メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

グリーン・ノウの子どもたち グリーン・ノウ物語 1 ルーシー・M.ボストン/作 評論社

2025-01-16 16:36:10 | 
亀井俊介/訳 ピーター・ボストン/絵

つづきもので借りて読んだら、冒頭のシーンが印象的で読んだ記憶がある
ブログを調べたら、以前読んだ『まぼろしの子どもたち』だった
全然違うタイトルで出版したりしてるんだな/驚


少年少女新しい世界の文学 11 まぼろしの子どもたち ルーシー・ボストン/著 学研



















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夏の丘、石のことば ケヴィン・ヘンクス/作 徳間書店

2025-01-16 16:21:49 | 
1996年初版 多賀京子/訳 トーマス・C・ジャレスキー/カバー絵

ケヴィン・ヘンクス
1960年 アメリカ生まれ
本書は初めての児童文学





徳間書店のヤングアダルトものは本当に充実していてハズレがない



【内容抜粋メモ】

登場人物
ブレイズ
父グレン
母リーナ
祖母ノヴァ
クレア 父の恋人

フロイ 丘の向こうに住むヴィッキーの母
ゲーリー シェパード犬
ヴィッキー 母
ジョゼル 娘
リック 母のBF


ブレイズの母はブレイズが5歳の時にがんで亡くなった
母といっしょに行った最後の場所が観覧車で
それ以来、ブレイズは1人で観覧車に乗れなくなる

毎年、チャレンジするのだが、毎回、怖くて挫折する様子は
パニ障の暴露体験と通じるな

観覧車の事故で両足を酷く火傷して、他の皮膚を移植したため、今でも目立つ傷がある
ほかにも大きな犬などコワイものがたくさんあり、空想上の友だちを作って
助けてもらおうとしては失敗するたびに、ニセアカシアの木の根元にお墓をつくっている

父グレンは高校で美術を教えながら、夏休み中は家にこもって絵を描いている
家事は祖母ノヴァがしてくれている

ブレイズはノアの箱舟を大事にしている
プラスチックの動物たちがついになっていたが
母が死んでから片方を捨ててしまった

母が閉じ込められている悪夢を見るため、古いカギを集めている

ある日、庭に石で母の名前「リーナ」と文字が作ってあるのを見てゾッとする
父か祖母に相談しようかとも思ったが、自分で解決しようと決める

“もう、こわがってばかりいるのはやめたんだ”



ジョゼルは祖母フロイの家に預けられている
父はテキサスに住んでいるが会ったことはない

美人の母ヴィッキーは時々恋人をつくり、ジョゼルの世話をやめてしまう
今回もリックと2人で出かけてしまった

ジョゼルはフロイから丘の向こうに住むブレイズが母を亡くしたことや
お祭りの事故で火傷を負った話を聞いて、自分よりもっと酷いことになればいいと思い
とっさの思い付きで、丘に「リーナ」と石を並べた

ヴィッキーは「不幸は道連れ」とよく言っていた
ジョゼルは自分の太ももにボールペンで「リーナ」と刺青のように書く



グレンは同じ高校の美術教師クレアと親しくなる
クレアは金属工芸が得意で、金銀でアクセサリーや箱をつくる

ブレイズも仲良くなってほしくて、3人で湖に出かける
ブレイズはなんとなくクレアに火事で火傷したことを話す

その後、丘に「体に火がついた」と石で文字がつくってあるのを見て
犯人はクレアではないかと疑い、父に話せずに悩む



ヴィッキー:
リックが子連れの旅はイヤだって
あたし、あんたといると疲れちゃうの
これはあんたのためでもあるのよ

(完全に育児放棄だな

フロイはジョゼルを慰めるためにショッピングセンターに連れて行き
高価なカーディガンを買ってくれる

いつもは古着を買うか、商品を見るだけだから
祖母にお金をたくさん使わせてしまったという気持ちがつきまとう
ジョゼルは自分が可哀想でたまらなかった

また丘に行き、別の言葉をつくって、影でブレイズが悲しむのを見てやろうと思っていると
丘にブレイズがいて目が合ってしまう

ジョゼルは母は科学者で太平洋の調査をしている間、祖母といっしょにいるとウソをつく
転んで足から出た血をブレイズの足にもつけて
ジョゼル:これで、あたしたち、親友になったのよ 永遠にね



その日から2人は毎日会って遊ぶようになる
ジョゼルは父が亡くなったというウソもつく
ジョゼル:片親の子どもクラブへ、ようこそ

ジョゼルはブレイズを家に呼ぶ
シェパードのゲーリーがコワイというブレイズに犬の触り方を教えてあげて
ブレイズには私が必要なんだと思うと嬉しくなる

ブレイズの家でもご飯に呼ばれ、グレンが父、クレアが母、ノヴァが祖母、ブレイズが弟で
自分もここの家族なんだという想像が楽しくなる

これまでついたウソを後悔するが、本当のことを言ったらブレイズが離れてしまうのがコワイ
二度とウソはつかないと誓うも、ノアの箱舟を見せてもらって
プラスチックのキツネを見つけてポケットに隠す

クレアが作ったものを工芸展で売るのを手伝いに行くのに連れて行ってもらい
幸運のペニーを拾う

ジョゼル:何をお願いするか教えてくれないと、お願いは叶わないのよ
ブレイズ:君が見つけたんだから、君のものだよ



翌日は雨で、ジョゼルは水着を着てブレイズを雨の中に誘い踊っていると
太ももに書いた「リーナ」の文字を見られて、石で文字をつくったことがバレてしまう

ジョゼル:あれは冗談のつもりだったの お願い、嫌いにならないで
ブレイズ:友だちだと思ってた とにかく帰れ!

ブレイズは初めて人を突き飛ばし、高価なカーディガンのボタンをひきちぎる
ジョゼルと遊んでいる間は空想の友だちのことを忘れていたと気づく

ジョゼルの泥だらけのカーディガンを見て、フロイは激怒する
学校でもいつも迷惑をかける子と思われていて
祖母にも同じ思いをさせていると気づく

夜中の1時、眠れずに家に電話をかけると母が出る
リックと旅に出たというのはウソで、ずっと家にいたと分かる

フロイはジョゼルを家まで連れて帰る
フロイ:ママはあんたのこと、愛してるんだよ
ジョゼルは太ももに「ごめんね」と書く



ブレイズは父からもらったカンバスに家族を連想させるモノを描いていく
ぼくたち、みんな、いろんなふうにつながってるんだ

クレアを晩ご飯に呼び、ノアの箱舟のキツネがなくなったと話すと
クレアは対のキツネを作ってくれて、それも絵に加える

フロイの家に行き、ジョゼルにあげたカギのコレクションを返してもらおうと思ったが
ジョゼルは家に帰ったと聞く

フロイ:
きっと戻ってくるさ あんたのことを母親にベラベラ喋ったらしい
たったひとりの親友だって

ブレイズはジョゼルを許し、カーディガンのボタンに似た月を描く
この夏はジョゼルを中心に過ぎていった

8月最後の土曜日、丘には「ごめんね」と石が並べてある
ブレイズ:お父さん、起きて 丘を見てほしいんだ

“そうだ そこから 始めよう”


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映画『億万長者』(1954)83min

2025-01-16 15:58:34 | 映画
監督:市川崑

出演
舘香六:木村功(警官と二役) 徴収課
団海老蔵:伊藤雄之助
花熊:山田五十鈴
鏡すて:久我美子
伝三平太:加藤嘉
娘 麻子:左幸子
贋十二:信欣三
妻・はん:高橋豊子
長男・門太:岡田英次(近所の男と二役)
次男・末吉:松山省次
東太賀吉:多々良純
妻・山子:北林谷栄
袋善助:織田政雄
袋善助の妻・君:薄田つま子




「久我美子さん出演作まとめ」に追加します


いろんな人物が大金をめぐって出し抜く話だと思っていたら全然違った
久我美子さんがボロボロの服を着て、原爆をつくるのに夢中なエキセントリックな役を演じている


【内容抜粋メモ】
都内 
平和、平和と大声で演説する鏡すて
ステ:我々は原爆を作らなければならない みなさんご協力願います!







団海老蔵は牢屋で何が幸せだと説く






赤坂料亭
花熊は芸者たちに愚痴る







羽田飛行場
パリ、ロンドンを周ると人々に演説している男
スプーンの宣伝?








時計は25時?
舘香六は平凡なサラリーマン
両親もきょうだいもなく無口、小心、学歴もない

鶴亀葬儀社の2階に住んでいる
やたら天気を気にして出勤
背格好が同じだからサイズを確かめたいとタテを棺に入れてみる主人








この頃からすでに東京の電車は満員なんだな/汗

税務署? とんでもない量の仕事の山
社長・伝三平太から納税明細表を持ってこいと言われる







娘・麻子に弁当を渡せと命令される
アサコは女性の権利について熱弁する






おばあさんが窓口に来る
区役所と間違えているとつっけんどんな女子社員
飛行機が通ると耳をふさいで机に隠れるタテ

道路はすごい渋滞
タクシーの下で修理してる運転手
花熊は田園調布に着かないから2000円を払わずに降りる

公衆電話でものすごい早口の長ゼリフ!
ものすごい行列ができてる








飛行機で喋ってた男の葬式 飛行機事故
妻:現場にはスプーンが残ってた それを遺骨だと思って
飛行機に乗ると自動的に傷害保険に入るからとすすめる







タテも焼香して、昨年度の税金が全然払われてないと請求すると
たくさん借金があって払えない 子どもは11人?!
税金は国民のためだと説明するが埒が明かない

原っぱで軍隊の行進の訓練をしている

たくさんの子どもたちが1つのザルのひやむぎを奪い合う
長男・門太はニューフェイスを狙ってる?

タテはこのオンボロ家にも来る
贋十二は税金2万の未払いがある

タテは弁当を食べる
ステが電気コードを真剣に修理してる?
2階にいる下宿人だが下宿代は長いこと払ってない








原爆を作ってると聞いて、逃げ出すタテ
123.5キロも走ってようやく安心して弁当を開けると雨
タテ:放射能の雨かもしれない
沼津駅へ走る

芸者のお座敷で税務署長を接待する男2人
花熊も来る ここでも早口で喋り倒す
税務署長を見てすぐ出て行く

昔のほうがロマンチックだったと愚痴る花熊
花熊:あなたとの縁は切れてるのよ
エビゾウ:え、いつ?








パチンコ屋に来るタテ
自分はニガテで、人が打つのを見るのが唯一の趣味

通りで金物を売るスプーン男の妻

長寿湯の前に立つステ
ウラニウムを含んだ土をバケツに入れて運ぶ








部屋の中は実験道具でごちゃごちゃ
モンタはセリフの練習をしている
ハンが見に来て部屋代を催促して愚痴ってるうちに泣き出す








エビゾウに「寄付をお願いします!」とまとわりつくステ

上司はタテが税金を集められてないと注意する

上司:
ないように見えてあるのが金
貧乏だと言いながらちゃんと生活しておる
アサコといっしょに行き、見習うんじゃ

アサコの男性の理想は高い
23人の子ども!がある父を嫌っている

アサコ:
私、お母さんみたいに惨めになりたくないの
ちゃんと考えて子どもを産むのが当然

モンタはアサコに同情する
タテ:15日までに支払わないと差し押さえます








タテはアサコに感化されて初めて料亭に来る
関西弁の男は口がうまく、脱税に協力してくれと頼み、タテは逃げ出す

スプーン男の妻:飛行機の保険だけじゃ足りない
1万円を出して、借金を払いきるまで誤魔化してほしいとタテに頼む

タテ:汚職はいけません!

気の弱いタテはとうとう1万円をもらってしまい
自責して死を決意するもそれも叶わず

ステは道路工事?をしていて、雨が降ってくる
タテ:濡れると危ないよ 放射能が入ってるから

ステの両親きょうだいは広島で原爆で死んだ
タテは1万円を寄付する










モンタはアサコを相手にセリフの練習

花熊の乗ったクルマの前に倒れるタテ

花熊:
あんたみたいに善良な人が生きてるなんて
何億てお金がなくなる世の中よ 1万円なんて汚職に入らない
宴会に行って、日記に書いて、全国に公開すればいい

芸者と踊るタテ
会社でも精力的に働くタテに魅力を感じるアサコ

アサコはモンタの子どもができた
アサコ:学歴も生活力もない
タテ:僕と同じです








夜も部屋で仕事をしているタテ
帳簿を持って花熊を訪ねるとエビゾウが言い寄っている

花熊:
あなたが嫌いなワケじゃないけど、政治家がイヤなの
子どもを育てるために芸者になった

タテを騙してると分かりガッカリして帰る

贋十二の家のモノは全部差し押さえられている



タテの汚職メモが新聞に載る

所長:
やっぱり君なんだな 裏切者!
メモを焼き捨てるとかできないか?
3年前に妻に死なれ、23人も子どもがいる
子どもだけにはこんな苦労はさせたくないと思った
ただ定年になるまで今の地位にいたいだけだ!

花熊:あんた、私の所に持っていく約束だったじゃない
所長:君が黒幕なんだな!
タテ:警察署で言います 僕も汚職してるんだから



行政監察委員会
エビゾウは証言を求められシラを切り花熊に見惚れる
所長は苦労話を始める







タテ:
僕がそのメモを書きました!
すべて事実であることを神にかけて誓います
汚職日本を救うのは私だと信じたからであります
私は未亡人から1万円もらいました(笑いがおきる

タテは過呼吸をおこし倒れて狂人扱いでつまみだされる

エビゾウはぼんやりしてクルマに轢かれ
「自殺か?」「最大の黒幕か」と新聞に書かれる



贋十二:一家心中なんてやめようよ
モンタ:オレたちを追い詰めたのは社会だ
モンタはアサコにフラれたのを貧乏のせいだと恨んでいる

ボロボロの物置から一張羅を出して子どもに着せると祭りに行くのかと喜ぶ
贋十二は箱を持って写真を撮るマネをする









こんなに大勢でどうやって死のうかモンタに相談する父
タテが見に来ると、拾ったマグロの刺身を食べている

2階のステのそばで寝るタテ
ステ:原爆第4号が完成したわ! 手伝って
タテは逃げ出す

マグロにあたってみんな死んでる?
タテはモンタといっしょに逃げる
途中で二手に分かれる


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