メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

やんちゃぼうず

2008-05-18 22:21:35 | マンガ&アニメ
あらいぐまラスカル(9~13巻)
最終巻までの5本を明日までに返すために一気に見た。
流行風邪によって町の人たちがたくさん亡くなったり、台風によって農場が流されたことで
父の10年間かけた事業が失敗し、農場1つを残すだけで家まで手放さなくなり、
その間もスターリングはひとりで自炊したり、叔父の家で家畜の世話を手伝ったりする。
稀に見る吹雪で立ち往生したクルマから降りて歩いた父がゆき倒れるシーンにはハラハラした。
とうとう父は農場へ、少年は姉夫婦の住むミルウォーキーへ引き取られ学業に専念するため、
1年間親友として遊び、慰めてくれたラスカルを遠い森へと還すことを決心する。

当時、少年は12歳。父は56歳。これほどの苦難の連続を乗り越える強さが凄い。
これもイニシエーション(通過儀礼)の物語のひとつだってことが分かる。
バイトして貯めたお金で材料を買って、自分でカヌーを作った理由も、
ゆくゆくは野生に戻すラスカルをより人里離れた森へ放つため。
重要な材料のひとつのキャンバスって絵を描くものと名前が同じだけどまさか同じじゃないよね?
ニスとワックスか何かを塗っただけで人を乗せられるくらい水に浮くなんて信じられない。

ちょっと調べたら、原作『はるかなるわがラスカル』を出版したのは57歳になってだから随分遅い回想録。
にしては、細かいところまで覚えているものだな/驚 日記でもつけていたのだろうか?
原作もいつか読んでみたい。

ロックリバーへ(opening)

おいでラスカル(ending)


余談。
スターリングはその後編集者になり、小説もいろいろ書いて、『かくもわが心に親しく』(So Dear to My Heart)はディズニー映画化もされている。
兄もいるんだって知ってビックリ。兄のことも戦争の影も一切出てこないのがフシギ。
ラスカルってアライグマの意味だと思っていたけど、「やんちゃぼうず」て意味らしいw
しかも、ラスカルの声は999鉄郎でも有名な野沢雅子とのこと(効果音だと思ってたら声優なんだ!/驚
参考サイト

DVDにはラスカルのあとにスタートする『ペリーヌ物語』の予告も入ってた。
歌は覚えてるけど、絵を見てもストーリーはまったく思い出せない。
いつまでも余韻を残す物語りと忘れてしまうものとの違いって何だろうな。


『20世紀少年』(6~10巻)
5冊ずつの約束が週末だからと優しいケイトが15巻まで貸してくれたんだけど、まだ途中。
バーチャル映像で洗脳されかけた女子高生も仲間に加わって、「ともだち」が誰なのかまだまだ油断ならない中、理科室で再会する約束が書かれたメモのことが描かれていて、マンガ本からヒラっと
そのまったく同じ字で書かれたメモの紙が出てきた時はさすがにドキっとした/驚×300
最初、ケイトの字?なんて思ったけど印刷みたいだからw、マンガといっしょに入って売ってるんだとしたら粋なことするなあ!

photo;
実家の庭の花シリーズ。チューリップの時期はもう終わりだろうか?


コメント