メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『バス停留所』

2008-05-06 15:22:26 | 映画
『バス停留所』~Bus Stop(1956)
監督:ジョシュア・ローガン
出演:マリリン・モンロー、ドン・マレー、アーサー・オコンネル、ベティ・フィールド、アイリーン・ヘッカート、ホープ・ラング ほか

モンタナの牧場からロデオの大会に出場するべく高速バスに乗ったボウと親友のヴァージル。
泊まった宿場の向かいの飲み屋で歌うシェリーを「俺の天使を見つけた」と一目惚れして、
そのまま強引に婚約し、大会当日に式を挙げようとするが、ハリウッド目指して田舎から出てきた
歌手志望のシェリーは隙を見つけて逃げ出そうと試みる・・・

軽いラブコメのつもりが、キャラ設定があまりに分かりやすくキョーレツなため、
今ならカンペキDVで訴えられるんじゃないかって、観ていて息が詰まってきた
それでも、優しくて、自分を大事にしてくれる男を求めていたシェリーは、
スッタモンダの末に、ボウの正直で真っ直ぐな気持ちにシビれてしまうってゆう
これまた分かりやすいオチにも思わずグっときてしまうからフシギ。

アクターズ・スタジオで演技力を鍛えたマリリンの新境地的作品とのこと。
ちょっと鈍くて、サイコーに色っぽい役はマリリンの登録商標みたいなものだな。
雪のように白くてスベスベな肌、透けるような金髪に染めて、真っ赤なルージュが映える。

大雪で足止めとなった途中のダイナーの女主人とバス運転手らを交えた人間ドラマもイイ。
今まで一緒に暮らしてたヴァージルは、てっきり父親か育ての親かなにかだと思ってたら、
親友だってゆう設定がなんだか妙だけどw
ちなみに今作で歌うマリリンは歌がヘタって設定なため、かなり音程も外れているのが残念

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『オーケストラの少女』

2008-05-06 12:09:44 | 映画
『オーケストラの少女』~One Hundred Men and a Girl(1937)アメリカ
監督:ヘンリー・コスター
出演:ディアナ・ダービン、アドルフ・マンジュー、レオポルド・ストコフスキー、アリス・ブラディ、ユージン・パレット、ミシャ・オウア ほか

クラシックもオーケストラのことも全然詳しくなくても充分楽しめる逸品。
小鳥のような高音で歌う少女(当時16歳!)の類まれな美声は、70年もの時が経った今もなお
多くの人たちを魅了し、感動させるのだから、まさに選ばれた才能。

story
失業して長いトロンボーン奏者の父親は、有名な指揮者ストコフスキーに雇用を直談判するも門前払いばかり。
劇場前で拾った財布を返しそびれて家賃にあて、それを知った一人娘パッツィが返しに行くと、
退屈を持て余した婦人は悪戯に「オーケストラを作ったらスポンサーになる」と少女に約束する。
喜び勇んで失業楽士を集めて楽団を作るも、婦人はヨーロッパ旅行に行ったあと。
主人は音楽に投資するなどバカげていると相手にしない。
たまたまかかってきた新聞社からの電話に出たパッツィは、「ストコフスキーが失業楽団を一夜だけ指揮する」とゆってしまったことが号外に出て大騒ぎに。。

ラストに歌われる♪乾杯の歌 ってどこかで、しかも最近聴いた覚えがある。ハッチさんかな?w
ヴェルディのオペラ『椿姫』の曲だなんて知らなかった。
ストコフスキーさんが本当に著名な指揮者だったってこともビックリ。演奏はフィラデルフィア管弦楽団。
「第10回アカデミー賞で作品賞を含む5部門にノミネートされ、作曲賞を受賞した。」とのこと。

弦も管も打楽器もあらゆる楽器が全部揃ってるオーケストラって改めて見ると贅沢で圧巻。
クラシック曲ってそれこそ大昔の人が書いた曲を忠実に再現するために、ジャズとかと違って、
いろんなルールに縛られた演奏の仕方なんだろうけど、1曲の中に込められた物語りを想えば
きっともっと身近に楽しめる音楽なんだろうな。むぅーーーーん、こちらも奥が深い。。

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