃つ

妻も同様に殺し、自殺に見せかけたと白状する
それでも父なんだと、鉄郎らを逃がすパスカル

星は破壊され
パスカル:父上と2人きりで過ごすのは生まれて初めてですね と笑う



●39 霧の都のカスミ
2つの星が繋がっている霧の星
淡い光にも弱く、夜にならないと出てこない人々
ホテルは立派だが、すぐに穴が開く

宇宙一美しい人々が住む
カゲロウとカスミのカップルは、鉄郎のスーツケースなどを盗み
銃で撃つが小石を投げられたほどの威力しかない
ケースの重さで倒れて、逃げていく




パスはニセモノとすり替えられている
メーテル:列車に乗っても、衝撃で死んでしまうわ

カゲロウとカスミは普通の身体になって
幸せに生きていくことを夢見て、先に列車に乗る

メーテルらは入場券で入る
切符を切る?って旧式な/驚
入場券で列車に乗ると死刑!

カゲロウとカスミは、床下で心臓麻痺を起こして死んでいる
花とともにカプセルに入れて宇宙葬をする

メーテル:
夢や勇気があっても、一生牢獄のような星で
一生を終えなければならない人たちもいる



●40・41 球状住宅団の大酋長 前編・後編
丸い家に住む人々 ここも貧富の差が大きい
メーテルが大酋長にさらわれる

これまでも同じことが繰り返されてきたが
みな大酋長の間借り人だから逆らえない

鉄郎は地面を蹴って大酋長の大きな家まで飛んで行こうとすると
家ごとの引力に引かれてある家に飛び込む
そこでは鉄郎ソックリな男・鉄五郎がラーメンを食べていてビックリする2人





彼も恋人サクラを奪われ、大酋長に復讐しようとしていたがバレて追われる2人
メーテルの声におびき寄せられ撃たれる鉄郎

メーテルは秘密を握られ、大酋長の側妻として囚われている
鉄五郎はサクラの墓を見つけて泣く




鉄五郎は城にダイナマイトを仕掛けて爆破
機械の大酋長の頭を宇宙に蹴り、王冠をかぶると
人々を解放するはずが急に支配者に気が変わってしまう

威張って、また訪ねてこいと言う鉄五郎に
メーテル:あなたがその時まで大酋長でいられたらね

鉄郎:どんな秘密があるんだい?
メーテル:あなたにもいつか話すわ

ナレ:
小さな球状住団のようなところは宇宙に無数にある
そんな所を支配して何になるんだと鉄郎は思った

(王冠をかぶった途端、支配者になるって、ヒトの権力欲てコワイ



●42 フイメールの思い出
車掌さんは、車掌になる前、恋人のマーベラスと約束したことを思い出す
自分は車掌になってお金を貯める
マーベラスは学んで技師?になる





フィメールは「思い出の顔」星出身で
他の星で散々勉強してようやく帰るところ
マーベラスと声が似ていて喜ぶ車掌

列車は脱線し、フィメールは車掌や鉄郎を侮辱しまくる
車掌はついにフィメールを殴り、脱線させた機械を没収
もし通報したら死刑になるが黙っている

マーベラスは苦労して金しか信じなくなり
お金を貯めずに夢を追う車掌に愛想が尽きる


車掌:
胸の中の思い出は自分だけのもの
あの人はマーベラスなんかじゃない と言い聞かせる

理解できない鉄郎に
メーテルは、鉄郎が恋もせずに機械の身体になることが幸せなのかと憂う

ナレ:
思い出は心の中にあるもう一つの宇宙だ
その人が死ねば、その人とともにある
誰にも触れることは出来ない



●43 嵐が丘のキラ
小説のように激しい風が常に吹き荒れている星
靴屋の父を手伝う少年キラは、星を出たいと夢見るも、父は病気





鉄郎のパスが盗まれ、キラが犯人だと家まで行き
父親に話すと証拠がないと言われて諦める

翌日、列車に乗っていたのは、父親のほう
父親:自分が一緒だと息子の夢の妨げになるからいないほうがいいんだ

父を連れ戻すキラ

メーテル:
キラを見れば、父がいい人だと分かる
お父さんを大事にしてあげてね

キラ:僕も一生懸命働いて、自分で列車に乗ってみせるよ

「子は親の鑑」という言葉にやけに感心する車掌

鉄郎:僕は自分の力でパスを買ったんじゃない・・・

メーテル:
あなたには大きな役割があるのよ
私を連れてってくれるという
胸を張りなさい



●44・45 ワルキューレの空間騎行 前編・後編
枯れ木しかない星
プライダーは自作の曲を聴かせて手を出し
鉄郎が「物乞い」と言ったため怒る

プライダー:いつか全宇宙に名を轟かせるからな

レストランで働くアリスは、プライダーからお金を貸してくれと言われて
全財産を渡すのを見て止める鉄郎
彼の夢が叶う助けになれればいいと言って
内職の薔薇を渡して欲しいと鉄郎に頼む

鉄郎:
人を踏み台にまでして夢を叶えようとは思わないよ
アリスさんが辛い時、この花を見て元気を出してくれって言ってたよ とバラを渡す
(意外と簡単に乗れるものなんだな




ワルキューレという宇宙を駆ける魔女に追われ
列車は急停止し、3人の姉妹が入って来て
散々バカにした挙げ句、母船にメーテルらを連れて行き
母ワルキューレにペットとして飼っていいかと聞く





999は軌道に戻し行ってしまう

ワルキューレ:
白骨の漂う空間が一番心休まる
1時間で鉄郎らもああなる

3人の姉妹はアンドロイド
本当の娘たちは人間に意味なく殺されてしまった
それから母は人間を憎み、この世から全員消してしまおうとしている

みなを列車に戻すワルキューレ

鉄郎:人間て、どうして傷つけ合わなきゃ生きていけないんだい?



●46 エルアラメインの歌声
図書室にいる男性客ナンミが、第2の故郷はエルアラメインにすると決めるが
999が停まらないと聞き、停まらないと爆破すると脅す

ナンミの星は10年間も戦争をしていて、市民はもう逃げる場所がなく
有り金全部をもらい、第2の故郷を探して呼び寄せると誓ったと話す

どこまでも荒野の星に戦車の残骸が残り
ナンミはここでゼロから作り直そうと決める

メーテル:戦って、戦って、生きているものはすべて死んだわ

メーテルらの生命反応で戦車が動き攻撃してくる
メーテルは生命反応を消すために鉄郎を撃ち、自分も撃つ




列車で意識が戻る鉄郎 生命反応を消すため、仮死状態にしたというメーテル
ナンミは自由に住める星を夢見ながら亡くなる



●47・48 永久戦斗実験室 前編・後編(この話も印象深い
荒れ地だが観光に力を入れている星
食事をしながら本物の戦争が見られるのが売り

戦っているのはコンバットモルモット
かつてローマ帝国で殺し合うために訓練された男たちのように訓練された
他の星から総統が連れてこさせた奴隷たち

ゼタはみんなで力を合わせて総統を倒す計画のリーダーになってくれと頼まれる
ゼタは断り、ホテルに侵入する
ホテルのアナウンス:見つけたら、射殺するのもご自由に





ゼタは鉄郎らの部屋に来る
メーテルは彼の傷を手当して戦場に戻す

ゼタはこれまで死んだ仲間の墓標を見せる
鉄郎の身の上を知り、それでも前を向く姿を見て
反乱軍に加わり、総統を倒すと誓う

兵のスパイは総統に反乱の動きを告げて999のパスをもらう
反乱軍を待ち伏せて皆殺しにする様を観光客に高値で売ろうとする総統

ゼタに教えに行く鉄郎
ゼタはそのまま進んで、総攻撃を受ける

身近な仲間がスパイと分かるが、彼も騙されて殺される
ゼタも撃たれ、鉄郎に会えて良かったと言って死ぬ

一人で仇を討とうとする鉄郎を止めるメーテル
メーテル:第2、第3のゼタが現れ、いつかきっと勝利を勝ち取るはずよ



●49 これからの星
江戸っ子のような気質の人々が住む明日の星
旅館の夫婦も親切だけれども怪しむ鉄郎




急に窓を板でふさがれ、突発性台風で家ごと吹き飛ばされる
パスやトランクも吹き飛ばされ、旅館の夫婦を疑う鉄郎

パスが悪用されないよう駅前の階段で途方に暮れていると
ラーメンを持ってきてる老夫婦

鉄郎:みんなだってボロ屋ばかりなのに… と泣いて食べて
町の人を疑ったことを反省する

メーテル:もしパスが見つからなかったらこの町で一緒に暮らさない?
鉄郎:僕は絶対に機械の体になるんだ!

発車20分前の汽笛が鳴り
夫婦がすべて持ってきてくれる
あちこち飛び散ったのを町の人総出で探してくれたという

鉄郎:どうしてパスを盗まなかったんたい?

夫婦:
働けば手に入る
ここには人の持っているモノを羨ましがる人は一人もいません
この星も昔は草も木もなかったけど
働いてここまでにしたんだもの

メーテル:
ここは、これからの星
自分の未来を信じている者は
人のモノを羨ましく思ったりしない


この話好きだなあ!



●50 亡霊トンネル
音がすべて反響する真っ暗なトンネル
過去に何度もレールから外れる事件が起きている

列車が急停車し、周りを金属の球体で囲まれて、外部との通信も出来ない
イローゼという美女が現れ、鉄郎に「一緒に来て私と遊んで」と言う




断ると球体が圧縮し、列車の空間バリアをもろともせず
潰されそうになり、仕方なく行くことにする

球体のひとつが部屋で、ベアリングのコーヒーを出され
自分は元の人間の心を持つアンドロイドだと言う
パスを盗り、エッシャーの絵のような階段だらけの場所で追いかけっこ

パスは返してくれるが、球体でまた列車を圧縮して遊ぶ
怒った鉄郎はアンドロイドを壊して球体を戻して列車に戻る

メーテル:
アンドロイドはまた自分を直して同じことを繰り返すわ
元の人間がとても意地悪で自殺したけれども
その心は永遠に残っているの



●51・52 透明海のアルテミス 前編・後編
障害物があり、また急停止する999
波動砲ミサイルで砕いて発車すると
砕かれた障害物が流れて
「来ないで この先にはお母さんがいる」と訴えている

同情した鉄郎は列車に頼むが、避けることは規則で出来ないと言われる
前方にモヤモヤした物体があり、頭から突っ込んで停まる

他にも飛行艇がたくさん埋まっている
星から赤ちゃんがどんどん産まれて宇宙に飛び出すのを見る

鉄道管理局:もっと強力な衝動波で星を破壊しなければ999を救えない
車掌が頼むと10分だけ待つが、時間が来たら自動発射するという

古めかしい飛行体が衝突し、中から女性アルテミスが滑り出て、星をお母さんと呼ぶ

アルテミスは母の反対を押し切って星を飛び出し
機械の体を得たが、その代償にずっと働き詰めで
たった2年半でボロボロになり、スクラップルームに捨てられ
ロケットで脱出したが、母星に着いて命尽きてしまう
母の星の中に沈んでいくアルテミス





鉄道警備局から振動波が発射される
どうにもならないと知り、星の上で鉄郎が泣いていると

星の声:
心優しい少年よ
娘のために泣いてくれてありがとう
私は自分でレールの上に来たわけではない
さだめのままに漂う生命体

いつか私の子どもたちが成長する頃
銀河鉄道が避けて通れるようにしておくれ


振動波が命中し、列車は走り出す
鉄郎は約束を必ず果たすと約束する

ナレ:
宇宙にはいろんな星がある
それを地球の都合で破壊したらとうなるのだろうか
地球も広い宇宙の同じ生命体である




●53 鏡の星の鉄郎
鉄郎にソックリな砂山学と兄

働きづめでやっと2枚のパスを買うはずが
相場が上がったと騙され、弟の分しか買えなかった
砂漠で倒れた兄は弟だけに乗れという

兄の残したパンを食べようとすると
変な臭いをさせて店の営業妨害だと
店主ともめてるのを見て、メーテルが鉄郎と間違えてホテルに連れて行く

あまり汚れていると999の規則に触れるからお風呂に入らせると喜ぶ学に
変だなと思っていると、鉄郎が帰ってくる

2人はケンカになるが、誤解が解けて
学の両親は早くに病気で亡くなり、兄も死んだと話す
機械の体をもらう夢も同じ
鉄郎も母を亡くした話をする

翌朝、喜び勇んで999に乗ろうとすると
不正乗車する者を拒否して扉を閉める999

学のパスは騙されて偽造パスだと分かる
学:兄さんと死ぬほど働いたのに!

偽造パスを使った者は死刑だと保安官を呼ぼうとする車掌を止めるメーテル

学にパスを売ったギゾール(いかにも!)を駅まで呼び出すと
最初から本物のパスなどないと撃ってきて
鉄郎は機械人間のギゾールを倒して気を失う




鉄郎のパスで乗ることもできたが、また働いて絶対乗ってみせると誓う学

ナレ:
同じような始まり方をする物語はたくさんある
時間が少しズレているだけで
人は自分と同じ人間を見つけて
心の弾みとするのだという

パラレルワールドみたい



●54・55 終わりなき夏の物語 前編・後編
ずっと夏の星にはインセクターという昆虫人間が支配していて
メーテルがさらわれ、助けようとした鉄郎も捕まる

女王:これから産まれる子どもの保存食のためには動物性の脂が一番いいの と煮ようとする
植物性タンパク質のほうがいいのに…





お湯に落とされるが地球と沸点が違うため
お風呂みたいに快適だというと
撃ち殺そうとして、メーテルが助け
女王は逃げる

メーテル:理由もなく殺す人間よりは、ずっと高級な生きものかもしれないわ

女王のもとに集まり、例の作戦を実行しよう
子孫のためなら命は惜しくない!と団結するインセクターらは
999を繭に閉じ込め、外部との通信も届かない

繭を作るために仲間はみんな死に絶え
女王は卵をたくさん産み付けて
子どもたちを他の星に連れて行ってくれと頼んで力尽き果てて去る
食料は乗客

卵からかえった可愛い子どもを見たら
撃ち殺すのは残酷だと止める鉄郎
メーテル:ヤラれる前に撃てと言ったアンタレスの言葉を思い出して

たくさんの子どもが列車に入り、イスなどそこらじゅうをかじりまくる
繭は溶け、999が軌道に戻ると
子どもたちは環境変化のせいか全員死んでしまう

1匹だけ生き残った子どもを母星に帰すため
帰巣本能と自動操縦のカプセルを繋いで宇宙に放つと
後に無事母星に着きそうだと報告が入る

女王が残したテレパシーを読み取ると
子どもたちが鉄郎らを食べなかったのは
子どもを殺さなかったことを知り、食べてはいけないと教えたからと知る



●56・57 冷血帝国 前編・後編
まだ若い星で火山だらけ 恐竜がいる
駅前は銀河鉄道から派遣された人々の町があるが
森には原始人らが「また人間が俺たちのモノを盗みに来るぞ!」と戦闘態勢

どこもかしこもガラス張りのホテルで落ち着かない鉄郎
テラノザウルスのチビが来て999に乗る方法を聞き
もっと鉄郎と話したいからまた会う約束をする
メーテルの翻訳機いいなあ!

チビの恋人はチビの夢を応援するが寂しそう
チビは鉄郎から999にそんなに簡単に乗れないと言われて諦め、東の山に勉強に行く





鉄郎らは原始人らに囚われて焼かれそうになるが、チビの恋人に助けられる
鉄郎は原始人と話し合おうとするが
自分たちのモノを盗みに来たと誤解は解けない

チビは友だちになった鉄郎を見送り
恐竜も乗れる列車を作ると夢を語って別れを告げる

ナレ:人間と呼ばれる2本足動物だけが特別優れているわけではない


***


観れたのは、ここまで

dアニメストアからメールが来ていた


dアニメストア for Prime Videoの登録が終了しました(2020/07/17 (金) 1:42):
お客様は自動更新を無効にされているため
先日の更新時にPrime Videoチャンネルのdアニメストア for Prime Videoの登録がキャンセルされました。

dアニメストア for Prime Videoのご利用再開を希望される場合は、いつでもオンラインで更新することができます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
Prime Video


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松本零士

2020-07-19 12:17:33 | マンガ&アニメ
「作家別」カテゴリーに追加します


『銀河鉄道999』 少年画報社文庫版 (全12巻)
『銀河鉄道999』少年画報社 少年画報社文庫版 1、3、4巻(全12巻)
『銀河鉄道999』 少年画報社文庫版 (2、6、10、11、12)(全12巻)

『宇宙戦艦ヤマト』(1巻)

『セクサロイド 1』(全3巻)(朝日コミック文庫)
『セクサロイド 2』(全3巻)(朝日コミック文庫)
『セクサロイド 3』(全3巻)(朝日コミック文庫)

『ミステリー・イヴ 1』(朝日ソノラマ)
『ミステリー・イヴ 2』(朝日ソノラマ)

『新竹取物語 1000年女王 QUEEN MILLENNIAL』(小学館)



●TVアニメシリーズ
『銀河鉄道999』(1~3巻)
『銀河鉄道999』(9巻~19巻)
『銀河鉄道999』(53 鏡の星の鉄郎~108 マカロニグラタンの崩壊
銀河鉄道999 113話(最終話) 「青春の幻影 さらば999 後編」 1/3

アニメ『銀河鉄道999』 1~29話
アニメ『銀河鉄道999』 30~57話


『オズマ』



●アニメ映画
『銀河鉄道999』(1979)
『さよなら銀河鉄道999』(1981)(同リンク
さよなら銀河鉄道999~アンドロメダ終着駅(1981)@新文芸坐
『銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー』(1998)(同リンク

『1000年女王』(1982)(同リンク

『わが青春のアルカディア』(1982)

劇場版『宇宙戦艦ヤマト』(1977)
『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』(1978)
『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』(1979)
『ヤマトよ永遠に』(1980)
『宇宙戦艦ヤマト 新たな旅立ち』(1981)(総監修:松本零士
『宇宙戦艦ヤマト 完結編』(1983)


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アニメ『ときめきトゥナイト』

2020-06-29 16:06:01 | マンガ&アニメ
たぶん、これも学生時代にハマっていた記憶がある
オープニングテーマも聴いたことがあるし
ラテン風でノリがよく耳に残る

ときめきトゥナイト OP

ときめきトゥナイトED full



でも、ストーリーは全然覚えていないから
マンガで読んだ程度だったのかも

いろいろAmazonプライム内を探していたら出てきたから
1話だけ試しに観てみた


【内容抜粋メモ】

父はドラキュラ、母はオオカミ女 小さな弟もいる

蘭世は普通の女のコ
転校して、隣の席になった真壁くんに一目惚れ

でも、彼にはフィアンセがいて、ケンカしてつい噛みつくと
相手とソックリに変身してしまう

とうとう魔力を発揮して、一人前に認められ
家の地下にある開かずの扉を開けると
遠くに城が見え、自分の婚約者がいると聞いてショックを受ける



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