メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『冬の嵐』

2008-08-10 19:30:29 | 映画
『冬の嵐』~Dead of Winter(1987)アメリカ
監督:アーサー・ペン
出演:メアリー・スティーンバージェン、ロディ・マクドウォール、ヤン・ルーブス、ウィリアム・ラス ほか

すっかりお馴染み?近所のレンタル屋の1週間100円VHSシリーズ。サスペンス編。
毎日、暑い日が続いているので、真冬、それも雪に閉ざされた小さな町を舞台にした今作で
すっかり体感温度が下がりました(暑さって気持ち次第なのかも?

story
大金がらみの殺人事件が起こる。殺されたのは若い女性ジュリー。彼女の指は1本切り取られていた。
売れない女優ケイティは、オーディションに受かって大金の契約を結び、夫ロブを残して、
使用人マーレーが運転する車で人里離れた雪深い小さな町の立派な屋敷へ。
医師を引退して趣味の映画作りにプロデューサーとして関わっているルイス博士は、
ケイティを丁重にもてなし、あるサスペンスもののセリフを渡して、彼女に演技させ、
ビデオに撮るも、そのテープはケイティに瓜二つな女性イブリン宅のポストに投函される。
異常な状況に気づいてケイティは逃げ出すが、吹雪のため先に進めず、屋敷に戻されて、
睡眠薬・鎮静剤の注射を打たれ、目が覚めた時には左手の指が1本切り取られていた。。

主演のメアリー・スティーンバージェンが3役を演じている。
あまり好きではないタイプだったからか、現在のスリラーものに比べてテンポが遅いためかちょっとイライラさせられた。
ああ、ここにさっきのシャーリーズ・セロンがいたら、鉄の棒で怪しい男たちを一発で倒してくれただろうに。。
撮影スタッフもいなくて、吹雪とは言え、いつも電話が不通の時点で充分疑ってもいいはずでは?
一度逃げて戻されてるのに、出されたココアを何の躊躇もなく飲み干すのもあり得ない。
注射されて朦朧としてたとしても、せっかく来てくれた警官をみすみす帰してしまうのも納得いかないし。。
・・・って、ホラー映画の見過ぎですかっ?!苦笑

機械仕掛けの家ってゆうのがもうちょっと伏線になるかと思ったら、
意外にカラクリ屋敷ってゆうほどでもなかった(熊を狩る道具が使われるのは読めた
でも、昔のサスペンスは胃が収縮するような心理的な怖さの演出方法がちゃんとしてるから、
最近の暴力、性的描写、アクションで誤魔化された大味なものと比べたらしっかり味がついてる感じがする。

とにかくロディ・マクドウォールのほんとに異常な怖さはズルい!
『サイコ』のアンソニー・パーキンス並みの怖さ(屋敷にこんな人がいた時点でわたしなら帰る
今みたいにケータイで外部と連絡をとる手段がないのもミソ(公衆電話か家電に頼らざるを得ない
そして、「雪に閉ざされた人里離れた屋敷」ってゆう閉塞感、外界とシャットアウトされてる逃げ場のない空間が否応なしに恐怖感を倍増させる。

観終わったら、一気に暑気が戻ってきた

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『コール』

2008-08-10 15:54:57 | 映画
『コール』~TRAPPED(2002)アメリカ
監督:ルイス・マンドーキ
出演:シャーリーズ・セロン、ケビン・ベーコン、ダコタ・ファニング、スチュアート・タウンゼント、コートニー・ラヴ ほか

まだまだ続くよ近所のレンタル屋の1週間100円VHSシリーズ。
なんだかちょっとミステリーやサスペンスに興味が移ってきてる。
でも実は以前、母親が機内で夢中で観たって勧めてた『フォーン・ブース』と勘違いしちゃってた
まあ、次の機会に観るとしよう。

story
完全誘拐を自慢にして計4回も犯行を重ねているジョーと相棒の妻シェリルといとこのマービン。
次のターゲットは、麻酔を専門とした医師ウィルの家族。
美しい妻カレンといた一人娘アビーが誘拐され、ジョーはカレンと共にいて行動を監視、
マービンが人里離れた小屋にアビーを監禁、シェリルはウィルを監視。
カレンが25万ドルを別の銀行に移して、夫が降ろし、シェリルに渡す。24時間キッカリの犯行計画。
唯一、アビーが重度の喘息患者だったことが計算外だった。。

ジョーらは単なる遊ぶ金欲しさだけじゃなく、昔、自分たちの娘ケイティを手術の失敗で亡くした復讐であることが後半で分かる。
ミステリーってゆうほどの謎解きや、ドンデン返しもなく、アメリカ映画らしい脚本で、家族の絆がテーマ。
ラストはお決まりのカーアクションなんだけど、父親の操縦する小型機が高速に突っ込んで、
他のクルマを大勢巻き込んだ末、娘を乗せたトラックまでも横転させてしまうのはどうなの???
セロンが今までの鬱憤を晴らすべく、ベーコンに一発、鉄の棒で殴るシーンを観て、
やっぱりアメリカ女性って・・・強い!

キャスティングがすごい豪華。
シャーリーズ・セロンは言わずもがなの演技力で娘を誘拐された母親の苦痛の表情が鬼気迫る。
ケビン・ベーコンも好きな俳優のひとり。青春映画に爽やかに出てた頃が懐かしいくらい、最近は怪役がハマってるw
ダコタちゃんは「宇宙戦争」などなど次々と大作に起用されている子役。
この年齢にしてすでに注目すべき演技力で、順調なキャリアを積んでいる。
スチュアート・タウンゼントは以前観た『ひかりのまち』にそいえば出てたな。
コートニー・ラヴは経歴調べたら何気に凄かった。
「ホール(hole)のボーカルとギターを担当。またニルヴァーナのカート・コバーンの妻としても有名。カートとの間に生まれた娘のフランシス・ビーンもモデルとして活動している。・・・『ストレート・トゥ・ヘル』でジョー・ストラマーらと共に出演している。」(ウィキ参照)
そーだった、思い出した。強烈なキャラだもんね。

撮影監督のピョートル・ソボチンスキーに捧げる一文が流れて、もしや今作ラストの激しい
カーアクションに巻き込まれて亡くなったのでは?と思ったら、心臓発作だったみたい。

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