メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『ソフィーの世界』

2008-08-08 23:55:55 | 映画
『ソフィーの世界』~Sofies verden(1999)ノルウェー
原作:ヨースタイン・ゴルデル 監督:エリック・グスタヴソン
出演:シルエ・ストルスティン、トーマス・ヴォン・ブロムセン、アンドリン・サザー ほか

「あなたはだれ?」
「世界はどこからきた?」

当時本とともにすごく話題になったけど、興味はあるものの難解そうでそのままになってた。
近所のレンタル屋の1週間100円VHSシリーズ。

story
「あなたはだれ?」とだけ書かれた手紙がある日、ソフィの家のポストに入っている。
外にはフシギなわんこがデンと座ってこちらを見ている(ぽっ
ソフィの父は少佐として戦地に行ってて、母との2人暮らし。時々来る赴任先からの絵はがきを楽しみにしている。
また、しばらくすると「世界はどこからきた?」と2枚目の手紙。
「何か疑問があれば、ローズピンクの封筒に角砂糖1個を一緒に入れて、遣いに渡してくれ」
ソフィは封筒を渡したわんこの跡をつけると、林の奥の湖の向こうにひっそりと建つ小屋に招かれる。
そこにある大きな鏡の中には自分にそっくりな眼鏡の少女が見え、身分証明書にはヒルダと書かれていた。
謎の中年男性アルベルトとともに中世ヨーロッパなどを旅して、当時の哲学者やアーティストたちが
生き生きと暮らしていた歴史を体感するうちに、自分たちが実は少佐が娘のヒルダの誕生日のために書いてる小説の中の人物なのでは?と気づく。。

ソクラテス:「無知の知」を唱えたギリシアの哲学者。「自分は何も知らない」ということを自覚し、知らない事は知らないと考える方が優れているとも考えた。

デカルト:フランス生まれの哲学者・自然哲学者(自然学者)・数学者。「我思う、ゆえに我あり」とは、哲学史上でもっとも有名な命題の1つ。

イデア:哲学者プラトンが提唱した世界観。個別の事物の背後には、その本質であるイデア (Idea) が実在するとした。万物は流転し、すべての物は主観にとってそのように見えるだけであり、客観的な真理は存在しないという説からさらに、「変転する現象の背後にある普遍的なものの存在」を主張した。
(以上、ウィキ参照)

今では当たり前なことが、昔は違った。そもそも学問は教会とかの権力者が支配していて
民衆は無知で無自覚なまま搾取されてたのが、智慧と勇気あるこれらの賢人たちのお陰で
自由に考えたり、その考えを述べたり、正しい知識を共有できたり、結果、豊かに暮らせてるってことなのかな。
難解なイメージがある哲学も、こうしてファンタジー映画にしてみれば、考え方を学ぶのもけっこー楽しい。

ほかにも、今まさにモナ・リザを描いているダ・ヴィンチや、『ハムレット』を演出しているシェイクスピア、森の中には三銃士や、赤ずきんちゃんなどの小説の中のキャラがいたりして、
「自分は創りもの?」って気づいた時はなんだか空しさも漂っていたけど、
創造の世界に生きるほうが、よっぽど楽しそうだv

コメント